アカウント名:
パスワード:
元記事より。
>対称的な構造を持つ分子を、簡単に作り分ける手法を開発した。
→ そんなものは開発してない。当然作り分けてもいない。
>分子構造の左右の偏りを調べる手法を使い
→ 確かに分子構造の光学異性「も」見ることが出来る手法だけど、今見えているのはそれではない。
>医薬品や調味料などの分野への応用が期待できる。
→ 遠い未来には出来るかもしれないけれど、とりあえず直近には全く関係がない。(まあ、これは基礎研究の常套句みたいなもんだからここはしょうがないか)
日刊工業新聞が変な理解をしてるのかと思ったら、大学のプレスリリース自体も変だな。(でもある程度言葉を選んで、嘘にならないぎりぎりのラインを狙っている)
http://www.sut.ac.jp/news/news.php?20111027174659 [sut.ac.jp]
>分子の利き手 (キラリティー) の制御に成功しました。
→ これは嘘になってしまっている。分子レベルのキラリティは制御していない。分子の超構造としてのキラリティは変えてるけど。
>回転の向きを反映したキラリティーを誘起することができます。
ここはうまく言葉を選んでる。キラリティとだけ言っておけば、分子の超構造としてのキラリティだという言い訳も出来るから(ただしミスリーディングなのは否めない)
>さらに、このキラリティーを分子機能に転写することもできるため
ここも微妙なところだ。論文では、分子の集団としての機能には影響を与えているが、1つの分子の機能(いわゆる分子機能)に影響を与えているという例は示されていない。この文章だけを読むとあたかもキラルな分子を作り分けられるような錯覚を与える。やっぱりミスリーディングじゃないか?
>分子の超構造としてのキラリティは変えてるけど。
のキラリティというのは「超分子キラリティ」というのと近い概念なんでしょうか?
超分子キラリティは分子が集まってできた超分子のキラリティ、ということかな。超構造というのも分子の集合体の構造という意味でしょうか、あるいは高分子のような場合かな。
なかなか興味深い概念ですね。シャペロンというのが頭に浮かびましたが、あんまり関係なさそう。
ミクロな渦で超構造が変化する、そのくらいソフトな構造変化が細胞内でも起こっているのか?
>「超分子キラリティ」というのと近い概念なんでしょうか?
まあそんな感じで。結晶のキラリティ(キラルな空間群)なんかは古くから知られた概念なんで、目新しいってわけでも無いけれど。
>超構造というのも分子の集合体の構造という意味でしょうか
集合体、と言って良いのかわからないけど、多数の分子をまとめて考えると、という事を言いたかった。例えばフラーレンのような丸い分子だって、空間的に螺旋を描くように配置されれば、全体としてキラルになる、と。極端なことを言えば、金属で出来たバネだって、個
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
これはひどい! (スコア:1)
元記事より。
>対称的な構造を持つ分子を、簡単に作り分ける手法を開発した。
→ そんなものは開発してない。当然作り分けてもいない。
>分子構造の左右の偏りを調べる手法を使い
→ 確かに分子構造の光学異性「も」見ることが出来る手法だけど、今見えているのはそれではない。
>医薬品や調味料などの分野への応用が期待できる。
→ 遠い未来には出来るかもしれないけれど、とりあえず直近には全く関係がない。
(まあ、これは基礎研究の常套句みたいなもんだからここはしょうがないか)
日刊工業新聞が変な理解をしてるのかと思ったら、大学のプレスリリース自体も変だな。
(でもある程度言葉を選んで、嘘にならないぎりぎりのラインを狙っている)
http://www.sut.ac.jp/news/news.php?20111027174659 [sut.ac.jp]
>分子の利き手 (キラリティー) の制御に成功しました。
→ これは嘘になってしまっている。分子レベルのキラリティは制御していない。分子の超構造としてのキラリティは変えてるけど。
>回転の向きを反映したキラリティーを誘起することができます。
ここはうまく言葉を選んでる。キラリティとだけ言っておけば、分子の超構造としてのキラリティだという言い訳も出来るから(ただしミスリーディングなのは否めない)
>さらに、このキラリティーを分子機能に転写することもできるため
ここも微妙なところだ。
論文では、分子の集団としての機能には影響を与えているが、1つの分子の機能(いわゆる分子機能)に影響を与えているという例は示されていない。この文章だけを読むとあたかもキラルな分子を作り分けられるような錯覚を与える。やっぱりミスリーディングじゃないか?
超分子キラリティ (スコア:1)
>分子の超構造としてのキラリティは変えてるけど。
のキラリティというのは「超分子キラリティ」というのと近い概念なんでしょうか?
超分子キラリティは分子が集まってできた超分子のキラリティ、ということかな。
超構造というのも分子の集合体の構造という意味でしょうか、あるいは高分子のような場合かな。
なかなか興味深い概念ですね。
シャペロンというのが頭に浮かびましたが、あんまり関係なさそう。
ミクロな渦で超構造が変化する、そのくらいソフトな構造変化が細胞内でも起こっているのか?
Re: (スコア:0)
>「超分子キラリティ」というのと近い概念なんでしょうか?
まあそんな感じで。
結晶のキラリティ(キラルな空間群)なんかは古くから知られた概念なんで、目新しいってわけでも無いけれど。
>超構造というのも分子の集合体の構造という意味でしょうか
集合体、と言って良いのかわからないけど、多数の分子をまとめて考えると、という事を言いたかった。
例えばフラーレンのような丸い分子だって、空間的に螺旋を描くように配置されれば、全体としてキラルになる、と。
極端なことを言えば、金属で出来たバネだって、個