アカウント名:
パスワード:
で、とりあえず辞書・辞典の類を…特に「科学技術和英/英和大辞典」をはじめとする専門辞書を。
値段が同じであってもこの厚みと大きさなら、価値があるわ。# 厚みは薄く、面積は広く。
論外!! 携帯性なんぞ無視して構わん。
根本が判っていないな。広い画面で全体を俯瞰しつつ、拡大縮小する必要もなく細部も見えるのが大事なのだ。これは辞書の場合特に大事な特性だ(辞書を引くときは、引いた単語に関する項目は「品詞によらず全部読め」と教わりませんでしたか? 小学校で。そのためには引いた単語に関する項目全体が見える必要がある)。
「文庫本」ですら全体の俯瞰性に問題があるというのに、iPhone や iPod では役に立たない。あれでまともに読めるといえるレベルなのは、紙で出した場合も豆本レベルまで。
.
別の言い方をすると。本読みにとって世の中の人が「速読術」とか言ってる、見開き全景を把握する読み方などできて当たり前なのだ。大事なのは「その上で、言葉一つ一つを大切にして読む」事。これができて初めて、「意味を把握する」速度が向上する(のでたくさん本が読めるようになる)。
大雑把な議論はおおむね賛成するんだけど、細かいところで、
>引いた単語に関する項目は「品詞によらず全部読め」と教わりませんでしたか? 小学校で。そのためには引いた単語に関する項目全体が見える必要がある
それちょっと変じゃない?「全部読め」という要請を満たすには、べつに全部いっぺんに表示するのだけが手段なのじゃないでしょう。その要請(だけ)ならば例えばスクロールが快適にできるようなUI(ハード含めて)が確立されてりゃ出来るのだから。
つまり、
>「その上で、言葉一つ一つを大切にして読む」
ほんとに出来てるの?
それとも今我々が見てるコレはPC画面上だからそれが満
>携帯性なんぞ無視して構わん人というか用途によってどれを優先したいかは変わるじゃない?
もちろん変わる。しかし
1) 携帯性を優先した製品はもう十二分に出ているし、今後も出るだろう(数が出るのはそっちだろうからね) 故にそんな方向にさらに1製品追加する必要なぞない。
2) そもそも、携帯性を優先した製品は、俯瞰性が無い。そして本というのは「俯瞰性が大事」なのだ。
で、これ以降の議論をするまえにこのACの読書能力を見るに:
>広い画面ところで「あまり広くない画面+虫眼鏡」じゃ駄目なんだろうか?
>広い画面
ところで「あまり広くない画面+虫眼鏡」じゃ駄目なんだろうか?
うん。君は全然本を読んでいないね。さらに言えば、ものを見ることについて真剣に考えたことが無い。「そんな構造では論外だ」
いや、厳密に言うと、視線追従型の解像度向上型(非拡大型)虫眼鏡システムで、しかも視野角のかなり広い部分を占有できるシステムがあるならば話は別だ。人間の目は広範にわたって高解像度なわけではない。ほとんどの部分は低解像度で、盲点まである。しかし中央近くに高解像度部分があって、あとは目がものすごい勢いで動いて「脳が知りたいと思っている部分」を常に高解像度でスキャンしている(明度によってカラーで見えたり白黒で見えたり、などという機能も備えている)。なので認識結果としては非常に広範な領域にわたって高解像度であるかのように認識されている(別の言い方をすると、その認識結果はただの「誤解」なわけ)。
しかし、人間の目は msec オーダーで高速に動くので、追従して「先にその部分を高解像度化しておく」のは難しい。だから表示デバイスは全般的に「全部高解像度で出してしまえ」という方向に走るのだ。そのほうが安いから。
で、人間の目は実は CCD のように「高解像度」な「ピクセルの羅列」としてデータを把握しているのではない。実は急激な明度や色度の変化が起こっている部分を追跡する、エッジトレースを行っており、その差分情報を頭の中で組み立てなおしている。エッジを追いかけているのは目だが、目は筋肉が動かしている。実は人間の目はカエルとかと同じで「動いていないものは見えない」。カエルは相手が動いていないと本当に見えなくなるが、人間の目は「目が高速に動くことで」ものを見ているのだ。だから目の筋肉に麻酔をかけると、ほとんど何も認識できなくなる。明るさと大雑把な色しかわからなくなるのだ。
で、目が筋肉で動いているということは、実は目を動かす精度の関係で、あまり「視野角的に狭い領域に大量のデータをぶち込まれると、よく見えない」という現象を起こす。これは「焦点精度」の問題とは別の問題だ。小さい、せせこましい文字を見ていると目がチカチカしてくることがあるが、あれは実は「目の筋肉」が筋肉疲労を起こしているのだ。もちろん、顔に思いっきり近づければそれなりの視野角になるが、今度は「焦点を合わせる」のが難しくなる(私のように近視だと簡単にできるが、普通の人は目の前10cmの所に画面があったらすぐに疲れてしまうだろう?)。
