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血液型と性格の相関が科学的に無いことを証明した人っていたんだっけ?決めつけ以外で。
科学っちゅうか、疫学的というか統計的というか、そういう話になります。なぜなら、原理的には相関があっても良いからです(ある可能性を排除できない)。#相関があるとは言っていませんので注意。
そこで、過去に何度も実験が行われています。(ただし、近年ではそういった事が一般に信じられている国が日本&韓国&台湾以外にほとんど無いので、最近の研究では日本ローカルの研究が多くなります)
各研究に関しては、ちょっと古いですが以下の文献(総説含む)およびそこで引用されている論文を参照してください。
松井豊 「血液型による性格の相違に関する統計的検討」 立川短大紀要 (1991)溝口元 「古川竹二と血液型気質相関説-学説の登場とその社会的受容を中心として」 生物科学 (1986)溝口元 「外国における“血液型とパーソナリティの関係”をめぐる研究」 科学史研究 (1993)佐藤達哉 「血液型性格関連説についての検討」 社会心理学研究 (1993)
最近のものはフォローしていませんが、まあこれ以外にも、毎年何らかの論文やら学会発表やらが行われています。
結論としては、
・統計的に有意な差はほぼ全てのもので見出されない・一部に弱い相関がある可能性を否定できない(統計的に、有るとも無いとも言い切れない微妙な振れ幅の結果)例はあるが、少ない
と言うことで、少なくとも大きな影響が無いこと自体は何度も何度も実験結果から結論されております。(が、それでも一般社会から一度広まった誤解がなくならないことも同時に証明された)
また同時に、思い込みによるバイアス効果が非常に大きい事を示す実験も行われています。(例えば、「A型は○○という傾向がある」という記述を見せた後、自称A型という人(仕掛け人)と会話させると、「確かに○○という性格だった」という判断が下される確率が上がる、というもの。当然、「○○」の部分は被験者ごとにランダムに変わる)
もう一点、興味深い結果としては、最近は自己成就効果がわずかにあるのではないか?という話も出てきています。つまり、同じグループが何度か行った同一の調査の結果の経時変化を調べてみると、血液型性格診断が流行っていた世代で、(血液型性格診断における)ステロタイプな人の比率がごく僅かではあるものの増えている可能性がある、というものです。(ただし、差はかなり小さなもので、それほど大きな効果ではなさそう)
話は性格というものを定量的に分類してからだ。
なんだよ、「生真面目」とか「変わり者」とか「お調子者」って分類は
ありがとうございました。血液型と性格についての統計的には相関がなさそうだというところが理解できました。丁寧に科学的な説明で納得できるのは爽快でもあります。
翻って、元記事の「健康に関する言い伝え」を信じる人が少なくない、この言い方は、科学的な視点に欠けるように思います。
「みんながそういうからそういうのだ」というのは科学ではなく、多くの人は「誰かがそれが科学的なのだと言っている」というところで動いている、それはすぐに悪いとは思わないけれども科学的でもない。
科学としては Yes とも No とも言えないことを、白か黒かはっきりさせたい単純を好む「人」としての
「献血 B型」でググると上位検索結果の大半が「B型は血液が足りている」という話題です。このような傾向はほかの血液型では見られません。
B型は供給が多いのか(献身的な性格?)、需要が少ない(慎重?健康?)のかわかりませんが何らかの「有意な差がある」といえると思います。
# どこかにリアルタイム更新される全国血液センターの不足血液型の表があったんだけど見つからないorz
人口比の高い血液型は輸血を必要とする人も多いはずだから、どの人口比でも性格などの影響が無ければ供給と消費のバランスは取れるはず。血液型性格判断ではA型はB型より真面目で慎重ということになってるから、供給が多く消費が少ないはずだが、現実は逆。つまり、血液型性格判断は間違いだと証明された。
科学的に「言い伝えは間違い」と言ってるのも、この程度だろ。(「科学的に○○」は疑ってかかれ!)
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
根拠が無いと断言する根拠が無い件 (スコア:0)
血液型と性格の相関が科学的に無いことを
証明した人っていたんだっけ?
