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観測の継続性はどうでもいいのか。そもそも、基本的な計画はなかったって事?
数年前までの関係者です。話半分で聞いてください
観測の継続性はどうでもいいのか。
宇宙基本計画の策定前: そもそもJAXA、前身のNASDA/ISASなどは「継続的に観測をする機関」ではありませんでした。 タレコミタイトルが「地球観測衛星「だいち」」になってますが、機関内では「陸域観測技術衛星「だいち」です。 つまり、この衛星(というか、これまでのJAXA/NASDA/ISASの衛星のほとんど)の目的は 「観測技術の試験・実証」が主目的なのです。 どうしてこなたかは、NASDA/ISASが「宇宙科学技術の研究開発」を目的とした機関として設立されたからです。 本来、地球の継続的観測は他に担当する機関があります(気象庁・国土庁などなど)。 NASDA/ISASがそれに踏み込むのはいわば縄張り荒らしでしたし、一方で地球観測を担当していた部署は リモセンはやりたがらない(リストラ直結なので)といういわば住み分けをしていました。
宇宙基本計画の策定後: 地球サミット(2000年代前半)の担当としてJAXAも声を上げたことで継続的地球観測にJAXAも関与するようになりました。 つまり、JAXAの予算として「継続的に観測をする」という項目が認められるようになりました。 ALOS2という計画もこれがあったからでしょう(同じようなセンサの打ち上げという計画自体がJAXA的には画期的)。 たとえば気象庁の測候所・観測船の廃止などリモセン対応(のリストラ)が進んだのもこの時期です(ひまわり予算のためとも)。
ただし、残念ながら2000年代前半にロケット・大型の衛星の失敗が相次いだことでJAXAの打ち上げ計画がのびのびになってしまいました。 今回のこのALOSはたくさんセンサを積んだ4t超の大型衛星ですが、ALOS2は衛星1個当り1センサの中型衛星に切り替わりました 他の計画も大型衛星(センサいっぱい)から中型衛星(センサ少数)に切り替わってます。 ここで衛星バスの設計のために遅延があったかもしれません(ALOSは太陽電池パドルが一枚だが今後のJAXAの衛星は2枚パドルが主流)。
何がいいたいかというと、現在指摘されるような問題は5年以上前に発生したもの(ロケット・衛星の失敗)と対応されたもの(宇宙基本計画によるJAXAの役割変更)が遅延して現れているものであり今から数年後にその成果が継続的に現れるであろうということです。
##政権交代以降の事情は知りません。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
後継機の打ち上げは、目標寿命の二年後? (スコア:1)
観測の継続性はどうでもいいのか。
そもそも、基本的な計画はなかったって事?
Re:後継機の打ち上げは、目標寿命の二年後? (スコア:5, 参考になる)
数年前までの関係者です。話半分で聞いてください
観測の継続性はどうでもいいのか。
宇宙基本計画の策定前:
そもそもJAXA、前身のNASDA/ISASなどは「継続的に観測をする機関」ではありませんでした。
タレコミタイトルが「地球観測衛星「だいち」」になってますが、機関内では「陸域観測技術衛星「だいち」です。
つまり、この衛星(というか、これまでのJAXA/NASDA/ISASの衛星のほとんど)の目的は
「観測技術の試験・実証」が主目的なのです。
どうしてこなたかは、NASDA/ISASが「宇宙科学技術の研究開発」を目的とした機関として設立されたからです。
本来、地球の継続的観測は他に担当する機関があります(気象庁・国土庁などなど)。
NASDA/ISASがそれに踏み込むのはいわば縄張り荒らしでしたし、一方で地球観測を担当していた部署は
リモセンはやりたがらない(リストラ直結なので)といういわば住み分けをしていました。
宇宙基本計画の策定後:
地球サミット(2000年代前半)の担当としてJAXAも声を上げたことで継続的地球観測にJAXAも関与するようになりました。
つまり、JAXAの予算として「継続的に観測をする」という項目が認められるようになりました。
ALOS2という計画もこれがあったからでしょう(同じようなセンサの打ち上げという計画自体がJAXA的には画期的)。
たとえば気象庁の測候所・観測船の廃止などリモセン対応(のリストラ)が進んだのもこの時期です(ひまわり予算のためとも)。
ただし、残念ながら2000年代前半にロケット・大型の衛星の失敗が相次いだことでJAXAの打ち上げ計画がのびのびになってしまいました。
今回のこのALOSはたくさんセンサを積んだ4t超の大型衛星ですが、ALOS2は衛星1個当り1センサの中型衛星に切り替わりました
他の計画も大型衛星(センサいっぱい)から中型衛星(センサ少数)に切り替わってます。
ここで衛星バスの設計のために遅延があったかもしれません(ALOSは太陽電池パドルが一枚だが今後のJAXAの衛星は2枚パドルが主流)。
何がいいたいかというと、現在指摘されるような問題は5年以上前に発生したもの(ロケット・衛星の失敗)と
対応されたもの(宇宙基本計画によるJAXAの役割変更)が遅延して現れているものであり今から数年後にその成果が継続的に現れるであろうということです。
##政権交代以降の事情は知りません。