これでもう判ったと思うが、局所的な拡大機能をつけた、低解像度デバイスでは全体を俯瞰できない。俯瞰するというのは「全体をボーっと眺めている」という事ではなくて、「脳みそが広い領域のあちらこちらをランダムサンプリングしている」状態だからだ。
辞書を読むに当たって「全体を全部読みなさい」というのは、単に頭から順に「文字列を1次元に配列された情報として把握する」という事ではない。もちろん、それはやらなくてはいけないが、そのほかに
・全体としてどれだけの分量があるのか (意味の多様性は、その場面での正しい「意味」に到達するまでに必要な分析の複雑さを示している)・品詞がどれぐらいあるのか(そして品詞ごとに意味が大幅に違うのか)・実はあまりにも多様すぎて、近隣に「その単語を使った熟語」が別項で存在しないか? (そして、それが今回のケースに当てはまっていないか? = 実はそちらだけ読めば良いんじゃないのか?)
なども同時並行で行う必要がある。画面が狭すぎると、こういうことが同時にできない。
また狭くて高解像度な画面は、目に高精度な運動を強いるので、やはり眼精疲労の元になる。結果として長時間の読書に耐えないし、短期間にバッと全体を把握するのにも不利だ(目がより高精度で動かないと文字を追えないのであれば、同じ文字数を追跡するのにかかる時間が長くなる、という事だから)。
で、最後に「一度にドンッと見ることができる量が増える」と、実は読書速度は上がる。人間が物を読む速度は2つのもので制限されていて、1) 目が追従できる文字の数 (これは視野角等で決定する)2) 文字の羅列から意味を把握するパーサーのどちらか遅い方に引っ張られる。
で、実はほとんどの人は 2 が先に制限になる。で、画面が小さくてもいい、という人は大抵「2をほとんど訓練しておらず、1を2の速度にまで落としても自覚が無い」タイプの人だ。
しかし、2 は実は状況によってものすごく速度差が出る。一般に「その人がすでに知っている事」について書かれていると、2の速度は圧倒的な速さになり、「その人がまだ知らないこと」について書かれていると2の速度は著しく低下する。2が十分訓練されていない人は、この2つの速度差があまり大きくない。訓練すればするほど「トップスピードは」速くなる(知らないことを理解しようとするときの脳みその対応速度はこれまた別の要因で決まるが、今は無視しよう)。
で、2の「トップスピード」を上げるように訓練するには、「1の段階」の速度が十分速くなくてはいけない。これには広い視野角が必須で、iPhoneのような小さな画面では足りないのだ。
それとも今我々が見てるコレはPC画面上だからそれが満足に出来ないという主張?
それは君が自分が受けている制限を理解できないぐらい、情報の入り口の狭さに慣れ親しんでしまった、という事だ。あるいは、十分物を読むという訓練ができていない、と言い換えてもいい。
PCの画面で把握できる情報量は少ない。だから皆文章が短くなる。携帯小説だとさらに文章が短くなる。
短い内容の中に大量の推測情報を放り込む、和歌や俳句などのジャンルもあるが、あれは大量の既知情報をベースにしているから味わいがあるのであって、あの形態で Corei7 のマニュアルを書かれたら苦痛極まりなくなるのは予想できるだろう?
ようするに、狭い画面では同じ内容を把握するのにも時間がかかる。ちゃんと訓練された人間にとっては、FullHD画面で表示された静止画では狭いのだ。
なお、この議論を動画を含めた場合と混乱させないように。動画の場合は、視野角が広いと全体を追従できない。視野角が狭い場合は(盲点などを意識できないのと同じ理由で)「全体を追従している気分になれる」。それは大量の見落としがある、という事だが、「動画の場合はそれでいいようにメディアができている」。これを本を読む場合と混ぜてはいけない。
長すぎる。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
とっとと日本でも売って欲しい (スコア:1)
で、とりあえず辞書・辞典の類を…特に「科学技術和英/英和大辞典」をはじめとする専門辞書を。
値段が同じであってもこの厚みと大きさなら、価値があるわ。
# 厚みは薄く、面積は広く。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
Kindle for iPhone はすでに出ているし, (国内の iTunes App Store ではまだだけど), 次は iPhone DX (Pro?) が出て, 「洋書」として日本語の文字で書かれた「和書」が販売されるのさ.