決めつけ以外で。
Re:根拠が無いと断言する根拠が無い件 (スコア:4, 参考になる)
科学っちゅうか、疫学的というか統計的というか、そういう話になります。なぜなら、原理的には相関があっても良いからです(ある可能性を排除できない)。
#相関があるとは言っていませんので注意。
そこで、過去に何度も実験が行われています。
(ただし、近年ではそういった事が一般に信じられている国が日本&韓国&台湾以外にほとんど無いので、最近の研究では日本ローカルの研究が多くなります)
各研究に関しては、ちょっと古いですが以下の文献(総説含む)およびそこで引用されている論文を参照してください。
松井豊 「血液型による性格の相違に関する統計的検討」 立川短大紀要 (1991)
溝口元 「古川竹二と血液型気質相関説-学説の登場とその社会的受容を中心として」 生物科学 (1986)
溝口元 「外国における“血液型とパーソナリティの関係”をめぐる研究」 科学史研究 (1993)
佐藤達哉 「血液型性格関連説についての検討」 社会心理学研究 (1993)
最近のものはフォローしていませんが、まあこれ以外にも、毎年何らかの論文やら学会発表やらが行われています。
結論としては、
・統計的に有意な差はほぼ全てのもので見出されない
・一部に弱い相関がある可能性を否定できない(統計的に、有るとも無いとも言い切れない微妙な振れ幅の結果)例はあるが、少ない
と言うことで、少なくとも大きな影響が無いこと自体は何度も何度も実験結果から結論されております。
(が、それでも一般社会から一度広まった誤解がなくならないことも同時に証明された)
また同時に、思い込みによるバイアス効果が非常に大きい事を示す実験も行われています。
(例えば、「A型は○○という傾向がある」という記述を見せた後、自称A型という人(仕掛け人)と会話させると、「確かに○○という性格だった」という判断が下される確率が上がる、というもの。当然、「○○」の部分は被験者ごとにランダムに変わる)
もう一点、興味深い結果としては、最近は自己成就効果がわずかにあるのではないか?という話も出てきています。つまり、同じグループが何度か行った同一の調査の結果の経時変化を調べてみると、血液型性格診断が流行っていた世代で、(血液型性格診断における)ステロタイプな人の比率がごく僅かではあるものの増えている可能性がある、というものです。
(ただし、差はかなり小さなもので、それほど大きな効果ではなさそう)
Re: (スコア:0)
話は性格というものを定量的に分類してからだ。
なんだよ、「生真面目」とか「変わり者」とか「お調子者」って分類は
Re: (スコア:0)
ありがとうございました。
血液型と性格についての統計的には相関がなさそうだというところが理解できました。
丁寧に科学的な説明で納得できるのは爽快でもあります。
翻って、元記事の「健康に関する言い伝え」を信じる人が少なくない、
この言い方は、科学的な視点に欠けるように思います。
「みんながそういうからそういうのだ」というのは科学ではなく、
多くの人は「誰かがそれが科学的なのだと言っている」というところで動いている、
それはすぐに悪いとは思わないけれども科学的でもない。
科学としては Yes とも No とも言えないことを、白か黒かはっきりさせたい
単純を好む「人」としての
Re: (スコア:0)
「献血 B型」でググると
上位検索結果の大半が「B型は血液が足りている」という話題です。
このような傾向はほかの血液型では見られません。
B型は供給が多いのか(献身的な性格?)、需要が少ない(慎重?健康?)のかわかりませんが
何らかの「有意な差がある」といえると思います。
# どこかにリアルタイム更新される全国血液センターの不足血液型の表があったんだけど見つからないorz
Re: (スコア:0)
血液には使用期限がある。
あまり使わない血液型のものは使用期限切れになることが多い。
→ABO型で言うとAB型は廃棄する割合が高くなる。
そこから、人口比の高い血液型では不足が起こりにくいと拡大解釈。
でも、輸血が必要な人の割合は血液型に依存しないので、廃棄する割合が十分に小さいときは人口比の影響を受けない。ABO型で言えば、A型、B型、O型は条件が同じ。
A型とO型の割合が多いから足りていると思い込んでいる人が多く、A型やO型も不足気味になるんじゃないかな。それが献血者の数に反映。
また、母数が大きいと一人の影響が小さいので、A型やO型では「自分一人ぐらい献血しなくても」と思う人の割合が多いんじゃないかな。
#そういう私はA型で、献血をしません。正確にはできません。途中で意識を失ってしまうので、献血するなと言われています。
Re:根拠が無いと断言する根拠が無い件 (スコア:1)
人口比の高い血液型は輸血を必要とする人も多いはずだから、どの人口比でも性格などの影響が無ければ供給と消費のバランスは取れるはず。
血液型性格判断ではA型はB型より真面目で慎重ということになってるから、供給が多く消費が少ないはずだが、現実は逆。
つまり、血液型性格判断は間違いだと証明された。
科学的に「言い伝えは間違い」と言ってるのも、この程度だろ。(「科学的に○○」は疑ってかかれ!)
the.ACount