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私は来年度で終わるプロジェクトにいるポスドク(一回目)です.まさに今日,ボスの教授とプロジェクト後の進路について相談するところです.
民間にいる同期からは次ポスドクをやったら年齢的,職歴的に民間は雇わないので社会復帰の最後のチャンスだと言われました.
実力的にはまだやれる気はするが,30過ぎてまでこのフリーターを続ける勇気もない.たとえ助教になれたとしても,その先准教授や教授まで期限付きになりそうな現状では,家購入などの長期的なローンは組む気にもなりません.
これでは若手研究者が減るのは当然ですね.若手だけ(といっても40
昔からそういう状況だったのでなくて、ここのところでそのような状況になったのかな?昔からそうなら主な要因は他にあるわけで
今が悪くなってるというか,昔が異常に楽だったという可能性も.
まあいろいろ理由はあるのですが,例えば
・昔は大学やら講座やらがどんどん増えて,ポジションが増加する時期だった.就職口がどんどん増えて行く時代なら就職が楽なのは道理です.でもって今は職が減っていく時代なので,厳しくなっていきます.#一般企業の高度経済成長期と今,みたいなもんですね.
・団塊世代の人数の重い層が一番上にいる.教授あたりだと定年が65(私立ではそもそも明確な区切りは無かったり)とかだったりしますので,団塊世代が教授としていっぱいいます.するとポストそのものを占めるというのももちろんですが,それに加え人件費が一番かかるポストに人がいっぱいいるわけです.企業で部長級がいっぱいいるような状況ですね.となるとコストがかかるので,若い人を雇う分を削らないといけなくなります.ようやくこの世代の退職が進んでいるので,少しは(一時的に)楽になるか?
・中堅以下の流動性が低下している.上述の理由などで次第にポストが減ってくると,中堅以下の(国公立の)大学でいわゆる出来レースの公募が数年前に比べ増えてきています(まあ,地方国公立では元々多いのですが).弟子を外に出そうと思っても出せず,不憫だし中で雇う(or 内部昇進させる)か,という感じで.こうなってくると,実力が中堅程度の人々が外部に職を見つけることが難しくなります.(ただし,上位陣に関してはむしろガチな公募が増えている印象が.ですので,相当優秀で良い業績を上げている人は結構な割合できちんと行き先を決めている感じはします)
だからまあ,最近悪くなったというか,2-30年前の調子の良い時期に作り上げたシステムでは回らなくなってきているだけというか.需要の変化に比べ供給の変化が遅れてやってくるので,2-30年前は需要の増大に供給が追いつかず楽に就職出来た時代,最近は需要の減少に供給を絞るのが間に合わず就職難な時代,という感じなんではないかなあと.
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
(自分にとって)タイムリーな話題 (スコア:2, 興味深い)
私は来年度で終わるプロジェクトにいるポスドク(一回目)です.
まさに今日,ボスの教授とプロジェクト後の進路について相談するところです.
民間にいる同期からは次ポスドクをやったら年齢的,職歴的に民間は雇わないので
社会復帰の最後のチャンスだと言われました.
実力的にはまだやれる気はするが,30過ぎてまでこのフリーターを続ける勇気もない.
たとえ助教になれたとしても,その先准教授や教授まで期限付きになりそうな現状では,
家購入などの長期的なローンは組む気にもなりません.
これでは若手研究者が減るのは当然ですね.
若手だけ(といっても40
その状況はここ最近になって発生してるのかな (スコア:0)
昔からそういう状況だったのでなくて、ここのところでそのような状況になったのかな?
昔からそうなら主な要因は他にあるわけで
Re:その状況はここ最近になって発生してるのかな (スコア:4, 参考になる)
今が悪くなってるというか,昔が異常に楽だったという可能性も.
まあいろいろ理由はあるのですが,例えば
・昔は大学やら講座やらがどんどん増えて,ポジションが増加する時期だった.
就職口がどんどん増えて行く時代なら就職が楽なのは道理です.でもって今は職が減っていく時代なので,厳しくなっていきます.
#一般企業の高度経済成長期と今,みたいなもんですね.
・団塊世代の人数の重い層が一番上にいる.
教授あたりだと定年が65(私立ではそもそも明確な区切りは無かったり)とかだったりしますので,団塊世代が教授としていっぱいいます.
するとポストそのものを占めるというのももちろんですが,それに加え人件費が一番かかるポストに人がいっぱいいるわけです.企業で部長級がいっぱいいるような状況ですね.となるとコストがかかるので,若い人を雇う分を削らないといけなくなります.
ようやくこの世代の退職が進んでいるので,少しは(一時的に)楽になるか?
・中堅以下の流動性が低下している.
上述の理由などで次第にポストが減ってくると,中堅以下の(国公立の)大学でいわゆる出来レースの公募が数年前に比べ増えてきています(まあ,地方国公立では元々多いのですが).弟子を外に出そうと思っても出せず,不憫だし中で雇う(or 内部昇進させる)か,という感じで.こうなってくると,実力が中堅程度の人々が外部に職を見つけることが難しくなります.
(ただし,上位陣に関してはむしろガチな公募が増えている印象が.ですので,相当優秀で良い業績を上げている人は結構な割合できちんと行き先を決めている感じはします)
だからまあ,最近悪くなったというか,2-30年前の調子の良い時期に作り上げたシステムでは回らなくなってきているだけというか.
需要の変化に比べ供給の変化が遅れてやってくるので,2-30年前は需要の増大に供給が追いつかず楽に就職出来た時代,最近は需要の減少に供給を絞るのが間に合わず就職難な時代,という感じなんではないかなあと.