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ソースを見ろ -- ある4桁UID
このお話の背景 (スコア:3, 参考になる)
この酵素の存在は(その酵素活性は)昔から知られていたけど、そのタンパク質の分離精製/遺伝子の同定がやたら難しかったそうで(酵素を精製していくと活性が失われていき途中で判らなくなってしまう:メチル転移酵素は一般にそういうものが多いらしい)ようやく捕まったのがごく最近。2000 年の8月のNature [nih.gov]で、何を隠そうわが国のグループ、お茶水大の芦原先生がチャノキから同定したやつが最初です。そこでもいずれカフェインを作らない遺伝子改変コーヒーノキが作られるだろうという予測に触れてました。
それをうけてコーヒーノキからもこの酵素を釣ってきたのが奈良先端大の佐野先生。これが2001年3月のJBC [nih.gov]で、コーヒーノキにはこの酵素のホモログが3種類存在していたので、その遺伝子を3つとも潰してやって、今回asahi.comで発表されてるように、ノックアウト植物ができた、というところまでこぎつけた、ということでしょう。
遺伝子改変によって安全性に問題がでないか、というのが今後の課題で、特にカフェインを作らないことで植物にどういう影響があるか(ナメクジにやられやすくならないか [nih.gov]とか) その前駆物質がどう処理されていくか、かわりに何か別の物質ができないか、などは関心が持たれるところでしょうね。
日本では需要はないに等しいですが、デカフェの製造はアメリカではそれだけ産業的にも注目されることだったりします。
<おふとぴ>
そのせいか、ある先生から98年ごろに聞いた話では既に「カフェイン生合成酵素を見つけた」と言っていた研究グループが1組あったそうで。
でもその遺伝子配列は非公開でpatentの関係かと思ったら、どうもそれも怪しい雰囲気だったそうです。
</おふとぴ>
一方では、本家/.でも以前こんな記事 [slashdot.org]があがったこともありますが、ハワイでは遺伝子改変したコーヒーに反対する動き [hilohawaiitribune.com]なんてのもあったりして、社会的にも問題点はありそうだったり。
Re:このお話の背景 (スコア:1)