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じゃあとりあえず/.Jをニュー速VIPと統合しよう
家電メーカーが多過ぎるってのはずいぶん前から言われてるわな。自動車メーカーも多過ぎるね。突き詰めていけば大半の業界で言えるんじゃないかな。
でも、統合すれば切り捨てられる社員がたくさん出てくるだろうし、済み分ければ平和に見えるけど大きな成長も見込めないし、どっちにしても、そして現状維持でもジリ貧だなぁ。既存の業界は、国内ではとっくに飽和してるから海外に出ようとしてるんだろうけど、新たな業界を創造するほうにももう少し力を入れたほうがいいのかも。成功する保証は全くないけどね。
ずいぶん前から言われているのに、なかなか進まない/進めないのは、それなりの理由があるから。大抵、言うのは「経済アナリスト」とか、そっちの人。中の人じゃない。
鉄鋼業界、資源業界と、家電業界、自動車業界の大きな違いは、売り先が「エンドユーザー」かどうか。この違いは非常に大きい。印刷会社や取り次ぎと、出版会社の違いも、たぶんここ。
車も家電も、「存在がステータス」である時代から、「ファッションの一部」になった。ファッション化した。(注意しないといけないのは、「ファッションそのもの」じゃなく、あくまで「一部」ということ)アパレル業界が「世界中、Big3の寡占で他のメーカーはまったくいない」なんて、ありえない。ファッション化するということは、市場に多様化を求められる。多様化によって、はじめて需要が生まれる。
タイムスパンで「その時の流行り」を追っていく、つまりモデルチェンジによって需要を作る時代から、多様性によって需要を作らなければならない時代になった。
市場の多様化の要求に答えられなければ、「ファッション」から「空気」になって、お金を払ってもらえなくなる。ロングテールをあらゆる方向に伸ばさなければ、業界ごと消えてなくなる。
一方で、スケールメリットも重要。確かに、小さな会社がいくつもあっても非効率、高コスト。必要以上に高いものを買ってくれる人ばかりじゃない。
じゃあ、どうやって規模を確保しつつ、多様性を作り出すか。作れる体制にするのか。一つの答えは、ブランドを分けること。トヨタに対するレクサスや、BMWに対するMINI。
でも、これにも限界がある。いくらブランドを分けたところで、中の人が同じだと、多様性を生みにくい。同じ作り手からは、味が違っても、どうしても同じ匂いがしてしまう。国内のレクサスの苦戦の一つは、「やっぱりトヨタの車だから」、でしょ?
いま、自動車メーカーで行われているのは、「業務提携」。レガシィとカムリの混流生産により、富士重は規模を手に入れ、トヨタは多様性を手に入れた(入れようとしている)。日産は、スズキ、三菱から軽自動車のOEM供給を受けることで多様性(そして、販売会社は規模も)手にいれた。日産とルノーは、リソースを共有しつつ、それぞれが別々の車を開発している。
いままでは、各社が同じ「流行りもの」を追っていたけど、それぞれがバラバラのものを作る。もしくは、統合して1社の中で違う「匂い」のするものを作る。数を確保しつつ、多様性を確保する。真の多様性を確保できれば、それを世界にもっていける。それぞれを「全世界」じゃなく、「世界のどこか」にもっていける。
いままで、なんども「世界戦略車」ってものが売り出されたけど、本当に成功したのは初代VWビートルぐらいじゃない?「全世界で同じモノを売る」って戦略はアリだとおもうけど、「全世界で同じモノ*しか*売らない」って戦略は、寡占市場のリーダー以外ありえない。そして、国内メーカーを束にしても、世界市場を占有することはできない。
そういう意味で、単に国内の会社の数と市場規模だけで「多すぎ」というのは、妄言以外のなにものでもない。規模を確保して残りを切り捨てる統合に、将来は無いよ。
> 新たな業界を創造するほうにももう少し力を入れたほうがいいのかも。> 成功する保証は全くないけどね。
動くコードがあるなら、それがどんなに汚くてもゼロから書き直すべきじゃない、って言ったのはJoelだっけ?部屋が散らかったり汚れたりしたら、最初に引っ越すことを考えるんじゃなく、まずはしっかり掃除して、必要ならちょっと手を入れてみようよ。きっとその方が快適を手に入れる近道だよ。
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
他の産業も見習うべき (スコア:0)
