「IT 系業種では、プログラマや SE などがうつ病になりやすい」記事へのコメント

日経の統計の話は滅茶苦茶

[metta (20740)]

日経の統計調査は、プログラマと運用に厳しい結論が出るように
なっていると思います。

患者の実数で比較すると、プログラマ40人。SE182人。運用71人。経営者83人。
もし私が医者なら、実感としてはSEが一番きつくて
プログラマは少ないと思うのではないでしょうか？

もうちょっと調査対象の数を揃えて貰わないと、無茶な結論しか出ません。

Re:日経の統計の話は滅茶苦茶

[tmkzr (19129)]

調査対象の数をそろえるって言ったって、実際の調査ではそろわないのが普通なんだから、統計の誤差を評価するべきですよね。「はい」と答えた人間の数から誤差を推定すると、プログラマの「はい」は40人で、プログラマ全体の数は188だから、sqrt(40)/188 = 0.033。つまり、21.3±3.3[%]ですか。 他も同様に計算すると、

• プログラマ　21.3±3.3[%]
• SE　18.6±1.3[%]
• 運用/管理　18.2±2.1[%]
• 保守/サポート　17.4±2.8[%]
• プロジェクトマネージャー　16.7±2.8[%]
• コンサルタント　15.6±3.1[%]
• マーケッティング、営業　14.5±2.1[%]
• 管理職、経営者　8.6±0.9[%]

プログラマとSEは平均15.5に対して2σ離れてますから、標準正規分布に乗っているとすれば、95％程度の信頼で有意に大きいと言えるかと思います。経営者も有意に小さい。運用から営業までは誤差の範囲ですね。 無茶苦茶と仰いますが、標本の数が示されているだけまともですよ。

Re:日経の統計の話は滅茶苦茶

[metta (20740)]

なるほど。これは私の誤解だったようです。
ありがとうございました。

Re:

[Anonymous Coward]

二項分布なんだから、その統計手法は間違っているよ。管理者、経営者が他の職種よりも鬱が少ないぐらいしか言えなさそうな。

Re:日経の統計の話は滅茶苦茶

[tmkzr (19129)]

試行回数Ｎが大きいときは二項分布は正規分布で近似できますし（二項分布とその性質 [sophia.ac.jp]）、元が何分布でも数が大きければ正規分布に近くなります。(中心極限定理と正規分布 [sophia.ac.jp]）

σ=sqrt(np(1-p))

[Anonymous Coward]

T/O

Re:

[Anonymous Coward]

この式を知らなくても、「はい」の人数から推定した標準偏差と「いいえ」の人数から推定した標準偏差が
合わないような計算になっている時点で間違いに気付くはずなんですけどね。

右上に PR って書いてあるぞ PRo って

[Anonymous Coward]

誤差というのは標準誤差のこと？
だったらプログラマ sqrt((.213*(1-.213))/188) = 0.0282 じゃないですかね。

全体の平均 15.5 というのも標本抽出によってバラつくので，この値と比較しても
あんまり意味がないんじゃないでしょうか。職種間の差を見るなら多重比較かな？

標本サイズが示されているだけマシってのは、まぁそうなんですが…
マユツバは大事だと思いますよ。

サンプリングの方法が気になります。日経のサイトでウェブアンケートだったりして。
管理職・経営者には日経信者が多くて回答率が高いとか。

Re:右上に PR って書いてあるぞ PRo って

[tmkzr (19129)]

これはその通りです。日常的に使うのが、実験の計数値から使う方法なので、ポアソン分布を仮定した導出方法になっています。「いいえ」にも意味があるとすると、sqrt(p(1-p)/n)が正しいですし、結果としてもっと強い推論ができると思います。平均がばらつくというのもその通りで、本当はそこも計算に入れなくてはいけないです。でもまあ簡単な見積もりとしてはそんなにおかしくないと思っているのですが、たとえば検定する問題を「IT系職業の中ではプログラマ（SE,etc)は有意にうつ病になりやすい」と設定すると、どうするのが正しいんですかね。