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元中の人側の人です。今はどうなってるかはよくわからないですけど、まずはフレッツから。地域IP網の県縛りは約款上の問題で、実際はつながっております。地域IP網のPOIには二種類あって、ひとつは県単位で各社のバックボーンとNNI接続、そして「フレッツ・ワイド」という地域会社1拠点から各社のバックボーンにNNI接続(大抵東阪ですが、ISPによっては札幌北九州という場合もあります)です。独立DSLホールセール業者(ACCAとかeA)は後者と同様なサービスですね。東阪受け渡し。で、大きなISPになると「県単位NNI」は法人とネトゲユーザ、「1拠点渡し」はトラヒックシェープするようなアプリ、例えばP2Pですかね。DeepPacketInspection箱は高いので。あるいは中小ISPが全国展開している場合。
次にフレッツ光の「足」側の問題局舎からご家庭まではGE-PONです。上りTDM下りは共有(QoS可能)TDMスロットは1024。現状局舎内で4分岐のクロージャで8分岐の32分岐、この分岐を増やせば帯域幅を犠牲に収容を増やせます。また、この部分に関してはGE-PON1本32分岐分をL1で提供しています、が、どこもやる気がなく携帯屋さんが基地局との接続に使っている程度。
SBの人は分岐1本をL2で提供せよと難題を仰せですが、網の構成上L3じゃないと無理です。フレッツと値段が変わりませんよと。(昔々はJTのJ-DSLをNiftyにホールセールしてた例もありますが、数えられる程度だったと記憶)ただし、いちど引いてしまえばあとは単純な規模の経済なので、分岐を増やすのは後々面倒。「ベーシック」プランと「ファミリー系」「マンション系」は同じ線にQoSで違いをつけてますので。
最後にフレッツの「地域IP網側」の問題ですが、これはもうトラヒックであふれる中継網の箱とI/Fコストの問題です。何より、面発光直接変調レーザが安くならないので10gbe以上はLN変調器でレーザを外部変調しなくちゃいけません。ポートコストは100倍以上です。100gbeはとうとう25Gbps*4のWDMになっちゃいましたが、単波長じゃないと中継WDMとの具合がよろしくありません。海底ケーブルなんて10芯程度ですからポートコスト安でもファイバコストが。しかもレーザ側の進歩が鈍っているのでちと困ったことになってます。いい加減ポートアグリゲーションで綱渡りな運用はいやなのです。
中継網のコストが下がらない(フレッツワイドのせいで)+箱のコストも下がらない、よし、ならばシェーピングなり課金じゃということで、上り方向に課金かな、と。これならトランジットモデルからしてISPのNNI接続価格も下がるし箱や網の進歩で約款対応できるし。といったところでしょうか。法人は「ベーシック」「ビジネス」に誘導すれば青天井でしょうから法人拠点間接続を「ファミリー系」から「高付加価値系」に誘導できて何とか値下げ余地ができるかなといったところです。
つまりは「安くするなら償却期限を長くする」ために「馬鹿正直に増強するのをやめて設備投資を償却まで抑える」これを実現するためには「上位5%くらいのユーザさんにトラヒック発生を抑えてもらいたい」でも「QoSってやりかたによっちゃ検閲といわれかねない」ので「段階料金でひとつよろしく」ということです。
もちろん、Optical側にブレイクスルーがおきてコストが下がれば約款改定で緩めることも可能ですよという含みを持たせたNTTらしいやり方ではあります。
#STM640まだぁ?
世間を舐めたきった話だADSLの**倍100Mbpsで5000円とか1年間無料とか工事費無料とか景気の良い言葉で客の囲い込みに成功したら「安売りしすぎでした値上げします」ってそれは不当廉売ダンピングという独占禁止法違反、立派な犯罪行為ですよNTTはまたバラバラに分割されたいんですかね?ブロードバンド常時接続なんて初期はヘビーユーザーばかりなわけで、フレッツがシェア確保に成功したら販促費削減と規模のメリット増大でむしろ安くなるはずなのに逆に値上がりするのは道理に合わないわけで不当廉売の証拠である上り方向課金でNNI接続価格が下がる?課金システムの設備投資費運営費は誰が負担するの?skypeやgyaoのタダ乗りのせいで網が破綻するという論はどこへ消えたんだ?
まったくの第三者だが、1年無料とかやってるのはプロパイダ側でNTT(E/W)に言っても困るだけでしょプロパイダ側が身銭切ってやってるわけだしそちらへどうぞ
あと、たいして使わない(=儲けが期待できない所)にわざわざ引っ張るコストは何処に消えたのかな?
>1年無料とかやってるのはプロパイダ側でNTT(E/W)に言っても困るだけでしょNTTもやってるんだけど知らなかった?
