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安全性と見た目のデザインの両方を考えさせるのは、やはり「これをこんな場面で使ったらどんなことを考えるかな」という疑問なんでしょうね。LEGO当たりだと決して子供部屋に置くだけじゃなくて、インテリアに溶け込ませるということまで含めて考えてあるのでしょう。
ただ、よくよく考えるとこんな疑問って、洋服や雑貨とかを買う時にだって思い浮かべて当然のことなんですよね。こういう服を着てみたら...こんなお皿でデザートが出てきたら... そういう発想が日本のメーカーにないとしたら、悲しい限りです。もっとも、使う場面を考えずに「これは買
それ以前に、実は日本の(特に大きなお金を持っている)ユーザはつい最近までモノの評価をロクに行わずに日本のメーカ製のものを買わされてきました。それは政界と製造業の間にあったカネのつながりが原因です。少なくとも、1980年代までは数々の疑獄事件に代表されるように、国内の製造業メーカは買い手に対してモノの質とは関係なく優位に立っていました。
でき上がったものに対する評価を買い手がきちんと行えるようになったのは、高々ここ10年のことに過ぎません。例えば新幹線に代表される鉄道技術。今や台湾など海外にまで輸出できるようになった国産技術ですが、本家本元の日本国内では海
どうも私が(鉄道事業を発注するユーザから見た)日本の鉄道技術の良さを全く知らないとyasuchiyoさんは思い込んでいるようなので...
実は鉄道王国であるフランスとドイツを初めとして、古くから鉄道が走っている地域では高速列車のほとんどが動力集中方式(つまり機関車を前方または前後エンドに配置)です。この方式では速度を上げても粘着性能が落ちないという利点があります。しかし、M車がたいてい機関車になってしまうため編成当たりの定員が増やせません。このため、長編成がムダにしかならない近郊向けには使えません。また、加減速度を上げると連結器や制動系の責務が重くなるため、停車駅を増やせません。
一方、日本で主流となっている動力分散方式では、M車でも旅客や荷物を載せることができます。加えて、近郊向けに有利な高加減速度とそれを支える保安装置の組み合わせにより、動力集中方式を上回るダイヤ密度も容易に実現できます。この組合せを軸とした交通システムは実は日本が最も進んでいます。実際、アメリカで都市鉄道向けにシステムを選定していたところ、日本のメーカーしか残らなかったという話もあったとか。つまり、新幹線だけでなく、山手線だって十分輸出できると評価されているのです。
もっと細かい技術ならば、先に出したSIBAS32の採用事例は個々のM車の性能強化が主な目的です。これはどちらかというと機関車の発想が必要で、日本のメーカーだと東芝ぐらいしか名前が出てきません(別のメーカーに作らせたらひどいELが出てきたなんて逸話もある)。ただ、台車でも車輪に関しては日本のメーカーはほぼ間違いなく一体圧延を使うので安心できます。ヨーロッパでは高速車輌でもまだまだ弾性車輪を使っているとか(ICEの事故はそれが原因ともいわれている)。
私のコメントに不適当な表現が感じられたとしたら、申し訳ありませんでした。
いえいえ。こちらも突っ走ってしまいました。失礼しました。
で、元の電子ブロックなんですが、本当に子供に電気を勉強させたいなら、接触不良で遊べるかどうかは別にしても、一度は実験を通して問題を認識させておくべきでしょう。回路を組んだ時、一番ガンになるのが接触不良による断線ですからね。なぜハンダ付けが必要なのかというのも、これでトラブルを体験すれば少しは理解が進むのではないでしょうか。
その意味では、電子ブロックの落とし穴として配線ミスというのもありますね。なまじブロックが入ってしまうと変な配線をやっても塗装などが剥げればそれまでです。これだけは普通に回路を組んだ方がコードの色分けなどで救える部分が多そうですが。
# TRIACで低電圧電源を作っていた時、点弧回路の配線ミスでTRIACが点弧されっぱなしになってしまったことがありました。電源を入れたらブリッジダイオードの出力につないであった電解コンが見事なクラッカーになってくれました(笑)。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
からふるなコモノとして (スコア:1, すばらしい洞察)
どうしてこういった洋物のデザインは、角の丸みといい突起部の出方といい説明用の図柄(アイコン)のデザインといい、洗練されているんだろう。LEGOなんかもほんとキレイなカタチをしていると思うし、この電子ブロックも同様。
デザインが洗練されているのはどうしてだろう。ちょっとでも危険があると訴訟起こされたりいろいろたいへんだから、作る側も気合が入ってるのかもしれないけど。消費者のデザインへの意識
日本人(の一部)は使う場面を考えずにものを作る、買う (スコア:1)
安全性と見た目のデザインの両方を考えさせるのは、やはり「これをこんな場面で使ったらどんなことを考えるかな」という疑問なんでしょうね。LEGO当たりだと決して子供部屋に置くだけじゃなくて、インテリアに溶け込ませるということまで含めて考えてあるのでしょう。
ただ、よくよく考えるとこんな疑問って、洋服や雑貨とかを買う時にだって思い浮かべて当然のことなんですよね。こういう服を着てみたら...こんなお皿でデザートが出てきたら... そういう発想が日本のメーカーにないとしたら、悲しい限りです。もっとも、使う場面を考えずに「これは買
