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難しい話ですけど。音楽で「継続的に」儲けるということ は、ミュージシャン(僕はアーティストという言い方が 嫌いだ!)が移籍した後も会社に残る音源使用権を有効に 活用すること、またその有効な使用を保証できるだけの 音源の(オーディオ的な意味ではなく、音楽としての) クオリティを確保すること、なんですよね。
AVEXが今までこれほどまでに儲けてきたのは、こういう 既存の概念にあえてとらわれず「消費するもの」として の音源を大量に売る、というシステムをとっていた からでしょう。例えば小室某のCDなんて、飽きたら捨て てし
たくさん売る/売れる、ということと、消費物であると いうことは同一ではないでしょう。「売る」ということ に関して、音楽に限定して言うならば、たとえばアメリカ なんかはそのシビアさが日本の比ではありません。しかし 向こうではマーケットが細分化され、商品としての音楽も 多様性を維持しているので、きびしい競争の中での品質の 高さ、提示される多様な商品が時を経る中での「古典」 というものが維持されるわけです。
でも、最近の(特にAVEXが代表格だけど)日本の場合は、 マスプロダクションの視点からの効率化、というか、 コンセプトだけ合わせて的を外さないところをどかっと 出して、メディアミックスかませりゃみんな買う…… 的な方法論で音楽を扱っていたわけでしょう。だから 本来は厳しいマーケットの中で、高い品質や独自性(そ れは「斬新さ」、悪く言えば「目新しさ」を狙った ところから生まれたものかもしれませんが)を持った 商品が生き残っていくところが、消費された後に何も 残らない……ということになるわけでしょう。
本来、会社なりレーベルなりいうものには、その扱う 音楽からカラーがついてくるわけです。モータウン とか、日本でも80年代の EPIC とか ALFA とか MIDI なんか、そういうものを持っていたと思うんですが、 AVEXのカラーって何なのか、AVEXの音源を買う人が AVEXを差別化して選択する何かがあるのか、という ところ……そこが決定的に乏しいと思うわけです。 だって昔だったらジョン・ロビンソン、今ならあゆ で終っちゃうわけでしょ?
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
音楽で儲けるためのシステムって…… (スコア:5, すばらしい洞察)
難しい話ですけど。音楽で「継続的に」儲けるということ は、ミュージシャン(僕はアーティストという言い方が 嫌いだ!)が移籍した後も会社に残る音源使用権を有効に 活用すること、またその有効な使用を保証できるだけの 音源の(オーディオ的な意味ではなく、音楽としての) クオリティを確保すること、なんですよね。
AVEXが今までこれほどまでに儲けてきたのは、こういう 既存の概念にあえてとらわれず「消費するもの」として の音源を大量に売る、というシステムをとっていた からでしょう。例えば小室某のCDなんて、飽きたら捨て てし
Re:音楽で儲けるためのシステムって…… (スコア:0)
AVEX に限らず,また,音楽業界に限らず,文章なども含めたソフトウェア/コンテンツ全般が
消費される体制(?)が作られてきたのがここ20~30年(もっと昔からなんだとも思うけど,
俺が見てきた範囲で)の流れなのではないでしょうか?
たとえば,家庭用ビデオゲームは今や消費されることが大前提になっていると感じます.
「もっと買え,もっと買え」「もっと売
Re:音楽で儲けるためのシステムって…… (スコア:1)
たくさん売る/売れる、ということと、消費物であると いうことは同一ではないでしょう。「売る」ということ に関して、音楽に限定して言うならば、たとえばアメリカ なんかはそのシビアさが日本の比ではありません。しかし 向こうではマーケットが細分化され、商品としての音楽も 多様性を維持しているので、きびしい競争の中での品質の 高さ、提示される多様な商品が時を経る中での「古典」 というものが維持されるわけです。
でも、最近の(特にAVEXが代表格だけど)日本の場合は、 マスプロダクションの視点からの効率化、というか、 コンセプトだけ合わせて的を外さないところをどかっと 出して、メディアミックスかませりゃみんな買う…… 的な方法論で音楽を扱っていたわけでしょう。だから 本来は厳しいマーケットの中で、高い品質や独自性(そ れは「斬新さ」、悪く言えば「目新しさ」を狙った ところから生まれたものかもしれませんが)を持った 商品が生き残っていくところが、消費された後に何も 残らない……ということになるわけでしょう。
本来、会社なりレーベルなりいうものには、その扱う 音楽からカラーがついてくるわけです。モータウン とか、日本でも80年代の EPIC とか ALFA とか MIDI なんか、そういうものを持っていたと思うんですが、 AVEXのカラーって何なのか、AVEXの音源を買う人が AVEXを差別化して選択する何かがあるのか、という ところ……そこが決定的に乏しいと思うわけです。 だって昔だったらジョン・ロビンソン、今ならあゆ で終っちゃうわけでしょ?