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企業の研究所から研究室に「是非そちらの装置で測定させていただきたい」と電話が来る↓とりあえずいろいろ教えながら測定を開始↓その企業が開発した**装置をon-offしながらいろいろ測定↓誤差の範囲内でばらついてるけど、効果ゼロを示すデータが得られる↓「いやー、効果が無くて残念でしたねぇ」「ははは、まあこんなもんですよ」という会話とともに和やかに終了↓装置onの状態で一番良い方向にばらついていたデータと、offの状態で一番悪い方にばらついていたデータを組み合わせ、「新開発の**により、こんなに大きな差が!(国立○○研究所にて測定)」という広告がいつの間にか出される↓その研究室と企業との関係が悪くなるので、次からは別な研究室に頼んで以下略。
うん、よくある話だ。
マイナスイオン関係の話ですが、メーカーとある自治体が組んで試験して「有意差があった」と学会で発表していました。
なんかうさんくさい気がして、といって演者である自治体側の人は知人だったので顔を潰さないように、「その条件だとイオンは発生しにくいのでは?」と質問してみました。演者から共同研究者であるメーカー担当者に振ってもらうつもりで。果たしてメーカー担当者からの答えは「市販品とは別物の、この試験のために特別に作った強力な機械を使いました」とのことでした。
やっぱり。それじゃその結果を以て製品の効果を謳うことはできないじゃん。まあそんなものだよね。現場のメーカー担当者をいじめてもしょうがないし、それ以上の追及は控えました。
あと、持ち込みの製品検証をほいほい引き受けるなんて、その「国立○○研究所」は不用意すぎます。お人よしの教授が独断で引き受けちゃうこともある大学とかと違って、最低限の内部統制が取れていればきちんと窓口を通さない試験を受けるはずはないと思います。業界によるのかも知れませんが。
>持ち込みの製品検証をほいほい引き受けるなんて
そういう形では来ないんですよ。例えば、「新規開発したイオン源からのイオンの放出を質量分析器で見たい」とかそういう話が来ます。で、実際に持ち込まれるイオン源ってのが家電に乗せるやつ(か、そのプロトタイプか)になるんですよ。で、そういうのを希薄ガス雰囲気下で使ったときのイオンの挙動を計測しただけのはずが、いつの間にか製品のイオン量を測定したかのように書かれたりします。(でも、その広告の文章をよく読むと、とんでもなくミスリーディングにはなっているけどギリギリで嘘は書いていなかったりする)
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家
よくある話じゃん (スコア:5, 興味深い)
企業の研究所から研究室に「是非そちらの装置で測定させていただきたい」と電話が来る
↓
とりあえずいろいろ教えながら測定を開始
↓
その企業が開発した**装置をon-offしながらいろいろ測定
↓
誤差の範囲内でばらついてるけど、効果ゼロを示すデータが得られる
↓
「いやー、効果が無くて残念でしたねぇ」
「ははは、まあこんなもんですよ」
という会話とともに和やかに終了
↓
装置onの状態で一番良い方向にばらついていたデータと、offの状態で一番悪い方にばらついていたデータを組み合わせ、「新開発の**により、こんなに大きな差が!(国立○○研究所にて測定)」という広告がいつの間にか出される
↓
その研究室と企業との関係が悪くなるので、次からは別な研究室に頼んで以下略。
うん、よくある話だ。
Re: (スコア:3, 興味深い)
マイナスイオン関係の話ですが、メーカーとある自治体が組んで試験して「有意差があった」と学会で発表していました。
なんかうさんくさい気がして、といって演者である自治体側の人は知人だったので顔を潰さないように、「その条件だとイオンは発生しにくいのでは?」と質問してみました。演者から共同研究者であるメーカー担当者に振ってもらうつもりで。果たしてメーカー担当者からの答えは「市販品とは別物の、この試験のために特別に作った強力な機械を使いました」とのことでした。
やっぱり。それじゃその結果を以て製品の効果を謳うことはできないじゃん。まあそんなものだよね。現場のメーカー担当者をいじめてもしょうがないし、それ以上の追及は控えました。
あと、持ち込みの製品検証をほいほい引き受けるなんて、その「国立○○研究所」は不用意すぎます。お人よしの教授が独断で引き受けちゃうこともある大学とかと違って、最低限の内部統制が取れていればきちんと窓口を通さない試験を受けるはずはないと思います。業界によるのかも知れませんが。
Jubilee
Re:よくある話じゃん (スコア:2, 参考になる)
>持ち込みの製品検証をほいほい引き受けるなんて
そういう形では来ないんですよ。
例えば、「新規開発したイオン源からのイオンの放出を質量分析器で見たい」とかそういう話が来ます。
で、実際に持ち込まれるイオン源ってのが家電に乗せるやつ(か、そのプロトタイプか)になるんですよ。
で、そういうのを希薄ガス雰囲気下で使ったときのイオンの挙動を計測しただけのはずが、いつの間にか製品のイオン量を測定したかのように書かれたりします。
(でも、その広告の文章をよく読むと、とんでもなくミスリーディングにはなっているけどギリギリで嘘は書いていなかったりする)