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かき混ぜることで、分子構造の左右作り分けに成功」記事へのコメント

  • 論文はAngew. Chim. Int. Ed.のこれだと思うんですよ.

    http://dx.doi.org/10.1002/anie.201104708 [doi.org]

    ゾル-ゲル系にローダミン入れてかき回すと,円二色性が出ましたよ,という論文です.
    つまり,かき混ぜることによりローダミンの空間配列としてカイラルな配置(というかそれを生み出している高分子のカイラルな空間構造)が出来,ゲル化温度以下でそのまま固めるとその構造が固定される.で,温度を上げるとゾル化してそう言った構造が崩れ,逆回転で攪拌して固めると逆向きの構造ができあがる,と.

    現時点ではまだ分子のカイラリティの

    • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2011年11月04日 18時28分 (#2044998) 日記

      やはり光学異性体を作り分けたりはしていないようです.

      ちょろちょろと報告がある,「攪拌したら光学活性的な挙動が出たよ」という現象を詳しく調べられる系を作ることに成功,とかそんな感じですね.

      マクロな攪拌とミクロな光学活性は関係が無いと昔は思われていましたが,ポリマーとかには影響があるんみたい,という報告がちらほら出ていました.どうも,攪拌によって溶液中の分子の並びかたに偏りが生じているのではないか?という事になります.と言っても溶液ですので,きっちり並ぶと言うよりは,平均するとちょっと螺旋っぽい構造になる,とかそういう統計的な話になります.

      そこで著者らは,もし溶液中でそういう螺旋っぽいミクロな構造が実現しているなら,そこに蛍光色素を一緒に入れておけば円偏光が出てくるんじゃないの?と考えて実験.さらに入れておくポリマーとして室温でゲル化するものを使うことで,そういった攪拌中にできるミクロな構造を固定化し,そのまま測定に持って行くことに成功しています.
      でまあその結果,マクロな攪拌によって誘引されるミクロな対称性の破れ(イメージとしては,洗濯機を回すと,中の衣類がねじれる様なものと言ったらよいか)をきちんと測定できる手法になるよ,と.

      この手法の売りとしては,使ってるポリマーが非常に簡便に合成できて入手性に優れているところ,室温で固まり,少し温めると溶けるため微視的なカイラルな構造を作ったり崩したりと言った実験がやりやすいところ,水溶性の様々な色素を取り込ませて同じように実験できるところ,などだそうです.

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