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同じ事が全世界で起こっていて、同じ年のC14の量は世界中どこのサンプルを測定しても多いはずだけど、それなら、なぜ今頃になって分かったのだろう。
炭素14年代測定の高精度簡易な計測法が開発されたのが数年前。とてもじゃないが年毎の炭素変化量なんて調べてられなかった。この論文の結果、全世界的に検証作業が始まって日本だけに特異な現象なのか、全世界的なのかが明かになる。まだ緯度による影響とか、経度による影響とかが見えたりすると、地球科学の発展になったりする。
C14は宇宙線由来なので、タレコミのように超新星爆発か太陽フレアになるわけですけど、もし前者なら西暦775年に夜空の異変が観測されているはずだし現在では爆発の残骸も観測できるはずだけれどもざっと調べた限りでは、そういう記録は見当たらない。
なので非常に大きな太陽フレアの可能性が高そうですね。
太陽活動についてはここのところ、異例なほど低調になっていることが確認されるなど、太陽への興味が高まっているだけにタイムリーなニュースかな。
超新星爆発がどこで起きたかによっては、当時の記録に残らないかも。
- 昼の側、特に地球から見て太陽に近くで起きた (ただ、地球に近い距離での超新星爆発なら数ヶ月後でも観察可能な明るさだと思われるので、この線は薄い)- 天の南極付近で起きたので北半球からは観測しづらく記録から漏れた (もっとも、北半球でも緯度が低い地域なら、地平線の上に見えたはずではある)
比較的最近、南天で見つかった超新星爆発の残骸(RX J0852.0-4622)が、距離1000光年以内と地球に近いところにあります。残念ながら、爆発推定時期は西暦1250年ごろなので微妙に候補からは外れそう。
XMM-Newton observations of the supernova remnant RX J0852.0-4622/GRO J0852-4642 [harvard.edu]
ああ、論文を読んでみたら、RX J0852.0-4622 については言及されてますね。で、それと似たように未発見で年代的にもあう超新星の残骸があるのかも、と書かれています。超新星と同じように、太陽の巨大フレアの可能性も排除していません。
ただ、いずれもC14増加以外に起こるはずの影響の跡が見つかっていないので、あくまで可能性について言及しているだけのようです。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
全世界で起こってるはず (スコア:0)
同じ事が全世界で起こっていて、同じ年のC14の量は世界中どこのサンプルを測定しても多いはずだけど、
それなら、なぜ今頃になって分かったのだろう。
Re: (スコア:5, 興味深い)
炭素14年代測定の高精度簡易な計測法が開発されたのが数年前。
とてもじゃないが年毎の炭素変化量なんて調べてられなかった。
この論文の結果、全世界的に検証作業が始まって日本だけに特異な現象なのか、
全世界的なのかが明かになる。まだ緯度による影響とか、経度による影響とかが
見えたりすると、地球科学の発展になったりする。
Re: (スコア:5, 参考になる)
C14は宇宙線由来なので、タレコミのように超新星爆発か太陽フレアになる
わけですけど、もし前者なら西暦775年に夜空の異変が観測されているはずだし
現在では爆発の残骸も観測できるはずだけれども
ざっと調べた限りでは、そういう記録は見当たらない。
なので非常に大きな太陽フレアの可能性が高そうですね。
太陽活動についてはここのところ、異例なほど低調になっていることが
確認されるなど、太陽への興味が高まっているだけにタイムリーなニュースかな。
Re: (スコア:3)
超新星爆発がどこで起きたかによっては、当時の記録に残らないかも。
- 昼の側、特に地球から見て太陽に近くで起きた
(ただ、地球に近い距離での超新星爆発なら数ヶ月後でも観察可能な明るさだと思われるので、この線は薄い)
- 天の南極付近で起きたので北半球からは観測しづらく記録から漏れた
(もっとも、北半球でも緯度が低い地域なら、地平線の上に見えたはずではある)
比較的最近、南天で見つかった超新星爆発の残骸(RX J0852.0-4622)が、距離1000光年以内と地球に近いところにあります。残念ながら、爆発推定時期は西暦1250年ごろなので微妙に候補からは外れそう。
XMM-Newton observations of the supernova remnant RX J0852.0-4622/GRO J0852-4642 [harvard.edu]
Re:全世界で起こってるはず (スコア:4, 参考になる)
ああ、論文を読んでみたら、RX J0852.0-4622 については言及されてますね。で、それと似たように未発見で年代的にもあう超新星の残骸があるのかも、と書かれています。超新星と同じように、太陽の巨大フレアの可能性も排除していません。
ただ、いずれもC14増加以外に起こるはずの影響の跡が見つかっていないので、あくまで可能性について言及しているだけのようです。