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よーく考えてみると、近代国家に置いて、企業って非民主的な存在なんですよね。株主という「金を出した奴」が支配していて、そいつに都合の良いように配下の人民が踊らされる。
国家とは比較にならぬほど企業の存在が小さい内は良いのですが、企業の経済規模が国家経済に影響を及ぼしうるほどになると、その非民主的な要素が、国家理念としての民主主義との間に矛盾や軋轢を生じるようになる。
金を出す奴が企業を支配するという専制支配的な本質を持つ資本主義と民意を主権とする民主主義というのは、相反し矛盾する要素なのだと思うのです。
株主・経営者さえ儲かれば、母国の経済すらどうでも良いという状態が続くのであれば、民主主義国家としては企業の在り方を考え直さねばならないと思うのですが、そういうことを言うと、赤だ共産主義者だと飛躍した論理で潰そうとする輩が湧いて出るのが良くあるパターン。ま、資本家としてはそういうことを民衆に考えられては困るのでしょうねえ。
株式会社は利益の追求が法律によって要求されており、取締役が会社の利益を犠牲にして、自己または第三者の利益を図るような取引は禁止されています。
利益相反取引に対しては、特別背任罪の刑事罰に問われますし、株主や債権者に対しては賠償責任を負います。
民主的な手続きによって法律を作って規制すること(実際いくつかの業種は規制されていますね?)以外の方法で、法律が要求する義務の遂行がけしからんと言うのでは、資本主義や民主主義以前に法治主義の原則に反しています。
結果的に、国民が利益追求しない株式会社に投資したり、融資したり、売掛したりしてしまうことを民主主義国家が許容することになるので、個人でない会社に法人格を与える根拠も崩れてしまいますし、これは国民の財産権を国家が保障できなくなってしまうことにも相当します。
それは現状の法の問題であって、一応は法は最適な方向に変えていく事が可能となっているのでできれば最適な方向へ法を変えていきたいよね。
>法を変えていきたいよね。
いや、絶対に嫌だ。
取引先の会社が、「自国の雇用のことを考えて」負債を膨らませて倒産した場合に政府が債務を全部保障してくれるのか?! そのコストは誰がどうやって負担するの???
安く作れるところで作らなきゃ、どうやって国際競争するの?最終的に、製品の輸入を禁止して、全部国内で作って、全部国内で売るしかなくなるけど、それって美味しいの?
いわゆる保護貿易ってヤツですな。美味しくはないでしょうが、失業者が溢れ国家経済が破綻するくらいなら…ってのも一つの考え方ではある。自由貿易で儲かっている企業にとってはとんでもない話でしょうが。
自由貿易による企業の繁栄が、国家・国民の成長・繁栄と直結しているのならそれでも良かったのでしょうが、両者が相反し、企業が繁栄するほど失業者が増えるのならば、はたしてどちらをとるべきなのか…。
そういう判断をしなければならない時が近づいているのかもしれない。
それもまた、国際競争をしなければならないという固定観念が前提にあるね。
>製品の輸入を禁止して、全部国内で作って、全部国内で売るしかなくなるそれを否定する理由は?美味しいとかまずいとか感覚的な気分ではなくて。
そうなったとして、閉じた系でやっていけるのであれば、それでもいいと言われたら?
実は労働ってのは、せっかく働いて生産した商品を他人にプレゼントして、代わりに食ってもうまくもなんともない銀行券をもらってくることだったのね!!!
まあ単に元の主張が「それは法律違反です」キリッで止まってたんで、「現行の法って永遠じゃないんだよ」ぐらいの指摘だったんだけど。一応、主権者としては「現行の法が現在はともかく、未来まで絶対じゃない。変えられるんだ」と思っていないとね。
国家と企業と雇用者と消費者という枠組み自体が解体される未来を見てもいいんじゃないかね。
じゃぁ、どう変えたいの?変えられる変えられるといって、全く具体性がないよ。
嫌な国だな、会社の利益追求より、登記してある国の雇用を優先しなければならないなんて法制度ができたら
第一に、そんな国の会社に投資はしないだろう。第二に、そんな国の会社と取引はしたくない、債務を返してもらえなくなる可能性が高くなるからね。 資金調達コストは高くなるね。第三に、そんな会社は国際競争力を失うだろう。よその国の会社は安く製品を作るわけだからね。
その会社の給料は下がるね。君の言う最適な方向って誰にとって最適なの?
そうですね。ほぼ全ての人が同意すると思います。で、具体的に「最適な方法」というのはどのようなものでしょうか?
