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元祖トロンのレンダリングはCRAY-1 [wikipedia.org]行われたそうです。パンフレットに数分の映像をつくるのに何日もの計算が必要だった、というような詳細が書かれていて驚愕しながら観た覚えがあります。ギークな方にはCRAY-1 リファレンスマニュアル [bitsavers.org] (PDF注意) もどうぞ。マシンのスペック的にはNECのPC-9821くらいでしょうか?翌年には劇場版『ゴルゴ13』が公開されて、そのときはレンダリングにLINKS1が使われたことで話題になりましたね。
トロンのCG部分を見ると分かるのですが, 当時のCGレンダリングって事実上ワイアーフレームとレイトレーシングだけで, 今日では一般的になっているテクスチャマッピングやラジオシティが使われていないんですよね.
当時は物体の質感を出すための手法としては, 反射光の分散などをパラメータ化して処理するのが主流で, テクスチャマッピングについては1976年に論文 [acm.org]が発表されたようなタイミングだったので, 映画レベルでは使えなかったんでしょう. テクスチャマッピングがある程度以上の長さの動画で使われたってのは, 多分ILMによるX-wingのデモムービーが最初じゃないのかな? 当時はウェザリングなどのリアリティにびっくりしたもんです.
空間的なリアリティを上げるラジオシティになると, 論文ベースでも出てきたのは相当後(確か80年代の後半)で, しかも効果があるのは分かっていても実際にレンダリングするには, 事前処理に必要な計算機資源が(当時としては)膨大で適応が難しいなんて言われてましたし.
そういう時代から比較すると, CGと言えばリアリティの大安売りになっている状態ですから, 逆に製作者のセンスを問われることになるんじゃないか(そして9割方クソと化するんじゃないか)と思います.
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
トロンといえばCRAY-1 (スコア:3, 参考になる)
元祖トロンのレンダリングはCRAY-1 [wikipedia.org]行われたそうです。
パンフレットに数分の映像をつくるのに何日もの計算が必要だった、というような詳細が書かれていて驚愕しながら観た覚えがあります。
ギークな方にはCRAY-1 リファレンスマニュアル [bitsavers.org] (PDF注意) もどうぞ。
マシンのスペック的にはNECのPC-9821くらいでしょうか?
翌年には劇場版『ゴルゴ13』が公開されて、そのときはレンダリングにLINKS1が使われたことで話題になりましたね。
ソフトウェア上の進歩 (スコア:1)
トロンのCG部分を見ると分かるのですが, 当時のCGレンダリングって事実上ワイアーフレームとレイトレーシングだけで, 今日では一般的になっているテクスチャマッピングやラジオシティが使われていないんですよね.
当時は物体の質感を出すための手法としては, 反射光の分散などをパラメータ化して処理するのが主流で, テクスチャマッピングについては1976年に論文 [acm.org]が発表されたようなタイミングだったので, 映画レベルでは使えなかったんでしょう. テクスチャマッピングがある程度以上の長さの動画で使われたってのは, 多分ILMによるX-wingのデモムービーが最初じゃないのかな? 当時はウェザリングなどのリアリティにびっくりしたもんです.
空間的なリアリティを上げるラジオシティになると, 論文ベースでも出てきたのは相当後(確か80年代の後半)で, しかも効果があるのは分かっていても実際にレンダリングするには, 事前処理に必要な計算機資源が(当時としては)膨大で適応が難しいなんて言われてましたし.
そういう時代から比較すると, CGと言えばリアリティの大安売りになっている状態ですから, 逆に製作者のセンスを問われることになるんじゃないか(そして9割方クソと化するんじゃないか)と思います.