「in the air」は大昔からある慣用句です。下記辞書の項目やObamaの用法とは違いますが、「煙のごとく跡形もなく消えうせる」「どこかへ姿をくらます」といった比喩的な表現でもよく使われます(Dolphyの言葉が超有名)。いずれも英語に不自由な移民でも感覚的にわかりそうな表現のように思うし、年代によって解さない/ピンと来ないということがあるとは思えません。
" in the air" の表現がそんなに新しかったら、Steve Jobs の "There's something in the air" 自体成立しません。あれは、新製品の名前が「Air」だと知る前の人たちには「何かが空気中を漂っている」 という普通に聞く限り、どう聞いても電波を受けてるんじゃなかろうかこの人は、的な発言だからこそ、インパクトがある。しかしそのためには、 "There's something in the air" という表現自体は、昔からある表現じゃなくてはいけません。
で、「Macユーザーだから」だけではObamaがこれをもじったと考える根拠にならないように思います。記者はどの法案に署名するかわかっているわけですから、Macworldとは状況も異なります。そういったことも踏まえて、ObamaとJobsの年齢から「若さ」に持っていくのは無理があるのでは、と思います。例えばJohn McCainが会話のなかで「in the air」と言っても不思議じゃないし、言って茶化されたり失笑を買ったりということはないと思いますが、いかがでしょうか。
慣用句 (スコア:2)
「in the air」は大昔からある慣用句です。下記辞書の項目やObamaの用法とは違いますが、「煙のごとく跡形もなく消えうせる」「どこかへ姿をくらます」といった比喩的な表現でもよく使われます(Dolphyの言葉が超有名)。いずれも英語に不自由な移民でも感覚的にわかりそうな表現のように思うし、年代によって解さない/ピンと来ないということがあるとは思えません。
またMacworld 08のフレーズの元ネタと噂されたものとして、世代を超えてよく知られている(カバーやTV・映画での使用多数)1969年のヒット曲があります。原曲の世代の人も歌詞や曲調を連想して期待感を膨ませるだろうし、(実際に元ネタなのかは知りませんが)彼らにも伝わる上手いメッセージを選んだなと思います。
Re: (スコア:1)
" in the air" の表現がそんなに新しかったら、Steve Jobs の "There's something in the air" 自体成立しません。あれは、新製品の名前が「Air」だと知る前の人たちには「何かが空気中を漂っている」 という普通に聞く限り、どう聞いても電波を受けてるんじゃなかろうかこの人は、的な発言だからこそ、インパクトがある。しかしそのためには、 "There's something in the air" という表現自体は、昔からある表現じゃなくてはいけません。
なので「昔からあるんだから新しくないやい」というのは 捨て台詞の場合を除いて 全く意味を成しません。
# 突如としてギャル語を混ぜるとか言うのじゃないんだから。
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ここでそういう表現を 選ぶ 感覚が若い、と言っているのです。
fjの教祖様
Re: (スコア:2)
「60歳とか」ではなく「今60歳とか」とあったので、「生年によって差がある、時代をさかのぼるほど使わない傾向にある」というような意味かと思ったのですが、そうではなく「時代を問わず年寄りは使わない傾向にある」ということでしょうか。
そのいずれにせよ、やはり「in the air」と「若い」との関連がわからないので、これを書いています。
私には、「若々しい」「若ぶっている」「幼稚な表現」であるようには思えません。その逆の「年寄り臭い表現」にも思えません。また、前に述べたと
Re:慣用句 (スコア:2)
「若さ」との関連を補強するかのようにSteve Jobsの名前を挙げられていますが、そこにも疑問があります。
「There's something in the air.」というのはAppleがMacworld 2008のために前もって用意していたテーマですね。仄めかしになる「air」を含むし、具体的でないので焦らしにもなる、ティザー広告的にちょうどいい。
思いついたのはJobsかもしれないし、別の人かもしれませんが、Jobsの承認はあったでしょう。しかし少なくとも初出は会場の垂れ幕 [arstechnica.com]であって、Macworldの壇上とかその前に行われたインタビューとかいった場での発言ではありません。Jobs個人と結びつけるのは強引に思います。
発案者が誰かは知りませんが、その人物の年齢を推測するなら、60歳以上ってことはないだろうと思います。しかしそれは「多分フルタイムで広告に携わっている人が考えたんだろうし、その年齢を当てるなら60歳未満って言っとけば当たるだろう」程度のことです。「60歳以上には思いつけない」と考える材料があるわけではありません。
「60歳以上の人にも伝わる」と考える材料なら、前回挙げたとおり数多くあります。「空気中に」「空中に」などと日本語で書くと比喩表現らしさが薄れて不自然にも見えましょうが、英語としてはごく素直な、自然な表現だと思います。少なくともギョッとするような、「電波を受けてるんじゃなかろうか」的な印象はありません。
で、「Macユーザーだから」だけではObamaがこれをもじったと考える根拠にならないように思います。記者はどの法案に署名するかわかっているわけですから、Macworldとは状況も異なります。そういったことも踏まえて、ObamaとJobsの年齢から「若さ」に持っていくのは無理があるのでは、と思います。例えばJohn McCainが会話のなかで「in the air」と言っても不思議じゃないし、言って茶化されたり失笑を買ったりということはないと思いますが、いかがでしょうか。
追記: 私はokkyさんをテキに設定していますが、別にケンカを売るつもりで書いているわけではありません。自分の知っていることと自分の考えを述べるに集中し、結論を急がないようにしたつもりです。それでも不快な表現があったのであればここにお詫びしますが、捨て台詞云々はまったく予想外でした。何か思い違いをされているのではないでしょうか。