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寄生虫などのフマル酸呼吸 [yodosha.co.jp]をするものも, 無酸素環境で生存できる多細胞生物ですよね. ですから正確には「新たな無酸素呼吸機構を持つ多細胞生物が発見された」ってとこじゃないでしょうか.
ちなみに, フマル酸呼吸の方は血管新生が追いつかず酸欠状態にある腫瘍でも稼動しているらしいので, かなり一般的な機構みたいです.
生物は原核生物(古細菌・真正細菌)・真核生物に分類する考え方がありましてほとんどの多細胞生物は真核生物でした。ミトコンドリアを持たない原核生物としての多細胞生物は初めての発見なのでは。
#1753475のような真核細胞の行う嫌気性代謝ではなく、酸素が無くても多細胞生物となるまで代謝系が積極的に進化した生物でしょう。
真核細胞の行う嫌気性呼吸 [wikipedia.org]はフマル酸呼吸以外にも多くあります。ヒトの筋肉が行う乳酸呼吸もその一つです。
それらの生物は嫌気性代謝が亢進しているが、酸素呼吸をまったくしていないかというと、そうではない。今回の生物はミトコンドリアがないので酸素がなくてもエネルギー代謝可能であることが分かるし、また生存も確認されている。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
単に酸素無しでの多細胞生物なら (スコア:3, 参考になる)
寄生虫などのフマル酸呼吸 [yodosha.co.jp]をするものも, 無酸素環境で生存できる多細胞生物ですよね. ですから正確には「新たな無酸素呼吸機構を持つ多細胞生物が発見された」ってとこじゃないでしょうか.
ちなみに, フマル酸呼吸の方は血管新生が追いつかず酸欠状態にある腫瘍でも稼動しているらしいので, かなり一般的な機構みたいです.
生物界の分類を揺るがす発見 (スコア:2, 参考になる)
生物は原核生物(古細菌・真正細菌)・真核生物に分類する考え方がありまして
ほとんどの多細胞生物は真核生物でした。
ミトコンドリアを持たない原核生物としての多細胞生物は初めての発見なのでは。
#1753475のような真核細胞の行う嫌気性代謝ではなく、酸素が無くても多細胞
生物となるまで代謝系が積極的に進化した生物でしょう。
真核細胞の行う嫌気性呼吸 [wikipedia.org]はフマル酸呼吸以外にも多くあります。
ヒトの筋肉が行う乳酸呼吸もその一つです。
Re:生物界の分類を揺るがす発見 (スコア:2, 参考になる)
今回見つかったのは原核生物ではありません。れっきとした胴甲動物門ーLoricifera の動物(もちろん真核生物)です。
胴甲動物門は1983年に認められた新しい門で、判らないことも多いのですが三胚葉動物であるので海綿なんかよりはずっと進化した動物です。
なおこのページ [livedoor.jp]によると、この動物の発見者であるラインハルト・クリステンセンさんは過去に新しい動物門を3つも発見した(すげえ)微小動物研究の第一人者だそうです。
Re: (スコア:0)
ろり しー ふぇら
Re: (スコア:0)
Re:単に酸素無しでの多細胞生物なら (スコア:1, 参考になる)
それらの生物は嫌気性代謝が亢進しているが、酸素呼吸をまったくしていない
かというと、そうではない。
今回の生物はミトコンドリアがないので酸素がなくてもエネルギー代謝可能で
あることが分かるし、また生存も確認されている。