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現状の一般家庭でのネットワーク関連サービスの利用状況を見れば、ADSLクラスの速度でも十分満足できるし、そんなに急激に需要が伸びるとも思えない。そもそも、固定電話自体が徐々に携帯電話に置き換わっていくんじゃないかという気がするので、電話のメタル回線を光ファイバに置き換えるFTTHという考え方にはあまり賛同できません。
ただ、携帯電話のアンテナを整備するためにはやはりバックボーンとして光ファイバ網を整備する必要があるし、そういうインフラを整備するための公共機関に近い組織はあってもいいんじゃないかという気がします。
それは、先頃の事業仕分けの対象になった情報通信研究機構(NICT)の「新世代ネットワーク技術の研究開発」についての議論の中に出てきた発言だと思いますが、「(NICTが年間20億円の予算を付けて開発している)光(ルータ)よりも早い方式が(どこかの国の研究機関や企業から)出てきたら」という括弧内の補完は議論のやりとりを聞いていた常識ある方には自明だと思います。
こうして議論のやりとりを伝えるために実際の会話を補完することなく、逆に会話の言葉尻をそのまま伝えることで読み手や受け手に誤解を生じさせ、自らに都合の良い議論の方向に向けさせようとするメディアにおける「マスゴミ」と呼ばれる部分を揶揄されようとしているのだと思いますが、念のため補足させて頂きます。
申しわけないけど、素人にもわかるように「光スイッチルータよりも早い方式」というのがどういう可能性なのか教えてもらえないだろうか。多波長対応とか、スイッチング速度とか、1チップで○○回線収容可能、とか、そういう「改善」は考えられるけど、原理的には全て同じラインにのってるものだと理解している。そして、だからこそ「(NICTだろうがどこだろうがまだ実現できてない)光スイッチルータより早い」ってどういう意味なのか? と呆気にとられたのだが。
それこそ、このスレッドの議論の本質とは関係のない事業仕分けの話になっていますが、とても素人とは思えないこちらにコメントさせて頂きます。
議論の流れとしては、NICT側より「現状の数百倍の高速化」かつ「10分の1の省電力化」を実現するオール光通信のための光スイッチルータの研究開発を向こう10年間で実現させ、その経済効果として70兆円が見込めるとの説明があり、それに対し仕分け人側から「向こう10年間の内に開発している光スイッチルータよりすぐれたものが出てくる可能性は無いのか」を正したものです。
よって、発言した仕分け人が開発している光スイッチルータより早い方式を具体的に念頭に置いているわけではありませんし、会話の言葉通り「光より早い」モノがあると信じているわけでもないと、聞いている限りでは受け止められました。
議論の中では「70兆円の経済効果をもたらすなら予算は少ないのではないか」「一定額の予算を向こう10年かけるのではなく、どこかで増額して実現を短くすることはできないのか」「どのように特許保護をしているのか」という発言が仕分け人側からあったことからも、件の発言の趣旨がNICTに可能性の有無を確認したにすぎないことは推察できます。
NICT側に求められていたのは「NICT以外からこれよりすぐれたものが出てくることはあり得ません。なぜならば~」もしくは「同程度のものが出てくる可能性はあり得ますが、これまでの成果が無駄にならないように知財戦略をこのように実施しています」「向こう10年のうちに同程度のものが出てくる可能性は否定できないので、いち早く実現させるためには予算の増額が必要です」といった回答だったと考えます。
議論のやりとりを聞いていて、なぜNICT側はこの程度の回答をできないのだろうか、と不思議に思い、官僚に取ってはほんのわずかでもリスクを感じさせる発言ができないのだろうかと勝手に推察していましたが、なるほど「光スイッチルータよりも早い方式」の意味について悩んでおられた可能性もあると言うことですね。
ということで、尋ねているのは「『光スイッチルータよりも早い方式』というのがどういう可能性なのか」ではなく、「10年以内に『光スイッチルータよりも早い方式』が実現されるの可能性の有無」でした、ということではいかがでしょう。
もちろん、こうした議論とは関係なく、10年以内という制限もなしに「光スイッチルータよりも早い方式」の可能性を考えることも無駄ではなく、夢のあることだとは思いますが。
正直言って、NICTという時点で実用化に疑問がつきます。大手日本メーカを下請けにして研究して、実用化しようということでしょうが、自腹を切っていない研究成果にリスクはしょえないでしょう。
アメリカの大学発ベンチャーがなんとか使い物になる程度の実用化を行い、芽がでてきたころに、シスコに買われて年間10億円以上の金を投入されてしまうというA&D (Acquisition & Development)戦略対策はどうするのでしょうかね。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
世帯には不要、バックボーンには必要 (スコア:2, すばらしい洞察)
