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あと、この方法で分かるのはたんぱく質の質量数だけですよね。同定するためには、少なくともアミノ酸の並んでいる順番も同じでないといけないと思うんですけど、これはどうやって測定するんでしょう?
# しろうと質問ですいません。
で、田中氏の功績は、これまでよりも長いアミノ酸配列のタンパク質の質量分析ができるような方法を考案した、ということですね。 確
タンパク質のアミノ酸配列の決定って、結構難しいものなんですね。単純に DNA 配列から決定する方法だけではなく、直接興味あるタ
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人
MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:3, 参考になる)
ヒトゲノムプロジェクトで遺伝子レベルでの解析が進んだ後、次はそこから実際に出来上がってくる蛋白質を直接解析しようとする「プロテオミクス」研究が進行していますが、それを支えている重要な分析装置の一つにMALDI-TOF/MS(*)があります。その基盤となったのが田中氏の受賞研究であるようです。
質量分析(MS)は大雑把にいうと、目的分子をイオン化させて電場に送り込み、その移動速度からそのイオンの質量を求
Re:MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:0)
あと、この方法で分かるのはたんぱく質の質量数だけですよね。同定するためには、少なくともアミノ酸の並んでいる順番も同じでないといけないと思うんですけど、これはどうやって測定するんでしょう?
# しろうと質問ですいません。
Re:MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:2, 参考になる)
あ、失礼。分子量(Molecular weight)です。水素原子=1の。
それから、MALDI-TOF/MSを用いたタンパク質同定はペプチドマスフィンガープリンティング [a-m-i.co.jp]と呼ばれてます。
まず、目的のタンパク質を蛋白分解酵素(トリプシンなど)で処理します。するとタンパクがその酵素で決まった特定のアミノ酸の部分で切られてペプチド断片が得られます。それをMALDI-TOF/MSにかけてやるとそれらのペプチド断片が検出されますが、実はそのすべてが検出されるわけではないです。しかもペプチド断片=連続したアミノ酸、ですから例えば途中の
Re:MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:2, 参考になる)
Re:MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:0)
で、田中氏の功績は、これまでよりも長いアミノ酸配列のタンパク質の質量分析ができるような方法を考案した、ということですね。 確
Re:MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:2, 参考になる)
厳密に言うと、ペプチドマスフィンガープリンティングが行うのは、アミノ酸配列の決定というよりもタンパクの同定です。まぁタンパクが決まればアミノ酸配列もおのずと決まるのですが、アプローチの方向が異なるので。
日本語のいい解説が見当たらなかったのですが、ここにある図 [spectroscopynow.com]あたりが参考になるかと。
>で、田中氏の功績は、これまでよりも長いアミノ酸配列のタンパク質の質量分析ができるような方法を考案した、ということですね。
その礎を築いた、といった方がいいかもしれません。生化学の分野で現在使われているMALDI自体は田中氏というよりもFranz Hellinkamp [nih.gov]が考案したものと言う方がよさそうですが、その基本原理となる(マトリクスを用いない)soft laser desorptionを考案したのが田中氏、というわけで。
>同時に、質量分析の精度も上げないといけないような気もしますが、こっち方は問題ないんでしょうか?ひょっとして、これが「50ppm 以下の誤差」といっていることなんでしょうか?
まさにその通りです。ここらへんこそ田中氏がいろいろと試行錯誤したところでしょうし、こういう地味な部分の方が大変だったのでしょうけど、それこそ世界を変えるほどの「画期的な躍進」と呼べる部分ではないわけで、それだけではノーベル賞なんてありえなかった、あくまでlaser desorptionの考案こそが評価されたのだと。
Re:MALDIの恩恵を受けてるものとして (スコア:0)
タンパク質のアミノ酸配列の決定って、結構難しいものなんですね。単純に DNA 配列から決定する方法だけではなく、直接興味あるタ