Re: (スコア:0, オフトピック)
論外!! 携帯性なんぞ無視して構わん。
根本が判っていないな。広い画面で全体を俯瞰しつつ、拡大縮小する必要もなく細部も見えるのが大事なのだ。これは辞書の場合特に大事な特性だ(辞書を引くときは、引いた単語に関する項目は「品詞によらず全部読め」と教わりませんでしたか? 小学校で。そのためには引いた単語に関する項目全体が見える必要がある)。
「文庫本」ですら全体の俯瞰性に問題があるというのに、iPhone や iPod では役に立たない。あれでまともに読めるといえるレベルなのは、紙で出した場合も豆本レベルまで。
.
別の言い方をすると。本読みにとって世の中の人が「速読術」とか言ってる、見開き全景を把握する読み方などできて当たり前なのだ。大事なのは「その上で、言葉一つ一つを大切にして読む」事。これができて初めて、「意味を把握する」速度が向上する(のでたくさん本が読めるようになる)。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
大雑把な議論はおおむね賛成するんだけど、細かいところで、
>引いた単語に関する項目は「品詞によらず全部読め」と教わりませんでしたか? 小学校で。そのためには引いた単語に関する項目全体が見える必要がある
それちょっと変じゃない?
「全部読め」という要請を満たすには、べつに全部いっぺんに表示するのだけが手段なのじゃないでしょう。その要請(だけ)ならば例えばスクロールが快適にできるようなUI(ハード含めて)が確立されてりゃ出来るのだから。
つまり、
>「その上で、言葉一つ一つを大切にして読む」
ほんとに出来てるの?
それとも今我々が見てるコレはPC画面上だからそれが満
Re:とっとと日本でも売って欲しい (スコア:1)
もちろん変わる。しかし
1) 携帯性を優先した製品はもう十二分に出ているし、今後も出るだろう(数が出るのはそっちだろうからね)
故にそんな方向にさらに1製品追加する必要なぞない。
2) そもそも、携帯性を優先した製品は、俯瞰性が無い。そして本というのは「俯瞰性が大事」なのだ。
.
で、これ以降の議論をするまえにこのACの読書能力を見るに:
うん。君は全然本を読んでいないね。さらに言えば、ものを見ることについて真剣に考えたことが無い。
「そんな構造では論外だ」
いや、厳密に言うと、視線追従型の解像度向上型(非拡大型)虫眼鏡システムで、しかも視野角のかなり広い部分を占有できるシステムがあるならば話は別だ。人間の目は広範にわたって高解像度なわけではない。ほとんどの部分は低解像度で、盲点まである。しかし中央近くに高解像度部分があって、あとは目がものすごい勢いで動いて「脳が知りたいと思っている部分」を常に高解像度でスキャンしている(明度によってカラーで見えたり白黒で見えたり、などという機能も備えている)。なので認識結果としては非常に広範な領域にわたって高解像度であるかのように認識されている(別の言い方をすると、その認識結果はただの「誤解」なわけ)。
しかし、人間の目は msec オーダーで高速に動くので、追従して「先にその部分を高解像度化しておく」のは難しい。だから表示デバイスは全般的に「全部高解像度で出してしまえ」という方向に走るのだ。そのほうが安いから。
.
で、人間の目は実は CCD のように「高解像度」な「ピクセルの羅列」としてデータを把握しているのではない。実は急激な明度や色度の変化が起こっている部分を追跡する、エッジトレースを行っており、その差分情報を頭の中で組み立てなおしている。エッジを追いかけているのは目だが、目は筋肉が動かしている。実は人間の目はカエルとかと同じで「動いていないものは見えない」。カエルは相手が動いていないと本当に見えなくなるが、人間の目は「目が高速に動くことで」ものを見ているのだ。だから目の筋肉に麻酔をかけると、ほとんど何も認識できなくなる。明るさと大雑把な色しかわからなくなるのだ。
で、目が筋肉で動いているということは、実は目を動かす精度の関係で、あまり「視野角的に狭い領域に大量のデータをぶち込まれると、よく見えない」という現象を起こす。これは「焦点精度」の問題とは別の問題だ。小さい、せせこましい文字を見ていると目がチカチカしてくることがあるが、あれは実は「目の筋肉」が筋肉疲労を起こしているのだ。もちろん、顔に思いっきり近づければそれなりの視野角になるが、今度は「焦点を合わせる」のが難しくなる(私のように近視だと簡単にできるが、普通の人は目の前10cmの所に画面があったらすぐに疲れてしまうだろう?)。
.