現状の一般家庭でのネットワーク関連サービスの利用状況を見れば、ADSLクラスの速度でも十分満足できるし、そんなに急激に需要が伸びるとも思えない。
そもそも、固定電話自体が徐々に携帯電話に置き換わっていくんじゃないかという気がするので、電話のメタル回線を光ファイバに置き換えるFTTHという考え方にはあまり賛同できません。
ただ、携帯電話のアンテナを整備するためにはやはりバックボーンとして光ファイバ網を整備する必要があるし、そういうインフラを整備するための公共機関に近い組織はあってもいいんじゃないかという気がします。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:3, 参考になる)
それは、先頃の事業仕分けの対象になった情報通信研究機構(NICT)の「新世代ネットワーク技術の研究開発」についての議論の中に出てきた発言だと思いますが、「(NICTが年間20億円の予算を付けて開発している)光(ルータ)よりも早い方式が(どこかの国の研究機関や企業から)出てきたら」という括弧内の補完は議論のやりとりを聞いていた常識ある方には自明だと思います。
こうして議論のやりとりを伝えるために実際の会話を補完することなく、逆に会話の言葉尻をそのまま伝えることで読み手や受け手に誤解を生じさせ、自らに都合の良い議論の方向に向けさせようとするメディアにおける「マスゴミ」と呼ばれる部分を揶揄されようとしているのだと思いますが、念のため補足させて頂きます。
Re: (スコア:0)
申しわけないけど、素人にもわかるように「光スイッチルータよりも早い方式」というのがどういう可能性なのか教えてもらえないだろうか。多波長対応とか、スイッチング速度とか、1チップで○○回線収容可能、とか、そういう「改善」は考えられるけど、原理的には全て同じラインにのってるものだと理解している。そして、だからこそ「(NICTだろうがどこだろうがまだ実現できてない)光スイッチルータより早い」ってどういう意味なのか? と呆気にとられたのだが。
Re:世帯には不要、バックボーンには必要 (スコア:2)
それこそ、このスレッドの議論の本質とは関係のない事業仕分けの話になっていますが、とても素人とは思えないこちらにコメントさせて頂きます。
議論の流れとしては、NICT側より「現状の数百倍の高速化」かつ「10分の1の省電力化」を実現するオール光通信のための光スイッチルータの研究開発を向こう10年間で実現させ、その経済効果として70兆円が見込めるとの説明があり、それに対し仕分け人側から「向こう10年間の内に開発している光スイッチルータよりすぐれたものが出てくる可能性は無いのか」を正したものです。
よって、発言した仕分け人が開発している光スイッチルータより早い方式を具体的に念頭に置いているわけではありませんし、会話の言葉通り「光より早い」モノがあると信じているわけでもないと、聞いている限りでは受け止められました。
議論の中では「70兆円の経済効果をもたらすなら予算は少ないのではないか」「一定額の予算を向こう10年かけるのではなく、どこかで増額して実現を短くすることはできないのか」「どのように特許保護をしているのか」という発言が仕分け人側からあったことからも、件の発言の趣旨がNICTに可能性の有無を確認したにすぎないことは推察できます。
NICT側に求められていたのは「NICT以外からこれよりすぐれたものが出てくることはあり得ません。なぜならば~」もしくは「同程度のものが出てくる可能性はあり得ますが、これまでの成果が無駄にならないように知財戦略をこのように実施しています」「向こう10年のうちに同程度のものが出てくる可能性は否定できないので、いち早く実現させるためには予算の増額が必要です」といった回答だったと考えます。
議論のやりとりを聞いていて、なぜNICT側はこの程度の回答をできないのだろうか、と不思議に思い、官僚に取ってはほんのわずかでもリスクを感じさせる発言ができないのだろうかと勝手に推察していましたが、なるほど「光スイッチルータよりも早い方式」の意味について悩んでおられた可能性もあると言うことですね。
ということで、尋ねているのは「『光スイッチルータよりも早い方式』というのがどういう可能性なのか」ではなく、「10年以内に『光スイッチルータよりも早い方式』が実現されるの可能性の有無」でした、ということではいかがでしょう。
もちろん、こうした議論とは関係なく、10年以内という制限もなしに「光スイッチルータよりも早い方式」の可能性を考えることも無駄ではなく、夢のあることだとは思いますが。
Re: (スコア:0)
正直言って、NICTという時点で実用化に疑問がつきます。
大手日本メーカを下請けにして研究して、実用化しようということでしょうが、自腹を切っていない研究成果にリスクはしょえないでしょう。
アメリカの大学発ベンチャーがなんとか使い物になる程度の実用化を行い、
芽がでてきたころに、シスコに買われて年間10億円以上の金を投入されてしまうというA&D (Acquisition & Development)戦略対策はどうするのでしょうかね。