>プロパイダ側が身銭切ってやってるわけだしそちらへどうぞダンピングしてるのはISPであってNTTではないと言いたいのなら、NTTは取るもん取って真っ当な設備投資してるから少数のユーザーに帯域食い尽くされたり設備維持できなくなったりしないはずだね?じゃあなんでNTTが従量制導入しないと持たないって話になってるの?辻褄あわないでしょ?
>あと、たいして使わない(=儲けが期待できない所)にわざわざ引っ張るコストは何処に消えたのかな?それは今回従量制導入の観測気球を上げた理由は敷設費用がかさむ地域に展開したのが原因であってヘビーユーザーがどうとかいうのは無関係という主張?どこに引っ張るか、何円でサービス提供するかはNTTの経営判断であり自己責任じゃないの?
>>フレッツがシェア確保に成功したら販促費削減と規模のメリット増大でむしろ安くなるはずなのに
どしろうとか……
>フレッツ網が出来てから、本当に苦しいのはISPなんじゃないでしょうか?ISPが苦しいのは「ISPといえばIIJやbekkoame」という時代が終わってOCNやODNがISPを始めて以降ずっとなんだよ…ISPが専用線を申し込んでも「忙しいから時間がかかります」と言い訳されてるうちにOCNのAPが開設したりそんな露骨な妨害は問題外だけど、足回りを持たない企業がインフラ商売で不利なのは仕方がない90年代は悪名高いテレホのピークタイムに合わせた設備投資が負担になっていて、それがフレッツアイ開始でまともな時間に負荷が分散してバックボーンスカスカになったと思ったらADSL競争開始で今に至るとまあそんな力関係がある以上、苦しさがNTT>ISPなんてNTTに主張されても寝言としか思えない
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
アクセス回線の課題とかいろいろ。特に中継網。 (スコア:2, 興味深い)
元中の人側の人です。今はどうなってるかはよくわからないですけど、
まずはフレッツから。
地域IP網の県縛りは約款上の問題で、実際はつながっております。
地域IP網のPOIには二種類あって、ひとつは県単位で各社のバックボーンとNNI接続、
そして「フレッツ・ワイド」という地域会社1拠点から各社のバックボーンにNNI接続
(大抵東阪ですが、ISPによっては札幌北九州という場合もあります)です。
独立DSLホールセール業者(ACCAとかeA)は後者と同様なサービスですね。東阪受け渡し。
で、大きなISPになると「県単位NNI」は法人とネトゲユーザ、「1拠点渡し」は
トラヒックシェープするようなアプリ、例えばP2Pですかね。DeepPacketInspection箱は高いので。
あるいは中小ISPが全国展開している場合。
次にフレッツ光の「足」側の問題
局舎からご家庭まではGE-PONです。上りTDM下りは共有(QoS可能)TDMスロットは1024。
現状局舎内で4分岐のクロージャで8分岐の32分岐、この分岐を増やせば帯域幅を犠牲に収容を増やせます。
また、この部分に関してはGE-PON1本32分岐分をL1で提供しています、が、どこもやる気がなく携帯屋さんが基地局との接続に使っている程度。
SBの人は分岐1本をL2で提供せよと難題を仰せですが、網の構成上L3じゃないと無理です。フレッツと値段が変わりませんよと。
(昔々はJTのJ-DSLをNiftyにホールセールしてた例もありますが、数えられる程度だったと記憶)
ただし、いちど引いてしまえばあとは単純な規模の経済なので、分岐を増やすのは後々面倒。
「ベーシック」プランと「ファミリー系」「マンション系」は同じ線にQoSで違いをつけてますので。
最後にフレッツの「地域IP網側」の問題ですが、これはもうトラヒックであふれる中継網の箱とI/Fコストの問題です。
何より、面発光直接変調レーザが安くならないので10gbe以上はLN変調器でレーザを外部変調しなくちゃいけません。
ポートコストは100倍以上です。100gbeはとうとう25Gbps*4のWDMになっちゃいましたが、単波長じゃないと中継WDMとの
具合がよろしくありません。海底ケーブルなんて10芯程度ですからポートコスト安でもファイバコストが。
しかもレーザ側の進歩が鈍っているのでちと困ったことになってます。
いい加減ポートアグリゲーションで綱渡りな運用はいやなのです。
中継網のコストが下がらない(フレッツワイドのせいで)+箱のコストも下がらない、よし、ならばシェーピングなり課金じゃ
ということで、上り方向に課金かな、と。これならトランジットモデルからしてISPのNNI接続価格も下がるし
箱や網の進歩で約款対応できるし。といったところでしょうか。法人は「ベーシック」「ビジネス」に誘導すれば
青天井でしょうから法人拠点間接続を「ファミリー系」から「高付加価値系」に誘導できて何とか値下げ余地ができるかな
といったところです。
つまりは「安くするなら償却期限を長くする」ために「馬鹿正直に増強するのをやめて設備投資を償却まで抑える」
これを実現するためには「上位5%くらいのユーザさんにトラヒック発生を抑えてもらいたい」
でも「QoSってやりかたによっちゃ検閲といわれかねない」ので「段階料金でひとつよろしく」ということです。
もちろん、Optical側にブレイクスルーがおきてコストが下がれば約款改定で緩めることも可能ですよという含みを持たせた
NTTらしいやり方ではあります。
#STM640まだぁ?