これでもう判ったと思うが、局所的な拡大機能をつけた、低解像度デバイスでは全体を俯瞰できない。俯瞰するというのは
「全体をボーっと眺めている」
という事ではなくて、「脳みそが広い領域のあちらこちらをランダムサンプリングしている」状態だからだ。
辞書を読むに当たって「全体を全部読みなさい」というのは、単に頭から順に「文字列を1次元に配列された情報として把握する」という事ではない。もちろん、それはやらなくてはいけないが、そのほかに
・全体としてどれだけの分量があるのか (意味の多様性は、その場面での正しい「意味」に到達するまでに必要な分析の複雑さを示している)
・品詞がどれぐらいあるのか(そして品詞ごとに意味が大幅に違うのか)
・実はあまりにも多様すぎて、近隣に「その単語を使った熟語」が別項で存在しないか? (そして、それが今回のケースに当てはまっていないか? = 実はそちらだけ読めば良いんじゃないのか?)
なども同時並行で行う必要がある。画面が狭すぎると、こういうことが同時にできない。
また狭くて高解像度な画面は、目に高精度な運動を強いるので、やはり眼精疲労の元になる。結果として長時間の読書に耐えないし、短期間にバッと全体を把握するのにも不利だ(目がより高精度で動かないと文字を追えないのであれば、同じ文字数を追跡するのにかかる時間が長くなる、という事だから)。
.
で、最後に「一度にドンッと見ることができる量が増える」と、実は読書速度は上がる。人間が物を読む速度は2つのもので制限されていて、
1) 目が追従できる文字の数 (これは視野角等で決定する)
2) 文字の羅列から意味を把握するパーサー
のどちらか遅い方に引っ張られる。
で、実はほとんどの人は 2 が先に制限になる。で、画面が小さくてもいい、という人は大抵「2をほとんど訓練しておらず、1を2の速度にまで落としても自覚が無い」タイプの人だ。
しかし、2 は実は状況によってものすごく速度差が出る。一般に「その人がすでに知っている事」について書かれていると、2の速度は圧倒的な速さになり、「その人がまだ知らないこと」について書かれていると2の速度は著しく低下する。2が十分訓練されていない人は、この2つの速度差があまり大きくない。訓練すればするほど「トップスピードは」速くなる(知らないことを理解しようとするときの脳みその対応速度はこれまた別の要因で決まるが、今は無視しよう)。
で、2の「トップスピード」を上げるように訓練するには、「1の段階」の速度が十分速くなくてはいけない。これには広い視野角が必須で、iPhoneのような小さな画面では足りないのだ。
.
それは君が自分が受けている制限を理解できないぐらい、情報の入り口の狭さに慣れ親しんでしまった、という事だ。あるいは、十分物を読むという訓練ができていない、と言い換えてもいい。
PCの画面で把握できる情報量は少ない。だから皆文章が短くなる。携帯小説だとさらに文章が短くなる。
短い内容の中に大量の推測情報を放り込む、和歌や俳句などのジャンルもあるが、あれは大量の既知情報をベースにしているから味わいがあるのであって、あの形態で Corei7 のマニュアルを書かれたら苦痛極まりなくなるのは予想できるだろう?
.
ようするに、狭い画面では同じ内容を把握するのにも時間がかかる。ちゃんと訓練された人間にとっては、FullHD画面で表示された静止画では狭いのだ。
.
なお、この議論を動画を含めた場合と混乱させないように。動画の場合は、視野角が広いと全体を追従できない。視野角が狭い場合は(盲点などを意識できないのと同じ理由で)「全体を追従している気分になれる」。それは大量の見落としがある、という事だが、「動画の場合はそれでいいようにメディアができている」。これを本を読む場合と混ぜてはいけない。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
長すぎる。
Re: (スコア:0)
まさにその通りなんだが、広めの紙に打ち出してみるとokkyの発言が体感できるぞ:)