# 世界が平和でありますように
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
現代に残る専制支配 (スコア:1)
よーく考えてみると、近代国家に置いて、企業って非民主的な存在なんですよね。
株主という「金を出した奴」が支配していて、そいつに都合の良いように配下の人民が踊らされる。
国家とは比較にならぬほど企業の存在が小さい内は良いのですが、
企業の経済規模が国家経済に影響を及ぼしうるほどになると、
その非民主的な要素が、国家理念としての民主主義との間に矛盾や軋轢を生じるようになる。
金を出す奴が企業を支配するという専制支配的な本質を持つ資本主義と
民意を主権とする民主主義というのは、相反し矛盾する要素なのだと思うのです。
株主・経営者さえ儲かれば、母国の経済すらどうでも良いという状態が続くのであれば、
民主主義国家としては企業の在り方を考え直さねばならないと思うのですが、
そういうことを言うと、赤だ共産主義者だと飛躍した論理で潰そうとする輩が湧いて出るのが良くあるパターン。
ま、資本家としてはそういうことを民衆に考えられては困るのでしょうねえ。
Re: (スコア:3)
株式会社は利益の追求が法律によって要求されており、取締役が会社の利益を犠牲にして、自己または第三者の利益を図るような取引は禁止されています。
利益相反取引に対しては、特別背任罪の刑事罰に問われますし、株主や債権者に対しては賠償責任を負います。
民主的な手続きによって法律を作って規制すること(実際いくつかの業種は規制されていますね?)以外の方法で、法律が要求する義務の遂行がけしからんと言うのでは、資本主義や民主主義以前に法治主義の原則に反しています。
結果的に、国民が利益追求しない株式会社に投資したり、融資したり、売掛したりしてしまうことを民主主義国家が許容することになるので、個人でない会社に法人格を与える根拠も崩れてしまいますし、これは国民の財産権を国家が保障できなくなってしまうことにも相当します。
Re:現代に残る専制支配 (スコア:1)
それは現状の法の問題であって、
一応は法は最適な方向に変えていく事が可能となっているので
できれば最適な方向へ法を変えていきたいよね。
Re: (スコア:0)
>法を変えていきたいよね。
いや、絶対に嫌だ。
取引先の会社が、「自国の雇用のことを考えて」負債を膨らませて倒産した場合
に政府が債務を全部保障してくれるのか?! そのコストは誰がどうやって負担するの???
安く作れるところで作らなきゃ、どうやって国際競争するの?
最終的に、製品の輸入を禁止して、全部国内で作って、全部国内で売るしかなくなるけど、
それって美味しいの?
Re:現代に残る専制支配 (スコア:2)
いわゆる保護貿易ってヤツですな。
美味しくはないでしょうが、失業者が溢れ国家経済が破綻するくらいなら…
ってのも一つの考え方ではある。
自由貿易で儲かっている企業にとってはとんでもない話でしょうが。
自由貿易による企業の繁栄が、国家・国民の成長・繁栄と直結しているのならそれでも良かったのでしょうが、
両者が相反し、企業が繁栄するほど失業者が増えるのならば、はたしてどちらをとるべきなのか…。
そういう判断をしなければならない時が近づいているのかもしれない。
Re: (スコア:0)
それもまた、国際競争をしなければならないという固定観念が前提にあるね。
>製品の輸入を禁止して、全部国内で作って、全部国内で売るしかなくなる
それを否定する理由は?美味しいとかまずいとか感覚的な気分ではなくて。
そうなったとして、閉じた系でやっていけるのであれば、それでもいいと言われたら?
Re: (スコア:0)
とても美味しいです。
実は輸出ってのは、せっかく労働力を投入して生産した商品を他所の国に持ち出して、代わりに食ってもうまくもなんともないドル札をもらってくるってこと。これって誰も得しない徒労にすぎないよね。
でも国内では生産できない財ってのがどうしてもある。日本だと石油とかね。こういうのを買ってくるために最低限の外貨は稼がなきゃならん。結局貿易はできるだけ減らして、できるだけ国内で経済回すのが一番の幸せなの。
Re:現代に残る専制支配 (スコア:2)
実は労働ってのは、せっかく働いて生産した商品を他人にプレゼントして、代わりに食ってもうまくもなんともない銀行券をもらってくることだったのね!!!
Re: (スコア:0)
農家だって本当に美味しい米や野菜は出荷せずに自家消費したり親戚に配ったりするでしょ。
# 国内で生産される米のうち正規の流通に乗るのなんか半分しかないし
Re: (スコア:0)
まあ単に元の主張が「それは法律違反です」キリッで止まってたんで、
「現行の法って永遠じゃないんだよ」ぐらいの指摘だったんだけど。
一応、主権者としては「現行の法が現在はともかく、未来まで絶対じゃない。変えられるんだ」と思っていないとね。
国家と企業と雇用者と消費者という枠組み自体が解体される未来を見てもいいんじゃないかね。
Re: (スコア:0)
じゃぁ、どう変えたいの?変えられる変えられるといって、全く具体性がないよ。
Re: (スコア:0)
嫌な国だな、会社の利益追求より、登記してある国の雇用を優先しなければならないなんて法制度ができたら
第一に、そんな国の会社に投資はしないだろう。
第二に、そんな国の会社と取引はしたくない、債務を返してもらえなくなる可能性が高くなるからね。
資金調達コストは高くなるね。
第三に、そんな会社は国際競争力を失うだろう。よその国の会社は安く製品を作るわけだからね。
その会社の給料は下がるね。
君の言う最適な方向って誰にとって最適なの?
Re: (スコア:0)
そうですね。ほぼ全ての人が同意すると思います。
で、具体的に「最適な方法」というのはどのようなものでしょうか?
# 世界が平和でありますように