Re: (スコア:0)
世間を舐めたきった話だ
ADSLの**倍100Mbpsで5000円とか1年間無料とか工事費無料とか景気の良い言葉で客の囲い込みに成功したら「安売りしすぎでした値上げします」って
それは不当廉売ダンピングという独占禁止法違反、立派な犯罪行為ですよ
NTTはまたバラバラに分割されたいんですかね?
ブロードバンド常時接続なんて初期はヘビーユーザーばかりなわけで、フレッツがシェア確保に成功したら販促費削減と規模のメリット増大でむしろ安くなるはずなのに逆に値上がりするのは道理に合わないわけで不当廉売の証拠である
上り方向課金でNNI接続価格が下がる?課金システムの設備投資費運営費は誰が負担するの?skypeやgyaoのタダ乗りのせいで網が破綻するという論はどこへ消えたんだ?
Re: (スコア:0)
まったくの第三者だが、1年無料とかやってるのはプロパイダ側でNTT(E/W)に言っても困るだけでしょ
プロパイダ側が身銭切ってやってるわけだしそちらへどうぞ
あと、たいして使わない(=儲けが期待できない所)にわざわざ引っ張るコストは何処に消えたのかな?
Re: (スコア:0)
>1年無料とかやってるのはプロパイダ側でNTT(E/W)に言っても困るだけでしょ
NTTもやってるんだけど知らなかった?
>プロパイダ側が身銭切ってやってるわけだしそちらへどうぞ
ダンピングしてるのはISPであってNTTではないと言いたいのなら、NTTは取るもん取って真っ当な設備投資してるから少数のユーザーに帯域食い尽くされたり設備維持できなくなったりしないはずだね?
じゃあなんでNTTが従量制導入しないと持たないって話になってるの?辻褄あわないでしょ?
>あと、たいして使わない(=儲けが期待できない所)にわざわざ引っ張るコストは何処に消えたのかな?
それは今回従量制導入の観測気球を上げた理由は敷設費用がかさむ地域に展開したのが原因であってヘビーユーザーがどうとかいうのは無関係という主張?
どこに引っ張るか、何円でサービス提供するかはNTTの経営判断であり自己責任じゃないの?
Re: (スコア:0)
>>フレッツがシェア確保に成功したら販促費削減と規模のメリット増大でむしろ安くなるはずなのに
どしろうとか……
Re: (スコア:0)
1エンドユーザーとして (スコア:0)
ISPは沢山あるのに、有線での足回りは選択肢が少ないですよね。
フレッツ、eAccess、Yahoo!BB、KDDI、電力系ですか、主な物は。
その内、ADSLで展開していれば結局NTTのドライカッパ借りなので、
実質NTTと電力系の2社択一しか選択肢がありません。
確かに上位では、定額制というのは聞きませんね、トランジットなら従量は当然
定額で使うためには、プライベートピアリングするしかないですね。
ただ、難しい話は置いといて、ネット接続をフレッツでする場合、そのほとんどの額が
足回りに払われ、ISPにほとんど払っていないバランスの悪さは疑問を感じます。
Re: (スコア:0)
>フレッツ網が出来てから、本当に苦しいのはISPなんじゃないでしょうか?
ISPが苦しいのは「ISPといえばIIJやbekkoame」という時代が終わってOCNやODNがISPを始めて以降ずっとなんだよ…
ISPが専用線を申し込んでも「忙しいから時間がかかります」と言い訳されてるうちにOCNのAPが開設したり
そんな露骨な妨害は問題外だけど、足回りを持たない企業がインフラ商売で不利なのは仕方がない
90年代は悪名高いテレホのピークタイムに合わせた設備投資が負担になっていて、それがフレッツアイ開始でまともな時間に負荷が分散してバックボーンスカスカになったと思ったらADSL競争開始で今に至ると
まあそんな力関係がある以上、苦しさがNTT>ISPなんてNTTに主張されても寝言としか思えない