日本人(の一部)は舶来ちゅうだけでありがたがる (スコア:1)
単に作りが悪いだけなのに、開き直って「接触不良を逆手に取って学ぶことも出来ます」などと、日本のマトモなメーカなら恥ずかしくてとても言えない(どうせ舶来カブレの輸入元
日本の製造業の評価はこれから (スコア:2, すばらしい洞察)
それ以前に、実は日本の(特に大きなお金を持っている)ユーザはつい最近までモノの評価をロクに行わずに日本のメーカ製のものを買わされてきました。それは政界と製造業の間にあったカネのつながりが原因です。少なくとも、1980年代までは数々の疑獄事件に代表されるように、国内の製造業メーカは買い手に対してモノの質とは関係なく優位に立っていました。
でき上がったものに対する評価を買い手がきちんと行えるようになったのは、高々ここ10年のことに過ぎません。例えば新幹線に代表される鉄道技術。今や台湾など海外にまで輸出できるようになった国産技術ですが、本家本元の日本国内では海
Re:日本の製造業の評価はこれから (スコア:1)
ちょっと前までの金持ちというと、高級ブランドというだけで(そのもののホントの品質もわからずに)舶来品をかき集めてるというイメージだったんですが。
それはさておき、例えに出された新幹線ですが、これは個別の突出した技術よりも、当時すでに枯れた技術を高速化のためにリファイン、システム化したことの方が重要だったはずですが。
もともと、鉄道技術の蓄
Re:日本の製造業の評価はこれから (スコア:1)
どうも私が(鉄道事業を発注するユーザから見た)日本の鉄道技術の良さを全く知らないとyasuchiyoさんは思い込んでいるようなので...
実は鉄道王国であるフランスとドイツを初めとして、古くから鉄道が走っている地域では高速列車のほとんどが動力集中方式(つまり機関車を前方または前後エンドに配置)です。この方式では速度を上げても粘着性能が落ちないという利点があります。しかし、M車がたいてい機関車になってしまうため編成当たりの定員が増やせません。このため、長編成がムダにしかならない近郊向けには使えません。また、加減速度を上げると連結器や制動系の責務が重くなるため、停車駅を増やせません。
一方、日本で主流となっている動力分散方式では、M車でも旅客や荷物を載せることができます。加えて、近郊向けに有利な高加減速度とそれを支える保安装置の組み合わせにより、動力集中方式を上回るダイヤ密度も容易に実現できます。この組合せを軸とした交通システムは実は日本が最も進んでいます。実際、アメリカで都市鉄道向けにシステムを選定していたところ、日本のメーカーしか残らなかったという話もあったとか。つまり、新幹線だけでなく、山手線だって十分輸出できると評価されているのです。
もっと細かい技術ならば、先に出したSIBAS32の採用事例は個々のM車の性能強化が主な目的です。これはどちらかというと機関車の発想が必要で、日本のメーカーだと東芝ぐらいしか名前が出てきません(別のメーカーに作らせたらひどいELが出てきたなんて逸話もある)。ただ、台車でも車輪に関しては日本のメーカーはほぼ間違いなく一体圧延を使うので安心できます。ヨーロッパでは高速車輌でもまだまだ弾性車輪を使っているとか(ICEの事故はそれが原因ともいわれている)。
Re:日本の製造業の評価はこれから (スコア:1)
ずいぶんオフトピになってきたので話を元に戻しますす。私の言いたかったことを鉄道の例えで言うと、
欧州が動力集中にこだわってきたのは、M車の動力音が客室内に響くのを避けるためとも言われていますが、それだけを見て「欧州の鉄道は、日本と違って客を第一に考えている」みたいな言い方は単純化しすぎではないか、ということです。
路盤の軟弱な日本では強大な(軸重の大きい)機関車を導入しにくいという事情があったし、逆にその結果、動力分散方式については、brake-handleさんのおっしゃるとおり輸出できるほどの技術が確立できたわけですよね。
私のような素人がちょっと考えても気がつく程度でも、海外・日本それぞれの長短があるわけで、オモチャを2、3品比べただけで、海外製バンザイ、国産メーカはろくなもんじゃないみたいに一般化してしまうのはいかがなものでしょうか。
もちろん、brake-handleさんの主観まで否定することはありませんが。
接触不良の問題体験はやっぱり必要 (スコア:1)
いえいえ。こちらも突っ走ってしまいました。失礼しました。
で、元の電子ブロックなんですが、本当に子供に電気を勉強させたいなら、接触不良で遊べるかどうかは別にしても、一度は実験を通して問題を認識させておくべきでしょう。回路を組んだ時、一番ガンになるのが接触不良による断線ですからね。なぜハンダ付けが必要なのかというのも、これでトラブルを体験すれば少しは理解が進むのではないでしょうか。
その意味では、電子ブロックの落とし穴として配線ミスというのもありますね。なまじブロックが入ってしまうと変な配線をやっても塗装などが剥げればそれまでです。これだけは普通に回路を組んだ方がコードの色分けなどで救える部分が多そうですが。
# TRIACで低電圧電源を作っていた時、点弧回路の配線ミスでTRIACが点弧されっぱなしになってしまったことがありました。電源を入れたらブリッジダイオードの出力につないであった電解コンが見事なクラッカーになってくれました(笑)。