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某社を辞めて博士課程に進学(課程博士)したのち学位取得、どうやら某大学で助教職につけそうな模様の者です。
(Q1) IT/ネットワーク分野のキャリアから足を洗い、新しい分野に足を踏み出すとはどういうことなのだろうか?(A1) 完全に足を洗う必要はないかもしれません。単に周囲の人々が気に入らないならば競合他社という程度ではないにせよ近い分野に移るのが現実的だと思います。(私の場合IT開発→IT教育・研究)。このコメント [srad.jp]でも言われていることですが、職場を変えるだけで生活が快適になった人物が身内や、私の数少ない友人の中にいます。
あと重要な点なのですが
学士課程にすら進めずに情報処理系の専門学校に入学し、その後某中堅IT会社の係長を経て、大手の製造会社にヘッドハンティングされた者です。
IT/ネットワーク分野のキャリアから足を洗い、新しい分野に足を踏み出すとはどういうことなのだろうか?
私も他の方と同じように、完全には足を洗っていません。私の場合、数年間業務委託での派遣の後、その実績を買われて声掛けされたようなもので、その後も似たような仕事につくという話で転職を決意しました。ただ、その当時からIT系からはちょっと離れた仕事もしていたので、実際はIT系2割、他8割といったような配分となっています。
ただ、実際の仕事内容は別にして、全く違う業種の会社に入るのは、大変大きな困難が伴います。私の場合、引き続き仕事的にはかなりITに近いところをやっているとは言え、会社の本業としての電気や成型の知識なくしては、なかなか技術者として評価されるのことが難しく、ほとんど一年生の状態からのスタートとなっています。
一生、自分のテリトリーだけで仕事をこなすのであれば、たとえ業種を変えてもさほど問題ないのかもしれませんが、上を目指すとなると、それなりにその業種のスキルがなければ下を束ねていくことは難しいので、自分の将来像を考えると多少不安を覚えます。特に、前の会社ではもう一歩で課長職というところまで来ていただけに、再度下積みから実績を積み上げなければならなくなったこの状況の中で、どう前に進んでいくべきか日々苦心しています。
収入にどんな変化があり、どう対応しただろうか?
数年前からその職場で働いており、そのままスライド勤務だったので、収入が0になる期間はまったくありませんでした。
位としては以前と同様、係長程度の待遇。収入的には、以前の会社で課長職となった場合とほぼ同額をもらえる予定となっていました...が、転職した途端にこの不景気が発生し、実質的にはほとんど以前と変わらない(むしろ減った?)状況です。(^^;
私の場合、単純な収入比較というよりも、一番迷ったのは、中堅である程度の権力と責任を持ちながら仕事をするのが良いのか、大手で責任の小さいヒラとしてある程度の収入を得るのが良いのかといったところでした。もちろん、大手で上に上がるのが最終の目指すところではありますが、その道で十数年過ごしてきた人たちと同列で争いをするのは非常に難しいので、そう簡単に行くものではありません。それを考えると、ついつい鶏口牛後なんて言葉も頭にちらついてしまうのですが、今はとにかく前に進むことに一生懸命です。
人と関わることは増えただろうか?
社員規模がまったく違うというのもありますが、それ以上に、やはり派遣として来ていた頃と社員になったのとでは、関わりあう活動の範囲も全く変わってくるので、大幅に人脈が増えました。それに海外現地法人も多数あるので、英語力も昔に比べかなり上達しましたし、それなりに楽しんでいます。
ただ、新たに人脈ができた分、やはり失った人脈もあります。昔の人脈ともコネクションは保っていますが、勤務中にそう易々と相談する訳にはいかなくなり、一人でITを担当すると行き詰まる場面も何度かあります。もっとも、サーチエンジンの発達のおかげで、昔に比べると技術的な相談をするという状況は少なくなったため、政治的な相談であれば新たに築いた人脈で事足りることが多いので、それほど不便を感じるわけでもないですが。
未だになじめていない点は、全ての人が昔は「顧客」だったという点です。自分の上司も含め、そう簡単に切り替えることは結構難しいです。ただし、以前別の会社に派遣されていた時は、自分の上司よりも上司らしい人に出会ったこともありますので、これは人によるところが大きいとは思いますが。
金銭的にも態度でも仕事を評価してくれない顧客からの技術的要求に応えるのに益々うんざりするようになってしまった。
今は、最前線で顧客と折衝することはなくなりましたが、その分社内での折衝は必要です。つまり、社内のスタッフ部門になっただけで、構図としてはまるで変わっていないです。つまり、他人の芝生は青く見えるというか、私も以前はエンドユーザーが一番いいなんて思ってた時期もありますが、実際中に入ってみるとどこも似たようなもんだということが良くわかります。仕事には辛いものが付きまとうのはしょうがないことなので、ある程度を自分の中で許容しながら、自分なりの楽しみを見つけていくしかないです。
>上を目指すとなると、それなりにその業種のスキルがなければ下を束ねていくことは難しいので
そういやIT業界に蔓延してるっていう「キャリアパス」は、上記の難しいことを正に挑戦していますね。
(冗談はともかく実際には失敗しています)
なにせ業界が扱うIT環境の変化がすさまじく速いので、ゲンバを離れるととたんに浦島太郎になります。数年、へたしたら数ヶ月で、そうなる。
だから、いったん「上」になってしまった人は、上記の定義だと下を決して束ねられない人になってしまう。
でも、そうさせてるんだよね>会社
これでどうやって会社としてバランスを取るつもりなんだろう?
