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>半径何m以内が危険とかわからないかな。
・ブラックホールになっても、なる前と重力の強さは変わりません。 (小さくなるから、「最接近したとき(=以前の最接近距離より大幅に近寄れる)」に 受ける影響は大きくなりますが)・ブラックホールのサイズは、そのようになる前の粒子より小さなものです。
そんなわけで、あなたが素粒子並みの重さ物体の作る重力で影響を受けるほどセンシティブであるか、素粒子並みの大きさの穴が開いただけで大変なことになる素敵な構造でなければ、とりあえずプランク長前後の距離に近づかなければ問題はないかと思いますが。
素人考えなのですが、有限の質量を持ち、大きさを持たない粒子は、質量がどんなに小さくても、かならずブラックホールになるのではないでしょうか?
たとえば、電子は質量を持っていますが、その大きさなんて聞いたことがありません。
>電子は質量を持っていますが、その大きさなんて聞いたことがありません。
現代の量子論/相対論の枠組みでは、プランク長以下の長さは意味を持ちません。これ以下のサイズを取り扱おうとすると、このサイズで規定される相互作用が関わってくることになりますが、その際こういった短距離を識別できるようなエネルギーはブラックホールを造り出すのに十分な量となり、空間に関してみれば相対論的に極限状態が現れます。一方、サイズ的には量子効果が非常に強く効く状況となっていますが、こういった「相対論が強烈に効く状況」かつ「量子論が強烈に効く状況」というものを扱える理論は確立していません。これは単純に量子論と相対論を組み合わせると各種の矛盾(というか発散というか)が現れるためで、両理論が不完全である(=両者をある種の近似として内包する、より完全な理論が存在する)事を示唆します。そんなわけで、現在の確立している理論の範囲内では点粒子をちゃんと点として扱うことはあまり意味がありません。(理論を適用範囲外に適用しようとしていることに近い)
そのサイズのものをきちんと議論しようとすれば(現在までのところ発見されていない)万物の理論(いわゆるTOE-Theory of Everything)なり何なり、現在の理論の枠組みを超えるものが必要となります。とりあえず現在のところTOEの有力候補とされる理論の多くは、どれもそれなりに空間や構成要素の最小サイズというものを持っており、素粒子も有限のサイズを持つもの(点粒子ではない)として扱われます。このようにサイズが有限になることで、理論から計算される各種の発散がある程度防がれ、現実に近いような意味のある値を与えることが知られています。(ローカルな相互作用などがあるサイズで打ち切られるカットオフの効果などによる)ただ、すべての発散がきれいになくなると示されたわけでもなく、また研究されている各種理論が正しいのかどうかも決着は付いていません。そんなわけで、
・現状の確立している理論では素粒子は(便宜上)点粒子として扱う。・ただし現状の理論では世界を説明しきっておらず問題点も残るため、不完全な理論である。・特に素粒子を本当に点粒子として、小さな空間を扱ってしまうといろいろ問題が出る。・研究されている理論では、素粒子が有限のサイズを持つとしているものが有力に見える。・でもそれらが正しいのかどうかは今のところ誰にもわからない。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
数分間の寿命でできること (スコア:0)
半径何m以内が危険とかわからないかな。
あとは、地球上で停止していてくれる?どこかに飛び出したりしないのかな。
Re: (スコア:0)
>半径何m以内が危険とかわからないかな。
・ブラックホールになっても、なる前と重力の強さは変わりません。
(小さくなるから、「最接近したとき(=以前の最接近距離より大幅に近寄れる)」に
受ける影響は大きくなりますが)
・ブラックホールのサイズは、そのようになる前の粒子より小さなものです。
そんなわけで、あなたが素粒子並みの重さ物体の作る重力で影響を受けるほどセンシティブであるか、
素粒子並みの大きさの穴が開いただけで大変なことになる素敵な構造でなければ、とりあえず
プランク長前後の距離に近づかなければ問題はないかと思いますが。
Re: (スコア:0)
素人考えなのですが、有限の質量を持ち、大きさを持たない粒子は、
質量がどんなに小さくても、かならずブラックホールになるのではないでしょうか?
たとえば、電子は質量を持っていますが、その大きさなんて聞いたことがありません。
Re:数分間の寿命でできること (スコア:5, 参考になる)
>電子は質量を持っていますが、その大きさなんて聞いたことがありません。
現代の量子論/相対論の枠組みでは、プランク長以下の長さは意味を持ちません。
これ以下のサイズを取り扱おうとすると、このサイズで規定される相互作用が関わってくることに
なりますが、その際こういった短距離を識別できるようなエネルギーはブラックホールを造り出す
のに十分な量となり、空間に関してみれば相対論的に極限状態が現れます。一方、サイズ的には
量子効果が非常に強く効く状況となっていますが、こういった「相対論が強烈に効く状況」かつ
「量子論が強烈に効く状況」というものを扱える理論は確立していません。
これは単純に量子論と相対論を組み合わせると各種の矛盾(というか発散というか)が現れるためで、
両理論が不完全である(=両者をある種の近似として内包する、より完全な理論が存在する)事を
示唆します。そんなわけで、現在の確立している理論の範囲内では点粒子をちゃんと点として扱う
ことはあまり意味がありません。(理論を適用範囲外に適用しようとしていることに近い)
そのサイズのものをきちんと議論しようとすれば(現在までのところ発見されていない)万物の理論
(いわゆるTOE-Theory of Everything)なり何なり、現在の理論の枠組みを超えるものが必要と
なります。とりあえず現在のところTOEの有力候補とされる理論の多くは、どれもそれなりに空間や
構成要素の最小サイズというものを持っており、素粒子も有限のサイズを持つもの(点粒子ではない)
として扱われます。このようにサイズが有限になることで、理論から計算される各種の発散がある程度
防がれ、現実に近いような意味のある値を与えることが知られています。(ローカルな相互作用などが
あるサイズで打ち切られるカットオフの効果などによる)
ただ、すべての発散がきれいになくなると示されたわけでもなく、また研究されている各種理論が
正しいのかどうかも決着は付いていません。そんなわけで、
・現状の確立している理論では素粒子は(便宜上)点粒子として扱う。
・ただし現状の理論では世界を説明しきっておらず問題点も残るため、不完全な理論である。
・特に素粒子を本当に点粒子として、小さな空間を扱ってしまうといろいろ問題が出る。
・研究されている理論では、素粒子が有限のサイズを持つとしているものが有力に見える。
・でもそれらが正しいのかどうかは今のところ誰にもわからない。