Re: (スコア:0)
じゃあとりあえず/.Jをニュー速VIPと統合しよう
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
家電メーカーが多過ぎるってのはずいぶん前から言われてるわな。
自動車メーカーも多過ぎるね。
突き詰めていけば大半の業界で言えるんじゃないかな。
でも、統合すれば切り捨てられる社員がたくさん出てくるだろうし、済み分ければ平和に見えるけど大きな成長も見込めないし、どっちにしても、そして現状維持でもジリ貧だなぁ。
既存の業界は、国内ではとっくに飽和してるから海外に出ようとしてるんだろうけど、新たな業界を創造するほうにももう少し力を入れたほうがいいのかも。成功する保証は全くないけどね。
「規模」だけで勝負しちゃいけない (スコア:1, 参考になる)
ずいぶん前から言われているのに、なかなか進まない/進めないのは、
それなりの理由があるから。大抵、言うのは「経済アナリスト」とか、そっちの人。
中の人じゃない。
鉄鋼業界、資源業界と、家電業界、自動車業界の大きな違いは、売り先が
「エンドユーザー」かどうか。この違いは非常に大きい。
印刷会社や取り次ぎと、出版会社の違いも、たぶんここ。
車も家電も、「存在がステータス」である時代から、「ファッションの一部」になった。ファッション化した。
(注意しないといけないのは、「ファッションそのもの」じゃなく、あくまで「一部」ということ)
アパレル業界が「世界中、Big3の寡占で他のメーカーはまったくいない」なんて、ありえない。
ファッション化するということは、市場に多様化を求められる。多様化によって、はじめて需要が生まれる。
タイムスパンで「その時の流行り」を追っていく、つまりモデルチェンジによって
需要を作る時代から、多様性によって需要を作らなければならない時代になった。
市場の多様化の要求に答えられなければ、「ファッション」から「空気」になって、
お金を払ってもらえなくなる。
ロングテールをあらゆる方向に伸ばさなければ、業界ごと消えてなくなる。
一方で、スケールメリットも重要。確かに、小さな会社がいくつもあっても非効率、高コスト。
必要以上に高いものを買ってくれる人ばかりじゃない。
じゃあ、どうやって規模を確保しつつ、多様性を作り出すか。作れる体制にするのか。
一つの答えは、ブランドを分けること。トヨタに対するレクサスや、BMWに対するMINI。
でも、これにも限界がある。いくらブランドを分けたところで、中の人が同じだと、
多様性を生みにくい。同じ作り手からは、味が違っても、どうしても同じ匂いがしてしまう。
国内のレクサスの苦戦の一つは、「やっぱりトヨタの車だから」、でしょ?
いま、自動車メーカーで行われているのは、「業務提携」。
レガシィとカムリの混流生産により、富士重は規模を手に入れ、トヨタは多様性を手に入れた(入れようとしている)。
日産は、スズキ、三菱から軽自動車のOEM供給を受けることで多様性(そして、販売会社は規模も)手にいれた。
日産とルノーは、リソースを共有しつつ、それぞれが別々の車を開発している。
いままでは、各社が同じ「流行りもの」を追っていたけど、それぞれがバラバラのものを作る。
もしくは、統合して1社の中で違う「匂い」のするものを作る。
数を確保しつつ、多様性を確保する。真の多様性を確保できれば、それを世界にもっていける。
それぞれを「全世界」じゃなく、「世界のどこか」にもっていける。
いままで、なんども「世界戦略車」ってものが売り出されたけど、本当に成功したのは
初代VWビートルぐらいじゃない?「全世界で同じモノを売る」って戦略はアリだとおもうけど、
「全世界で同じモノ*しか*売らない」って戦略は、寡占市場のリーダー以外ありえない。
そして、国内メーカーを束にしても、世界市場を占有することはできない。
そういう意味で、単に国内の会社の数と市場規模だけで「多すぎ」というのは、妄言以外の
なにものでもない。規模を確保して残りを切り捨てる統合に、将来は無いよ。
> 新たな業界を創造するほうにももう少し力を入れたほうがいいのかも。
> 成功する保証は全くないけどね。
動くコードがあるなら、それがどんなに汚くてもゼロから書き直すべきじゃない、って
言ったのはJoelだっけ?
部屋が散らかったり汚れたりしたら、最初に引っ越すことを考えるんじゃなく、まずはしっかり掃除して、
必要ならちょっと手を入れてみようよ。きっとその方が快適を手に入れる近道だよ。