一般論でなく自分ちを振り返ると、単に「上」にするだけならまだ良く、積極的に技術を「忘れ」させようとすら、することが有るんで、ほんとにどうするつもりなんだろ?と思う。
>大手で上に上がるのが最終の目指すところではありますが>ついつい鶏口牛後>今はとにかく前に進むことに一生懸命
質問したいんだけど、あなたのいう「前」って結局どっち方角なの?
単に今体が向いてる方向のことでしかないの?つまり日銭かせいでますっていうだけ?
1行目の大手上役があくまで目標だというなら、目先の日銭は犠牲にしても、とにかくそこへのルートを探すことが優先でしょうね。
で、どっち?
答えとしては自分の信じる方向ですね。そういう意味では、単に体の向いている方向といっていいでしょう。
暗中模索の中では方向なんて決められるわけもなく、日々自分の信念に基づいて行動するしかないですね。上へのルートにしても無限にあると思いますが、その中に一つでも「こうやったらすぐに上に上がれる」という道があるんだったら是非教えて頂きたいものです。
私の体験からすれば、その数あるルートの中でも、日々の積み重ねこそが一番の近道だと思っていますけどね。
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
ITから抜け出した訳ではありませんが (スコア:4, 興味深い)
某社を辞めて博士課程に進学(課程博士)したのち学位取得、どうやら某大学で助教職につけそうな模様の者です。
(Q1) IT/ネットワーク分野のキャリアから足を洗い、新しい分野に足を踏み出すとはどういうことなのだろうか?
(A1) 完全に足を洗う必要はないかもしれません。単に周囲の人々が気に入らないならば競合他社という程度ではないにせよ近い分野に移るのが現実的だと思います。(私の場合IT開発→IT教育・研究)。このコメント [srad.jp]でも言われていることですが、職場を変えるだけで生活が快適になった人物が身内や、私の数少ない友人の中にいます。
あと重要な点なのですが
Re:ITから抜け出した訳ではありませんが (スコア:2, 参考になる)
学士課程にすら進めずに情報処理系の専門学校に入学し、その後某中堅IT会社の係長を経て、大手の製造会社にヘッドハンティングされた者です。
私も他の方と同じように、完全には足を洗っていません。私の場合、数年間業務委託での派遣の後、その実績を買われて声掛けされたようなもので、その後も似たような仕事につくという話で転職を決意しました。ただ、その当時からIT系からはちょっと離れた仕事もしていたので、実際はIT系2割、他8割といったような配分となっています。
ただ、実際の仕事内容は別にして、全く違う業種の会社に入るのは、大変大きな困難が伴います。私の場合、引き続き仕事的にはかなりITに近いところをやっているとは言え、会社の本業としての電気や成型の知識なくしては、なかなか技術者として評価されるのことが難しく、ほとんど一年生の状態からのスタートとなっています。
一生、自分のテリトリーだけで仕事をこなすのであれば、たとえ業種を変えてもさほど問題ないのかもしれませんが、上を目指すとなると、それなりにその業種のスキルがなければ下を束ねていくことは難しいので、自分の将来像を考えると多少不安を覚えます。特に、前の会社ではもう一歩で課長職というところまで来ていただけに、再度下積みから実績を積み上げなければならなくなったこの状況の中で、どう前に進んでいくべきか日々苦心しています。
数年前からその職場で働いており、そのままスライド勤務だったので、収入が0になる期間はまったくありませんでした。
位としては以前と同様、係長程度の待遇。収入的には、以前の会社で課長職となった場合とほぼ同額をもらえる予定となっていました...が、転職した途端にこの不景気が発生し、実質的にはほとんど以前と変わらない(むしろ減った?)状況です。(^^;
