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# 登場初期の人の寿命なんて、10年あったか だろうから
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
伝達スピードと寿命 (スコア:2, 興味深い)
ぜひ他の生物、過去の人類で検証してほしい。
# 登場初期の人の寿命なんて、10年あったか だろうから
# それに対して39歳は遅いよな。
Re: (スコア:1)
事故なんかで死ぬことがどれくらいあったのかは判りませんが、オランウータン [wikipedia.org]でも50歳越えることはあるようなので、登場初期でももう少し寿命長かったんじゃないかしら、という気がします。
寿命を60歳と見積もったら、39歳越えてからの下降速度があまりに速くなければ「ちょうどいいぐらい」のような感じなのかも。
# 永遠の17歳なのでID(ぇ
神社でC#.NET
Re: (スコア:1)
誕生当初の人類は『農耕』ができませんでしたし、武器もありませんでしたから
他の動物同様に多くが殺され、飢えで亡くなったため平均寿命は短かったはずです。
(もちろん今より出産率は高かったので、種は維持できます)
とすれば今回の39歳という値は、人類誕生時の平均寿命にあわせられた物ではなく
発揮しうる値(現在の平均寿命)を見越したものなのかな?と疑問だったわけです。
そういう点から、犬や猫なども調べてほしいと思いました。
# 『銃・病原菌・鉄』の記述だったと思いますが、20歳になるころには
# ほとんどが虫歯で満足に食事ができなかったそうです。
# 今のお年寄りに相当するんじゃないですかね。
Re:伝達スピードと寿命 (スコア:3, 興味深い)
進化史上、サル(キツネザルとかじゃなくて)になった時点で、その生物は社会的な動物になってます。
個体ごとの寿命は、その個体については非常に重要ですが、社会の維持という意味では無意味です。
社会の維持、という意味で重要なのは、次々世代を生む次世代の数が現世代の数よりも多いか少なくとも維持できているか、です。
雌雄一対が3人の子供を産み、全員を繁殖可能な年齢まで育て上げる(平均寿命30歳以上)でも、
雌雄一対が100人の子供を産み、3人だけ繁殖可能な年齢まで育て上げる(平均寿命10歳未満)でも社会は維持できます。
サル以前、最大社会構成単位がせいぜい家族の哺乳類では、後者において知能のピークが30歳程度にあるのは致命的でしょう。
家族の親に相当するものが死んだときに、世界の荒波に放り出された子供たちは生きていけません。
そうならないためには、知能のピークは早めに訪れなくてはならず、性的・身体的成熟も同じように早いでしょう。
#ネコ科などは成熟が早いですね。
しかし、サル以降、社会構成単位が複数の家族になり、親を失っても社会が子を扶養する社会になれば別です。
親を失っても、社会が子の成長を支えられます。子はゆっくり成熟することを許され、かわりに社会的な仕組みを覚えることが可能になります。
その場合、知能のピークは自身の子が自立する年齢くらいにあると、子の成長とともに親としての自身の成長も入れられ、最適ではないかと。
(15歳で性成熟を迎える15年世代周期をとれば、15年×2で30歳、「15歳結婚・出産はいくらなんでも早すぎ」で数年のマージンをとれば40歳前後)
「100人の子供を産み、3人だけ繁殖可能な年齢まで育て上げる(平均寿命10歳未満)」の場合でも、言い方は悪いですが
そのときに死ぬのが知能的に成熟してようがしてまいが社会の維持には影響はないんですよ。
以上、人類学に無縁な世界史・文化人類学ファンな理系オタの妄想なのでAC.
Re:伝達スピードと寿命 (スコア:2, 興味深い)
その場合長寿命な個体の存在が文化(知識と技術)の継承に関してその教育期間の長さを生かすことになるので、
個体ごとの寿命には生存競争上それなりに意味があるように思います。
類人猿社会において閉経後の長寿メスが文化の継承で重要な役割を果たすという「おばぁちゃん仮説」とかはそんな感じの話ですね。
誕生後に神経が発育可能な期間が長いことについては
人類が類人猿の中では特に未熟なまま誕生するという早産傾向からくるという説があります。
即ち、通常の類人猿では誕生前に脳の神経網がある程度育っている筈のものが、早産によって未完成なまま生まれ
外界の影響を受けながらゆっくり神経が発育するため、より適応・学習能力が高まるという説です。
(ゆっくりになる理由は外界の方が栄養環境が厳しいため成長が遅くなるからと推定。)
で、類人猿では標準的な妊娠期間がその種の標準的な体格の大きさに比例する傾向が見られ
人類の場合に外挿すると予想妊娠期間は約2年となるが人類はその半分の期間で生まれてくるのだとか。
(早産傾向は頭部が大きいため早産しないと出産が困難になるからではないかという推定があって、
そうなると頭部の発達と早産傾向は鶏と卵的ではあるが、長い期間にわたってそういう傾向が相互に強めあった結果である可能性はある。)
「ネオテニー(幼形成熟)仮説」の一部がこんな感じの筋書き。