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HPC関係者の間にメールで回ってたらしい話題の記事:
The End of Moore's Law in Five Years? (Michael Feldman、HPCwire)[http://www.hpcwire.com/blogs/The-End-of-Moores-Law-in-Five-Years-48287... [hpcwire.com]]
以下に内容を要約すると:
市場調査とコンサルティング会社iSuppli社による調査では:
- Mooreの法則は5年のうちに成立しなくなるであろう- 理由は技術上の限界ではなく、ファウンドリ(半導体チップの製造を専門に行なう企業)が必要とする費用である。-- 研究開発、テスト、および半導体加工施設の建設に掛る費用は規模縮小に対して指数関数的に増加している-- 45nmファブ(工場設備)の値段はすでに10億ドル(1ドル100円として1千億円)を越えている。--- 例:AMDのファウンドリ・パートナーであるGlobalfoundries(AMDから分離した半導体製造部門)は、32nm ファブのために42億ドルを使った。--- 例:Intelも傘下のファウンドリを32nmに更新するために70億ドルを使った。-- リミットは20nm以下、たぶん18nmであろう。- 結果、研究開発の中心は微細化からチップやボードの設計、新アーキテクチャやソフトウェア開発に移るだろう-- Intel等のレガシーなアーキテクチャの優位がなくなるかもしれない-- 実際HPC分野では性能の要求の増加にムーアの法則では追いつけないことから、既に開発の重心が移っている---結果、(マルチプロセッサの)相互接続技術が重要になっている- もっとも3D実装、ナノテク、スピントロニクスなど技術革新によってこの予想が覆される可能性はある
あ、編集忘れましたが、iSuppli社による調査は前半の内容で後ろ4項目は記事の筆者(Michael Feldman)の考察だと思います。
数え違えた…orz
後ろ4項目じゃなくて5項目がMichael Feldmanの考察。リミット予想までがiSuppli社の調査内容。
でまぁ、このメールが出回って3D実装、マルチコア、アクセラレータ、GPGPUとか関連で(Intel, ARM以外でも)目があるかも!とアーキテクチャ研究関係者がこの予想を織り込んで研究提案を書き始めたとか言う噂…。
この前、放送大学TVを見たら、ムーアの法則のグラフを示して、「ムーアの法則は、もう成り立たないだろう」と言われた後、逆に速度が上がってる。なんてこと言ってた。他の所でだけど、「科学技術が更に科学技術向上に寄与するから、変化は加速度的になる」なんてことも聞いたぞ。
元の記事の引用元の英文記事によれば、iSuppli社の予想は工場にかかる費用のグラフから「幾何学的に」求めたそうな。だから「このままの傾向が続くと」という前提の下での予想ということになる。というわけで元の記事で引用してる記事では筆者Feldmanも幾つか新技術候補の例を挙げて技術革新で覆るかもとは書いている。(「ムーアの法則は何度も死を宣告されてきたが覆されてきた。」ということも書いてあった。)
むしろ、上を目指すってのは、主に経済面の要請です。逆に限界に達した時に、この経済システムが維持できるのか心配。
#もう限界に近いよねえ。
限界に近いのは需要の方じゃないかという気がします。飛躍的な処理速度を必要とする(そしてそれだけの価値のある)ソフトの大需要も見えないし。
# 僕が知らないだけですかねぇ
パソコンの規模で3次元空間をリアルタイム物理シミュレートできれば用途は無茶苦茶広がりますよ。飛躍的な処理速度の向上が必要ですが……
ウィルス検査がより複雑な処理するとか。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
それ以前に、ニーズが・・・ (スコア:1, 興味深い)
経済性を抜きにした研究としては必要性があるのかもしれませんが・・・
限界よりも先に、ニーズや経済性の壁が立ちはだかるのでは?と思ってみたりするのですが・・・
経済的な限界予想は5年後説 (スコア:5, 興味深い)
HPC関係者の間にメールで回ってたらしい話題の記事:
The End of Moore's Law in Five Years? (Michael Feldman、HPCwire)
[http://www.hpcwire.com/blogs/The-End-of-Moores-Law-in-Five-Years-48287... [hpcwire.com]]