私の場合、単純な収入比較というよりも、一番迷ったのは、中堅である程度の権力と責任を持ちながら仕事をするのが良いのか、大手で責任の小さいヒラとしてある程度の収入を得るのが良いのかといったところでした。もちろん、大手で上に上がるのが最終の目指すところではありますが、その道で十数年過ごしてきた人たちと同列で争いをするのは非常に難しいので、そう簡単に行くものではありません。それを考えると、ついつい鶏口牛後なんて言葉も頭にちらついてしまうのですが、今はとにかく前に進むことに一生懸命です。
社員規模がまったく違うというのもありますが、それ以上に、やはり派遣として来ていた頃と社員になったのとでは、関わりあう活動の範囲も全く変わってくるので、大幅に人脈が増えました。それに海外現地法人も多数あるので、英語力も昔に比べかなり上達しましたし、それなりに楽しんでいます。
ただ、新たに人脈ができた分、やはり失った人脈もあります。昔の人脈ともコネクションは保っていますが、勤務中にそう易々と相談する訳にはいかなくなり、一人でITを担当すると行き詰まる場面も何度かあります。もっとも、サーチエンジンの発達のおかげで、昔に比べると技術的な相談をするという状況は少なくなったため、政治的な相談であれば新たに築いた人脈で事足りることが多いので、それほど不便を感じるわけでもないですが。
未だになじめていない点は、全ての人が昔は「顧客」だったという点です。自分の上司も含め、そう簡単に切り替えることは結構難しいです。ただし、以前別の会社に派遣されていた時は、自分の上司よりも上司らしい人に出会ったこともありますので、これは人によるところが大きいとは思いますが。
今は、最前線で顧客と折衝することはなくなりましたが、その分社内での折衝は必要です。つまり、社内のスタッフ部門になっただけで、構図としてはまるで変わっていないです。つまり、他人の芝生は青く見えるというか、私も以前はエンドユーザーが一番いいなんて思ってた時期もありますが、実際中に入ってみるとどこも似たようなもんだということが良くわかります。仕事には辛いものが付きまとうのはしょうがないことなので、ある程度を自分の中で許容しながら、自分なりの楽しみを見つけていくしかないです。
Re:ITから抜け出した訳ではありませんが (スコア:1, 興味深い)
>上を目指すとなると、それなりにその業種のスキルがなければ下を束ねていくことは難しいので
そういやIT業界に蔓延してるっていう「キャリアパス」は、
上記の難しいことを正に挑戦していますね。
(冗談はともかく実際には失敗しています)
なにせ業界が扱うIT環境の変化がすさまじく速いので、
ゲンバを離れるととたんに浦島太郎になります。
数年、へたしたら数ヶ月で、そうなる。
だから、いったん「上」になってしまった人は、
上記の定義だと下を決して束ねられない人になってしまう。
でも、そうさせてるんだよね>会社
これでどうやって会社としてバランスを取るつもりなんだろう?
一般論でなく自分ちを振り返ると、
単に「上」にするだけならまだ良く、
積極的に技術を「忘れ」させようとすら、することが有るんで、
ほんとにどうするつもりなんだろ?と思う。
Re: (スコア:0)
>大手で上に上がるのが最終の目指すところではありますが
>ついつい鶏口牛後
>今はとにかく前に進むことに一生懸命
質問したいんだけど、あなたのいう「前」って結局どっち方角なの?
単に今体が向いてる方向のことでしかないの?
つまり日銭かせいでますっていうだけ?
1行目の大手上役があくまで目標だというなら、
目先の日銭は犠牲にしても、とにかくそこへのルートを探すことが優先でしょうね。
で、どっち?
Re: (スコア:0)
答えとしては自分の信じる方向ですね。そういう意味では、単に体の向いている方向といっていいでしょう。
暗中模索の中では方向なんて決められるわけもなく、日々自分の信念に基づいて行動するしかないですね。上へのルートにしても無限にあると思いますが、その中に一つでも「こうやったらすぐに上に上がれる」という道があるんだったら是非教えて頂きたいものです。
私の体験からすれば、その数あるルートの中でも、日々の積み重ねこそが一番の近道だと思っていますけどね。