アカウント名:
パスワード:
「ふじ [srad.jp]」に何か思うところがおありのようですが、結局のところ、費用対効果という視点で市場経済の論理に基づいたドライな評価をしてしまうと、「きぼう」で行う各種作業や実験を含め、人を宇宙へ運ぶ結果得られる成果は有人宇宙機を1から開発するに値するのか、というだけの話でしょ。USERS [srad.jp]のような「無人実験」というアプローチもあるしね。
そのところは「ふじ」の関係者も気づいていたようで、再利用できなくなったカプセルを学習用教材として活用する、みたいな話も出てたはず。とはいえ、どこまで行っても「ロマン」とか「夢」というレベルの話にしかならなくて、(企画時点では)経済的に帳尻が合う話ではなかった訳で。
てゆーか、結局のところシャトルにしてもソユーズにしても冷戦時の(金にあまり糸目をつけなくて良かった)宇宙開発競争の遺産の恩恵を受けている訳だし、中国は「国威発揚」という名目の元に費用対効果度外視でやってるだけ。人が宇宙へ行く意義がないとまでは言いませんが、今のところ人を運ぶために必要な(単純な費用だけじゃなくてリスクなども含めた)コストがあまりに高すぎる。
宇宙へ行くためだけに20億も払うヤツ [srad.jp]も世の中にはいるけど、仮にそういう人間をかき集めたとしても、費用的には現時点で存在しているシステムの運用に当てるのが精一杯で、開発費の元まではとても取れません。でも、それは有人機だけではなく、現時点で運用されているほとんどすべての宇宙ロケットに当てはまる話。
宇宙開発は未だ市場経済の論理ではなく、国家レベルでの(ある程度費用対効果を度外視した)サポートが必須というだけのことですよ。とはいえ、それじゃいつまでたっても宇宙旅行が身近にはならないんで、Scaled Composites [scaled.com]とかにはがんばってほしいと思ってますけどね。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
そこで日本が有人飛行ですよ (スコア:1)
Re: (スコア:3, 興味深い)
まあ、無かったことになったのもむべなるかな (スコア:1)
穴だらけで到底基幹ミッションには採用されようが無い代物でした。
そして、今のところ、宇宙から持ち帰るに値するペイロードは情報と人間だけですが、
金持ちの酔狂と「国民の物語」の創生、あるいはアメリカにとっては
アポロ期に効率も考えずたくさんの州に分散配置された関連メーカーへの仕事の分配、
といった目的がなければ、人間の方は打ち上げるに値するペイロードではありません。
ISS? あれは「宇宙産業の民生利用」「冷戦後の国際協調」の分かりやすい成果であって、
アポロ-ソユーズ計画と同様に技術的に益はほぼゼロですが政治的外交的にはそうではない、
といった類の事業のひとつです。だからこの程度のいざこざでは止まらないでしょうし、
むしろかえって「こんな時でも国際協調してます」というアピールの手段にされるかもね。
けなしすぎのような (スコア:1, 興味深い)
「ふじ [srad.jp]」に何か思うところがおありのようですが、結局のところ、費用対効果という視点で市場経済の論理に基づいたドライな評価をしてしまうと、「きぼう」で行う各種作業や実験を含め、人を宇宙へ運ぶ結果得られる成果は有人宇宙機を1から開発するに値するのか、というだけの話でしょ。USERS [srad.jp]のような「無人実験」というアプローチもあるしね。
そのところは「ふじ」の関係者も気づいていたようで、再利用できなくなったカプセルを学習用教材として活用する、みたいな話も出てたはず。とはいえ、どこまで行っても「ロマン」とか「夢」というレベルの話にしかならなくて、(企画時点では)経済的に帳尻が合う話ではなかった訳で。
てゆーか、結局のところシャトルにしてもソユーズにしても冷戦時の(金にあまり糸目をつけなくて良かった)宇宙開発競争の遺産の恩恵を受けている訳だし、中国は「国威発揚」という名目の元に費用対効果度外視でやってるだけ。人が宇宙へ行く意義がないとまでは言いませんが、今のところ人を運ぶために必要な(単純な費用だけじゃなくてリスクなども含めた)コストがあまりに高すぎる。
宇宙へ行くためだけに20億も払うヤツ [srad.jp]も世の中にはいるけど、仮にそういう人間をかき集めたとしても、費用的には現時点で存在しているシステムの運用に当てるのが精一杯で、開発費の元まではとても取れません。でも、それは有人機だけではなく、現時点で運用されているほとんどすべての宇宙ロケットに当てはまる話。
宇宙開発は未だ市場経済の論理ではなく、国家レベルでの(ある程度費用対効果を度外視した)サポートが必須というだけのことですよ。とはいえ、それじゃいつまでたっても宇宙旅行が身近にはならないんで、Scaled Composites [scaled.com]とかにはがんばってほしいと思ってますけどね。