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燃料を使い果たして滅ぶのが文明のセオリー。回避する方法はただ一つ。新しい燃料を開発し続けること。それ以外はただの停滞。
この問題は、夢を見続けて行くとこまで行って死ぬか停滞を受け入れて夢のない未来を選ぶか別の表現方法ではこういうこと。
出典ジャレド・ダイアモンド著『 文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの [amazon.co.jp]』
タイトルどおり、上記の書籍では、文明崩壊の要因やパターンが分析されており、実際にイースター島やマヤ文明、アナサジ族の文明、グリーンランドの入植地といった多くの文明が、資源の不足により崩壊にいたったことが示唆されています。 また、現代でもルワンダの虐殺が、過剰人口と農地の不足という資源不足が要因となったとの見解を示しています。
が、資源が使い潰される兆候を見せながらも崩壊しなかった稀有な例も挙げられています。 ニューギニア高地やティコピア島、それと江戸時代の日本で
ウィキペディアに載ってた江戸時代の地域別推定人口 (鬼頭宏, 1996年, 2000年) [wikipedia.org]を元に、1721年から1846年の人口の増減を地域別に見てみると、
1721年 1846年 人口比率(%) 増加率(%)北海道 18700 85100 0.08 455 東奥羽 2355400 1929500 7.11 82西奥羽 1053200 1094900 3.27 104北関東 2210300 1594200 6.91 72南関東 3938100 3731900 12.62 95北陸 2586800 3041400 8.36 118東山 1262600 1429600 4.14 113東海 2642200 2920900 8.74 111畿内 2699800 2398500 8.28 89畿内周辺 3380200 3206600 10.32 95山陰 1174100 1450700 3.99 124山陽 2428800 2920600 7.88 120四国 1838600 2331800 6.05 127北九州 2385100 2548400 7.72 107南九州 1304600 1613300 4.53 124全国合計 31278500 32297200 100 103 (琉球除く)
畿内、関東等の大都市部の人口は減少傾向にある一方で、中国、四国、九州などの外様では20%前後の人口増が見られる。人の移動が制限されていた時代背景を考えると、20%前後っていうのが当時の日本の自然な人口増なんだと思う。
日本全体でみれば、大都市部の人口減で地方の人口増が相殺されて安定しているように見えるけれど、地方の人口増加が続けば各地でも資源の枯渇が始まる。そうなると各地からの年貢で維持されている大都市では資源問題がより一層深刻化する。これらに伴って、
などが起こる事が想像されるので、黒船が来なかったとしても江戸幕府の体制を半永久的に維持する事は困難だったのではないかと思う。
日本全体でみれば、大都市部の人口減で地方の人口増が相殺されて安定しているように見えるけれど、地方の人口増加が続けば各地でも資源の枯渇が始まる。そうなると各地からの年貢で維持されている大都市では資源問題がより一層深刻化する。
地方の人口が増えて大都市の人口が減ったんなら、地方が支えなければならん大都市が軽くなる分、地元で消費されるようになるわけじゃないのか?同じ人口でも地方の方が一人あたりの必要資源量が多いから、同じ人口でも資源問題が深刻化するという理屈がよくわからん。輸送コストなどを考えると逆(地方の方が一人あたりに必要な資源量は少ない)ならなんとなくわかるんだが…。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
後者を選択できた文明はない (スコア:3, すばらしい洞察)
燃料を使い果たして滅ぶのが文明のセオリー。
回避する方法はただ一つ。新しい燃料を開発し続けること。
それ以外はただの停滞。
この問題は、
夢を見続けて行くとこまで行って死ぬか
停滞を受け入れて夢のない未来を選ぶか
別の表現方法ではこういうこと。
後者を選択できた文明はある (スコア:4, 興味深い)
出典ジャレド・ダイアモンド著『 文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの [amazon.co.jp]』
タイトルどおり、上記の書籍では、文明崩壊の要因やパターンが分析されており、実際にイースター島やマヤ文明、アナサジ族の文明、グリーンランドの入植地といった多くの文明が、資源の不足により崩壊にいたったことが示唆されています。
また、現代でもルワンダの虐殺が、過剰人口と農地の不足という資源不足が要因となったとの見解を示しています。
が、資源が使い潰される兆候を見せながらも崩壊しなかった稀有な例も挙げられています。
ニューギニア高地やティコピア島、それと江戸時代の日本で
Re: (スコア:0)
明治以前の日本が里山の森林資源に依存してて、それが恒常的に枯渇状態だったってのはよく知られてることだろ。江戸時代に何度も繰り返された飢饉も、里山の荒廃による農業生産性の低下が原因の一つだったわけだし、まさに典型的な燃料不足で滅びつつあった文明だよ。
Re: (スコア:0)
江戸時代がそのまま続いていたら、崩壊しただろうって説は聞いたことないな。
でも、江戸後期って、イメージとしては耐える、耐え忍ぶ時代な感じがするんだよな。
Re:後者を選択できた文明はある (スコア:4, 興味深い)
ウィキペディアに載ってた江戸時代の地域別推定人口 (鬼頭宏, 1996年, 2000年) [wikipedia.org]を元に、1721年から1846年の人口の増減を地域別に見てみると、
畿内、関東等の大都市部の人口は減少傾向にある一方で、中国、四国、九州などの外様では20%前後の人口増が見られる。人の移動が制限されていた時代背景を考えると、20%前後っていうのが当時の日本の自然な人口増なんだと思う。
日本全体でみれば、大都市部の人口減で地方の人口増が相殺されて安定しているように見えるけれど、地方の人口増加が続けば各地でも資源の枯渇が始まる。そうなると各地からの年貢で維持されている大都市では資源問題がより一層深刻化する。これらに伴って、
などが起こる事が想像されるので、黒船が来なかったとしても江戸幕府の体制を半永久的に維持する事は困難だったのではないかと思う。
Re: (スコア:0)
地方の人口が増えて大都市の人口が減ったんなら、地方が支えなければならん大都市が軽くなる分、地元で消費されるようになるわけじゃないのか?
同じ人口でも地方の方が一人あたりの必要資源量が多いから、同じ人口でも資源問題が深刻化するという理屈がよくわからん。
輸送コストなどを考えると逆(地方の方が一人あたりに必要な資源量は少ない)ならなんとなくわかるんだが…。
Re: (スコア:0)
でも、これって、
都市の地盤沈下、地方の繁栄
は言えても、ある程度までその傾向が進むとロンドンみたいに
都市の再活性、地方からの搾取
に揺り戻しが起きて、結局、総人口のわずかな変化と相まって、
持続可能な社会を表しているとも言えそうですね。