以下に内容を要約すると:
市場調査とコンサルティング会社iSuppli社による調査では:
- Mooreの法則は5年のうちに成立しなくなるであろう
- 理由は技術上の限界ではなく、ファウンドリ(半導体チップの製造を専門に行なう企業)が必要とする費用である。
-- 研究開発、テスト、および半導体加工施設の建設に掛る費用は規模縮小に対して指数関数的に増加している
-- 45nmファブ(工場設備)の値段はすでに10億ドル(1ドル100円として1千億円)を越えている。
--- 例:AMDのファウンドリ・パートナーであるGlobalfoundries(AMDから分離した半導体製造部門)は、32nm ファブのために42億ドルを使った。
--- 例:Intelも傘下のファウンドリを32nmに更新するために70億ドルを使った。
-- リミットは20nm以下、たぶん18nmであろう。
- 結果、研究開発の中心は微細化からチップやボードの設計、新アーキテクチャやソフトウェア開発に移るだろう
-- Intel等のレガシーなアーキテクチャの優位がなくなるかもしれない
-- 実際HPC分野では性能の要求の増加にムーアの法則では追いつけないことから、既に開発の重心が移っている
---結果、(マルチプロセッサの)相互接続技術が重要になっている
- もっとも3D実装、ナノテク、スピントロニクスなど技術革新によってこの予想が覆される可能性はある
Re:経済的な限界予想は5年後説 (スコア:1)
あ、編集忘れましたが、iSuppli社による調査は前半の内容で
後ろ4項目は記事の筆者(Michael Feldman)の考察だと思います。
Re:経済的な限界予想は5年後説 (スコア:1)
数え違えた…orz
後ろ4項目じゃなくて5項目がMichael Feldmanの考察。リミット予想までがiSuppli社の調査内容。
アーキテクチャ屋がアップを始めました。 (スコア:1)
でまぁ、このメールが出回って
3D実装、マルチコア、アクセラレータ、GPGPUとか関連で(Intel, ARM以外でも)目があるかも!
とアーキテクチャ研究関係者がこの予想を織り込んで研究提案を書き始めたとか言う噂…。
Re:経済的な限界予想は5年後説 (スコア:1)
この前、放送大学TVを見たら、ムーアの法則のグラフを示して、「ムーアの法則は、もう成り立たないだろう」と言われた後、逆に速度が上がってる。なんてこと言ってた。
他の所でだけど、「科学技術が更に科学技術向上に寄与するから、変化は加速度的になる」なんてことも聞いたぞ。
the.ACount
Re:経済的な限界予想は5年後説 (スコア:1)
元の記事の引用元の英文記事によれば、
iSuppli社の予想は工場にかかる費用のグラフから「幾何学的に」求めたそうな。
だから「このままの傾向が続くと」という前提の下での予想ということになる。
というわけで元の記事で引用してる記事では筆者Feldmanも
幾つか新技術候補の例を挙げて技術革新で覆るかもとは書いている。
(「ムーアの法則は何度も死を宣告されてきたが覆されてきた。」ということも書いてあった。)
Re:それ以前に、ニーズが・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
むしろ、上を目指すってのは、主に経済面の要請です。
逆に限界に達した時に、この経済システムが維持できるのか心配。
#もう限界に近いよねえ。
Re: (スコア:0)
限界に近いのは需要の方じゃないかという気がします。
飛躍的な処理速度を必要とする(そしてそれだけの価値のある)ソフトの大需要も見えないし。
# 僕が知らないだけですかねぇ
Re:それ以前に、ニーズが・・・ (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:それ以前に、ニーズが・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
パソコンの規模で3次元空間をリアルタイム物理シミュレートできれば用途は無茶苦茶広がりますよ。
飛躍的な処理速度の向上が必要ですが……
精神アップロード (スコア:0)
そういうことを実現するには、後30年とか40年はムーアの法則にがんばってもらわないといけないようです。
Re: (スコア:0)
漢字変換の際に、モーフィングするとか。
ウィルス検査がより複雑な処理するとか。
Re: (スコア:0)
要はリソースはあればあるだけ使うってことだ