アカウント名:
パスワード:
私はこの高千穂大学での公開討論会に参加して「巷で風評のとんでいるような将来の地球の気候を予言する能力を現在の気候モデルは持っていない」ことを主張した。私が知っているどの気象学者も海洋学者も実際に測定された二酸化炭素濃度と気温のデータを用いて「人為起源の二酸化炭素が過去100年間の大気温上昇の原因である」と証明できる人はいないのである。「二酸化炭素地球温暖化の完全な説明はコンピュータ以外ではできないということのどこが悪いのか」と居直って「地球の気候問題にも予防原則を採用すればそれで充分だ」というのは人間として正直な態度ではないと私はここで強く主張したい。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
FAQない? (スコア:0, 荒らし)
Re: (スコア:3, すばらしい洞察)
ちなみにIPCCはまず「人為起源で温暖化している」という結果ありきの
組織だからその報告書は信用できないって人がいるが, まったく逆.
IPCCの報告はその世界経済への影響力を考慮してか, かなり慎重な態度を取ってきた.
そのIPCCが2007年の第4時報告書でようやく断言するようになった.
否定派の「コレコレがわかってないのに二酸化炭素だけ論じても無意味」って意見を
よく耳にするが, 考えられる要素それぞれの寄与率とその誤差範囲を逐一見積もって,
すべてが可能な限り温暖化抑制方向に働くという超楽観的視点にたっても,
それでもなお明らかに人為起源二酸化
Re: (スコア:0, 荒らし)
>そのIPCCが2007年の第4時報告書でようやく断言するようになった.
実データを見ていない人間からすると、短い期間で考えが変わるという方が不思議です。それにどんなことでも、断言する人は信用できない。一般論ですよ。
とりあえず日本人で、信用できる研究者の意見を聞きたいです。おそらく、何も断言はしないと思いますが、どうでしょうか。金融危機とかノーベル賞とかF1のルールとか、西洋人は信用できないとの機運も高まっていますし。
Re: (スコア:0, 参考になる)
>>実データを見ていない人間からすると、短い期間で考えが変わるという方が不思議です。それにどんなことでも、断言す>>る人は信用できない。一般論ですよ。
短い時間って, 20年くらいかけてるわけですよ.
その間の研究の進展を反映しているんだから, 意見が変るのはあたりまえだろ.
実データも見ずに信用できない, 一般論ですよっていわれてもねー.
あと断言っていいかたがおかしかったな.
highly certain, とか virtually probableとかいう言い回しで, それぞれどのくらいの
確度なのかも定義されていて, 前者が90%以上, 後者が99%以上.
もちろんこの値は感覚でいっているのではなくて, 観測結果やモデル計算結果を統計的に分析しての
信頼性という意味だ.
第一次報告から徐々に言い回しが強くなってきて, 4次でhighly certainになったってこと.
Re: (スコア:1, すばらしい洞察)
確度がそんなに上がっちまうもんなの?
同じグループの中で話をしていて、「そうじゃないか」「そうかもしれない」「きっとそうだ」
「そうだそうだ」とかいう流れで、思考の落とし穴に陥っているようにしか見えない。
なんらかの確たる証拠が見つかって、初めて実務に向けた提案をするもんじゃないの?
#なんでIPCCを読めとしか言わない人たちってACばかりなの?中の人なの?
Re: (スコア:2, 参考になる)
20年で一番おおきいのは数値モデルの精度があがったこと.
かつでは考慮してなかった要素(よくやりだまに上げられる水蒸気とか, 陸上の植生とか)まで
含んだ高解像度モデルで1000年とか計算できるようになった.
もちろん植生なんて解明できるわけなくて大胆な単純化と仮定をふくんでいるんだけど,
それでも不確定性を大きく下げることができる.
Re: (スコア:1, 興味深い)
私は水蒸気説信者ですが、ほんとにモデルに入ってるの?
それとも水蒸気の寄与率が9割を超えていて、CO2は数分の1パーセントという意見が間違いなの?
単純な物性で計算すると、CO2の寄与率なんて微々たるもんなんだけど、なんか合わせ技でも持ってくるの?
と、FAQならこういう疑問に答える形がいいと思うんだけどね。
どっかの反論のHPは、IPCCのデータは間違っていない!だから信じろ! としか書いてないから、逆に信用できない。
Re: (スコア:0)
しかし空気中の水蒸気含有量の限界は気温によって決まり,
余剰な水蒸気は雲となり雨となって空気中からとりのぞかれる.
雲は太陽光を反射するため気温を下げる方向にはたらく.
海流や大気の運動などもあるが, いずれにしても気候はそれらの様々な要素が
定常的に安定になるところでのバランスで成り立っており,
地球の植生や生物分布もそれに適応していた.
そこに突然CO2が増えたために気温が上昇したから,温暖化の原因がCO2だと言われるのです.
ある売上300万の店の人件費が100万, 家賃が100万, 仕入れが100万,
でどうにかトントンでやっていた商売があったとしましょう.
そこに燃料高で仕入れ値が110万に上がった.
そうすると月10万の赤字になるわけです.
支出に閉める燃料費高騰の割合は3%しかないですが,
赤字の原因は間違いなく燃料高騰でしょう.
Re: (スコア:0, 既出)
気象現象が微妙なバランスを保っていて定常状態だったという仮定は正しいか?
それを許したとしても、CO2がそのバランスを崩したという根拠は?
この2つに妥当な答えがない。下に書くように、卵が先か鶏が先かみたいな説明です。
>そこに突然CO2が増えたために気温が上昇したから,温暖化の原因がCO2だと言われるのです.
それは観測の結果相関があると言っているだけであって、物性としての CO2 がバランスを崩したという証拠ではない。
あくまで観測値との相関関係からの推論でしかない。
Re: (スコア:0)
>>あくまで観測値との相関関係からの推論でしかない。
いや, 自然科学ってそういうものですから. 数学じゃないので証明はできないよ.
観測から仮定をたてて,それを支持する証拠, あるいは否定する証拠を探す.
支持するデータはたくさんでてくるのに否定するデータがでなければ,
だんだんと科学的事実として受け入れられる.
矛盾する結果が見つかれば, その理論は実は間違いであったと気づく.
どんな物理法則だってそうだよ.
CO2に関していえば,
1) CO2は物性として可視光
Re: (スコア:0, 既出)
戻されてしまうので。なぜその相関関係があるかを証明するための手段、という話をしたかったのに。
>a)人間が出したCO2はどこかに吸収されるか, なぜか大気中では赤外を透過し温室効果に寄与しない
>かつ
>b)CO2以外の要因により温暖化する
a) ですが、CO2原因説で使われているモデルでは、CO2が持つ温室効果寄与のメカニズムが過大に誇張されていると
受け取っています。
単純な温室効果能力の寄与分の増加率を線形で求めただけでは説明できず、結局気象モデルなどで証明された
Re:FAQない? (スコア:2, 興味深い)
地球シミュレータに関わった直接の当事者である中本正一朗氏の文章です。