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まずは、この表を埋めるだけのデータを集めてくれ、話はそれからだ。
│地震│光────┼──┼──あった │ │────┼──┼──なかった│ │
ストーリーには、地震ではなく津波によって発生する現象として、1970年代から理論的に予想されていたと書いてあるわけですが、なぜ地震があったかなかったかを問題にするのでしょうか?
それに、山本弘氏がアップを始めるかもと思う理由もわかりません。ひょっとして、タイトルだけ見て地震雲の類と勝手に判断して脊髄反射、ってこと?
電離層の観測により、発生した津波の観測ができる可能性について述べた論文は、On the Possible Detection of Tsunamis by a Monitoring of the Ionosphere [agu.org] ですね。ちょっと調べたら簡単にわかりましたよ。
補足しておくと,津波の発生時に電離層に揺らぎが発生するという研究がここ10年ほど行われています.どういう事かというと,津波が発生する時には急激な海面の隆起,もしくは陥没が起きるわけですが,これが大気密度の変化として上層まで伝わります.まあ,大きな衝撃波(というか音というか)みたいなもんですね.で,これが電離層に到達すると,電離層の変形やら密度変化を引き起こす,と.これを使って,電離層の反射具合などをモニタしていると,津波が発生した際(=電離層に衝撃が伝わった際)に変動が起きる.こういった変化自体は起こっていそうだ,という報告はそれなりにあるようですが,細かなメカニズム(どういった規模で,どの程度影響が伝わるのか,など)に関しては議論があるようです.
で,今回の報告は,それに加えて電離層に衝撃が伝わった際に発光が起きていると.まあ,プラズマに粗密波発生させたら発光が起こっても良いかな,という気はしますが,うちの研究所が当該論文誌を購読していないので論文本体は読めない……
タレコミ文にある、
> 静止衛星からの観測であれば、天候や時刻に関わらず同様のカメラで確実に光をとらえることが出来るとのことで、> 地上のカメラと静止衛星上のカメラ、GPS装置を組み合わせた観測システムを構築する必要があると述べています。
のあたりがまさにそれ。
実際に衛星に海面高度計を積んで海面上昇を測って津波を予測しよう、という研究もやってる人がいる。でも、海面高度計の精度の限界や、津波以外の要因による変動の大きさから正確な予測はやっぱり難しい。津波予測の場合、内海の浅海部で測って予測しても手遅れなので外洋で測ることになるんだけど、外洋では津波の海面上昇はたかが知れてるし、ノイズに埋もれがち。海面高度計の他に外洋ブイにGPS載せて測ろう、というのもやってる人がいるけど、こっちも正確な予測はやっぱり難しいみたい。タレコミにある様に、いろんなシステムを組み合わせて総合的に予測する、ってのが一番現実的なんだろうね。
まあ、我々素人がちょっと思いつくようなことは、大体専門家も考えてますね。実際にやられてるか、スジが悪くて見向きもされてないかは別にして。
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山本弘先生がアップをはじめるかも (スコア:0, オフトピック)
まずは、この表を埋めるだけのデータを集めてくれ、話はそれからだ。
Re: (スコア:-1, オフトピック)
│ 光
├───┬────
│あった│なかった
─┬────┼───┼────
地│あった │ │
├────┼───┼────
震│なかった│ │
Re: (スコア:0)
ストーリーには、地震ではなく津波によって発生する現象として、1970年代から理論的に予想されていたと書いてあるわけですが、なぜ地震があったかなかったかを問題にするのでしょうか?
それに、山本弘氏がアップを始めるかもと思う理由もわかりません。ひょっとして、タイトルだけ見て地震雲の類と勝手に判断して脊髄反射、ってこと?
Re: (スコア:0, すばらしい洞察)
1970~1979年のどの年に、誰が、何の論文で、どういう理由を持って予想したのかちゃんと書けてないのがその証拠ですな。
騙されないように。
Re: (スコア:0)
電離層の観測により、発生した津波の観測ができる可能性について述べた論文は、On the Possible Detection of Tsunamis by a Monitoring of the Ionosphere [agu.org] ですね。ちょっと調べたら簡単にわかりましたよ。
補足 (スコア:5, 興味深い)
補足しておくと,津波の発生時に電離層に揺らぎが発生するという研究がここ10年ほど行われています.
どういう事かというと,津波が発生する時には急激な海面の隆起,もしくは陥没が起きるわけですが,これが大気密度の変化として上層まで伝わります.
まあ,大きな衝撃波(というか音というか)みたいなもんですね.
で,これが電離層に到達すると,電離層の変形やら密度変化を引き起こす,と.
これを使って,電離層の反射具合などをモニタしていると,津波が発生した際(=電離層に衝撃が伝わった際)に変動が起きる.こういった変化自体は起こっていそうだ,という報告はそれなりにあるようですが,細かなメカニズム(どういった規模で,どの程度影響が伝わるのか,など)に関しては議論があるようです.
で,今回の報告は,それに加えて電離層に衝撃が伝わった際に発光が起きていると.まあ,プラズマに粗密波発生させたら発光が起こっても良いかな,という気はしますが,うちの研究所が当該論文誌を購読していないので論文本体は読めない……
Re: (スコア:0)
Re:補足 (スコア:3, 興味深い)
タレコミ文にある、
> 静止衛星からの観測であれば、天候や時刻に関わらず同様のカメラで確実に光をとらえることが出来るとのことで、
> 地上のカメラと静止衛星上のカメラ、GPS装置を組み合わせた観測システムを構築する必要があると述べています。
のあたりがまさにそれ。
実際に衛星に海面高度計を積んで海面上昇を測って津波を予測しよう、という研究もやってる人がいる。
でも、海面高度計の精度の限界や、津波以外の要因による変動の大きさから正確な予測はやっぱり難しい。
津波予測の場合、内海の浅海部で測って予測しても手遅れなので外洋で測ることになるんだけど、外洋では津波の海面上昇はたかが知れてるし、ノイズに埋もれがち。
海面高度計の他に外洋ブイにGPS載せて測ろう、というのもやってる人がいるけど、こっちも正確な予測はやっぱり難しいみたい。
タレコミにある様に、いろんなシステムを組み合わせて総合的に予測する、ってのが一番現実的なんだろうね。
まあ、我々素人がちょっと思いつくようなことは、大体専門家も考えてますね。
実際にやられてるか、スジが悪くて見向きもされてないかは別にして。