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この研究の面白い所は、超イオン伝導相への相転移を粒子サイズ効果によって制御できる可能性があることを示したという所に有ると思うのです。粒子サイズに依存して相の相対的な安定性が変化するということは一般的に確認されており、予想されていたことでしょう。これを実験で、系統的なデータとして確認したということは評価に値すると思います。
しかしながら、この成果をもって固体電池の実現が近づいたと短絡的に話を展開するのはいかがなものでしょう。
銀イオン伝導体としては、40年以上まえにこの報告の10倍オーダーの導電率をもつ物質がつくられており(ex. RbAg4I5)、これは、ストーリーにある方法とは異なる手法で超イオン伝導状態を低温でも安定化するという目標を達成しています。この物質を使用した全固体銀電池は既に試作検討も行われ、特許も取得されてます。
実用化を考えるときに、粒子サイズを制御する必要が有ることに加え、導電率もより高い物質が既に存在すると言う事実を考慮すると、「これで実用化が一気に近づきました!」とは言えないのではないのでしょうか?
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
成果のアピールの仕方が… (スコア:5, 参考になる)
この研究の面白い所は、超イオン伝導相への相転移を
粒子サイズ効果によって制御できる可能性があることを
示したという所に有ると思うのです。
粒子サイズに依存して相の相対的な安定性が変化するということは
一般的に確認されており、予想されていたことでしょう。
これを実験で、系統的なデータとして確認したということは
評価に値すると思います。
しかしながら、この成果をもって固体電池の実現が近づいたと
短絡的に話を展開するのはいかがなものでしょう。
銀イオン伝導体としては、40年以上まえにこの報告の
10倍オーダーの導電率をもつ物質がつくられており(ex. RbAg4I5)、
これは、ストーリーにある方法とは異なる手法で超イオン伝導状態を
低温でも安定化するという目標を達成しています。
この物質を使用した全固体銀電池は既に試作検討も行われ、特許も取得されてます。
実用化を考えるときに、
粒子サイズを制御する必要が有ることに加え、
導電率もより高い物質が既に存在すると言う事実を考慮すると、
「これで実用化が一気に近づきました!」とは言えないのではないのでしょうか?