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今日のデータセンターはアプリケーションも多く複雑化しており、管理には手腕が必要となっている上、質の高いサービスが求められるようになっているとのこと。
去年の夏に社内のサーバ室からiDCに移設を行いました。その際、iDCの監視サービスに関しても説明を受けましたが、基本的には、pingによる監視とステータスランプの目視による監視で、一箇所いくらのコストがかかり、また異常があった場合は知らせてくれるだけとのことでしたので、正直役に立たないじゃんってことで、iDC側の監視サービスは受けていません。こちらで開発したアプリレベルの保守をやれとは、さすがに期待しませんが、Oracle RACのような汎用的なサーバの運用保守をお任せできるのなら、是非行っていただきたいところなのですが、そういった高度な運用保守メニューはなく、期待もできないって感じでした。
私の場合は、一つのiDCの経験しかありませんが、iDC側の「質の高いサービス」って、具体的にどういったものがあるのでしょうか?
具体的に、と言われているのに漠然とした言い方で申し訳ないですが、
・システムの特性に応じて適切な監視をする・障害が発生したら自律的に最小コスト・最小インパクトで再発不能な形で復旧させる・障害履歴や性能測定結果に基づいて、黙っていてもシステム改善提案を持ってくる
あたりが出来ていると「質が高い」と認めてもらえるのではないでしょうか。つまり「全部お任せ」系ですね。実現しようとがんばっている人たちはいますが、達成できているのはほんの一握りでしょうね。
その一方で、
・ここ10年くらいで、企業内にも適切なスキルを身につけたシステム管理者を確保できるようになった・不況による業務内製化の促進
などの要因により、「そんな高品質なのは要らない、ping アラートだけ通知してくれれば自分達で解決するから低コストな監視サービスを」という要求が増えているのも事実です。仕方なくメニューの多様化という形で対応するのですが、その分現場への負担は増えているのでしょうね。
> 当然サービス料金に跳ね返ってきますから> 常識的に考えて「価格競争力を度外視してでもサービスを充実」という> 経営判断を下すのは難しいと思います
ニーズが「全部お任せ」「最小限」の二極化しているとは感じています。お任せ系にかなりのコストがかかるのはおっしゃる通りです。ただiDCの場合は(googleのような極端な例を除き)顧客が複数(多数)いるという特徴がありますから、単一チームで複数の顧客の運用を引き受けることで内部コストの増大を防ぐという手も可能です。一顧客の運用だけで24h365dフル稼働が必要なケースなんてほとんどないですし。
そういう意味では、
・障害履歴や性能測定結果に基づいて、黙っていてもシステム改善提案を持ってくる
というのは、顧客システムの安定性向上はもちろんですが、その裏には安定性向上による運用チームの稼働低減(内部コスト削減)という目的も含まれていたりします。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
質の高いサービス (スコア:0)
去年の夏に社内のサーバ室からiDCに移設を行いました。その際、iDCの監視サービスに関しても説明を受けましたが、基本的には、pingによる監視とステータスランプの目視による監視で、一箇所いくらのコストがかかり、また異常があった場合は知らせてくれるだけとのことでしたので、正直役に立たないじゃんってことで、iDC側の監視サービスは受けていません。こちらで開発したアプリレベルの保守をやれとは、さすがに期待しませんが、Oracle RACのような汎用的なサーバの運用保守をお任せできるのなら、是非行っていただきたいところなのですが、そういった高度な運用保守メニューはなく、期待もできないって感じでした。
私の場合は、一つのiDCの経験しかありませんが、iDC側の「質の高いサービス」って、具体的にどういったものがあるのでしょうか?
Re: (スコア:1, 参考になる)
具体的に、と言われているのに漠然とした言い方で申し訳ないですが、
・システムの特性に応じて適切な監視をする
・障害が発生したら自律的に最小コスト・最小インパクトで再発不能な形で復旧させる
・障害履歴や性能測定結果に基づいて、黙っていてもシステム改善提案を持ってくる
あたりが出来ていると「質が高い」と認めてもらえるのではないでしょうか。つまり「全部お任せ」系
ですね。実現しようとがんばっている人たちはいますが、達成できているのはほんの一握りでしょうね。
その一方で、
・ここ10年くらいで、企業内にも適切なスキルを身につけたシステム管理者を確保できるようになった
・不況による業務内製化の促進
などの要因により、「そんな高品質なのは要らない、ping アラートだけ通知してくれれば自分達で解決
するから低コストな監視サービスを」という要求が増えているのも事実です。
仕方なくメニューの多様化という形で対応するのですが、その分現場への負担は増えているのでしょうね。
Re: (スコア:0)
高度なオペレーションをSLAに盛り込むには
それだけの技術力をもったスタッフを
サービス維持に必要な人数だけ「長期間」雇用する必要があり
(専門分野が増えればそれだけ増えていきますし
24x7を謳うのであればさらに数倍の費用となるでしょう)
当然サービス料金に跳ね返ってきますから
常識的に考えて「価格競争力を度外視してでもサービスを充実」という
経営判断を下すのは難しいと思います
さらに自律的な対応や積極的な関与となると責任問題がつきまとうので
例え技術的に可能でもおいそれと手の出せない話だと思います
ですので別の枝で例示されていましたが
お客様から「費用を出すから」と持ちかけられても
消極的な反応になってしまいがちじゃないでしょうか?
結果として
「目視で確認のち指示のもと電源ボタン押下」が基本
「お客様責任で作られた指示書に従って操作を代行」が関の山
で終わってしまうのではないでしょうか・・
Re: (スコア:0)
> 当然サービス料金に跳ね返ってきますから
> 常識的に考えて「価格競争力を度外視してでもサービスを充実」という
> 経営判断を下すのは難しいと思います
ニーズが「全部お任せ」「最小限」の二極化しているとは感じています。
お任せ系にかなりのコストがかかるのはおっしゃる通りです。ただiDCの場合は(googleの
ような極端な例を除き)顧客が複数(多数)いるという特徴がありますから、単一チームで
複数の顧客の運用を引き受けることで内部コストの増大を防ぐという手も可能です。
一顧客の運用だけで24h365dフル稼働が必要なケースなんてほとんどないですし。
そういう意味では、
・障害履歴や性能測定結果に基づいて、黙っていてもシステム改善提案を持ってくる
というのは、顧客システムの安定性向上はもちろんですが、その裏には安定性向上による
運用チームの稼働低減(内部コスト削減)という目的も含まれていたりします。
Re:質の高いサービス (スコア:1, すばらしい洞察)
ニーズの存在は理解できるのですが
ビジネスモデルとして検討を行う時点からして
データセンターとSI部隊の両方をもっている
最大手にしか無理じゃないでしょうか?
データセンターの事業者からみると
様々な規模で事業内容も要望も異なる顧客が混在するなか
同等のSLAで高度な運用チームを抱えるくらいなら
高利率の顧客をターゲットにした別会社を作って
運用専業にあたらせたほうが良いし
運用代行をする企業からみると
委託を受けた顧客専用に小規模な施設を用意したり
データセンター内にフロアを借りることはあっても
一般的なデータセンター事業を展開する事は
投資コストが全く見合わないと思います
このトピックの「複雑化する~」とは
運用担当者を雇ったり代行会社と契約する費用を削るために
「サーバ置くからついでにこれもやってよ」と
データセンターに責任ごと丸投げしようとしている事が
根本原因じゃないのかなぁ?と書きながら思いました
# そういった流れに対応できないデータセンターが
# 淘汰される可能性は感じますが・・・・