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筋組織の培養なんていろんなとこでやってると思うので「初めて食用目的の家畜筋組織培養を行った」というところですかね。
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正確に言うと (スコア:0)
筋組織の培養なんていろんなとこでやってると思うので
「初めて食用目的の家畜筋組織培養を行った」という
ところですかね。
Re:正確に言うと (スコア:1)
由来が「ブタ筋肉細胞から」と書かれてますが、おそらくはブタ筋肉組織に含まれている筋芽細胞からの初代培養を行ったということでしょう。で、その結果として筋繊維に分化させることに成功した、と。この辺りの実験系は、他の実験動物系での筋芽細胞の初代培養であるとか、C2C12などの培養細胞株でよくやられる実験でもありますので、新奇性があるとしたら、やはりブタで成功した、ということくらいではないでしょうか。
#で、実はその程度の実験ならニュースにしてないだけで、すでにやってたところも多そうな気がします。
ただまぁ、元ニュースでは「他の動物由来のbroth中で」という風にしか書かれてませんが、この部分がかなりあやふやというか、いい加減な表現になってるので、実用性があるかどうかの判断すらつかないというのが正直なところです。通常、動物細胞をin vitroで培養するためには、EGFとかFGFとかIGFなどと呼ばれるような微量の成長因子と呼ばれるタンパク質などが不可欠であり、これらを供給するためにウシ胎児血清(FBSまたはFCSとよばれる)などを、5〜10%程度、培地に添加して用いるのが一般的です。いわゆる"broth"(ブイヨン)の類いではこれらの成分は壊れてしまってるので、細菌の培養などには使えるのですが、brothだけでは動物細胞は培養できません。尤も、C2C12細胞を筋芽細胞から筋繊維へと分化させる場合、その分化培地として無血清培地を用いるのは一つの定番でもあるので、今回のケースについてはそういう部分を指してアピールしてるのかもしれないけど、いかんせん、作製効率は非常に悪いんじゃないの?という印象を受けます……元々の筋芽細胞が初代培養される効率も悪いだろうに、それがろくに増えない条件で、筋繊維に分化させるということになるでしょうから。しかも、出来た筋繊維だって彼らの言うように「運動」させながら育てようとしたら、とてもbrothだけでは無理なんじゃないかと思うのだけど。