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LTEの標準必須特許を武器にした時点で、サムスンの負けは確定でしょう。FRAND条項があるため、標準必須特許では、妥当な金額のライセンス料は要求できても、輸入差し止め請求や前例と比較して高額のラインセンス料の要求は認められません。むしろ、Appleがサムスンに対して妥当な金額でのライセンスを要求できるため、サムスンは嫌でも呑まざるを得なくなるでしょう。
詳しくは、こちら。なぜサムスンやモトローラの特許はアップルに対する武器として使いにくいのか: FRAND条項とは? [techvisor.jp]
>むしろ、Appleがサムスンに対して妥当な金額でのライセンスを要求できるため、>サムスンは嫌でも呑まざるを得なくなるでしょう。
あたかも「Appleが好きな値段を出せる」ような表現ですが、そんなことは当然ありませんよ?「妥当な金額」を判断するのはAppleでもサムスンでもないですからね。
その上で、「妥当な金額」を決めるまでは輸入差し止めだって普通にありえる話です。これは、Appleがよくやる「負ける前提だがとにかくケンカ売って相手の製品の販売差し止めを狙う」にある程度近いやり方です。Appleのように本当の意味での他社攻撃ではなく基底ライセンスを明確に持っている分サムスンのほうがよっぽど筋がいいとすら言えます。
|>むしろ、Appleがサムスンに対して妥当な金額でのライセンスを要求できるため、|>サムスンは嫌でも呑まざるを得なくなるでしょう。|あたかも「Appleが好きな値段を出せる」ような表現ですが、|そんなことは当然ありませんよ?|「妥当な金額」を判断するのはAppleでもサムスンでもないですからね。
3GPP 標準になった特許に関しては相場が既に形成されているかと思います。他のメーカとのクロスライセンス時の内訳や、その技術を利用した製品の原価などから算定されますから、字面通り、妥当な値段にしかなりません。
|その上で、「妥当な金額」を決めるまでは輸入差し止めだって普通にありえる話です。
通常は、決まるまでの間は供託する形になるでしょう。独占的な使い方ができる特許は、3GPP 標準には(原則として)採用されません標準に組み込む際に、妥当な金額(えてして安価)でライセンス供与することが強制されます。
>字面通り、妥当な値段にしかなりません。
で、その妥当な金額ってなによ、って話ですが。
過去事例をカバーしつつAppleに対して高く、または安くなるような算出根拠の式にして主張する、なんてのはすぐにできることです。あたかも誰でも同一固定料金使い放題みたいな論調は意味ないですよ。
ちょっとうろ覚えな話で恐縮なのですが、訴訟の中で
サムスン:Qualcommには製品価格(チップの)の2.4%(数セント)でライセンスしている。Appleも製品価格(iPhoneの)の2.4%(数十ドル)払え。
といったようなやりとりがあったような覚えがあります。どのみち米国での訴訟でサムスンに勝ち目はないでしょうが。
Q社のライセンス料が数セントで済むわけがないんですが……。チップの製品価格ではなく端末価格のはずですよ。チップ価格とライセンス料(いわゆるクアルコム税)は別料金です(ライセンス料はクロスである程度相殺が効くので)
この業界のプレイヤーはApple以外標準特許を持っている会社ばかりなので、ほぼあらゆる契約がクロスライセンスである程度相殺されており、実際の相場って分からないんですよね。数少ない例外がCDMA初期のQ社で、CDMAに関するほぼあらゆる特許をQ社が自社開発してしまい他社はクロスする弾がないという状態になったことがあります。この時にQ社がCDMA特許の使用に対して求めたロイヤリティが端末価格の5%程度と言われています。一応Q社の名誉のために言っておくと、CDMA技術は本当に画期的な技術であり開発の努力を考えるとボッタクリとも言えません。ちなみにCDMA特許を「薄める」ためにQ社以外の各社が自社特許を大量に盛り込んでQ社とクロスできるように作った規格がW-CDMAです。3Gスマホを、特許を全く持たない会社が全ての標準特許で真面目に現金払いすると、特許料だけで端末価格の15%くらい取られると言われています。Samsungの2.4%という要求はSamsungの保有する標準特許からすると少々高い気もしますが、さりとて法外というほどの値段ではないです。実際問題、Samsungが標準特許をクロスライセンスすることで浮かせている金額はそのくらいあってもおかしくありません。
どちらにしても米国じゃ陪審補正で勝ち目ないよなってのはまあそうかもしれませんが。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
FRAND条項があるので勝負は見えている (スコア:5, 参考になる)
LTEの標準必須特許を武器にした時点で、サムスンの負けは確定でしょう。
FRAND条項があるため、標準必須特許では、妥当な金額のライセンス料は要求できても、輸入差し止め請求や前例と比較して高額のラインセンス料の要求は認められません。
むしろ、Appleがサムスンに対して妥当な金額でのライセンスを要求できるため、サムスンは嫌でも呑まざるを得なくなるでしょう。
詳しくは、こちら。
なぜサムスンやモトローラの特許はアップルに対する武器として使いにくいのか: FRAND条項とは? [techvisor.jp]
Re: (スコア:1)
>むしろ、Appleがサムスンに対して妥当な金額でのライセンスを要求できるため、
>サムスンは嫌でも呑まざるを得なくなるでしょう。
あたかも「Appleが好きな値段を出せる」ような表現ですが、
そんなことは当然ありませんよ?
「妥当な金額」を判断するのはAppleでもサムスンでもないですからね。
その上で、
「妥当な金額」を決めるまでは輸入差し止めだって普通にありえる話です。
これは、Appleがよくやる
「負ける前提だがとにかくケンカ売って相手の製品の販売差し止めを狙う」
にある程度近いやり方です。
Appleのように本当の意味での他社攻撃ではなく
基底ライセンスを明確に持っている分サムスンのほうがよっぽど筋がいいとすら言えます。
Re: (スコア:5, 参考になる)
|>むしろ、Appleがサムスンに対して妥当な金額でのライセンスを要求できるため、
|>サムスンは嫌でも呑まざるを得なくなるでしょう。
|あたかも「Appleが好きな値段を出せる」ような表現ですが、
|そんなことは当然ありませんよ?
|「妥当な金額」を判断するのはAppleでもサムスンでもないですからね。
3GPP 標準になった特許に関しては相場が既に形成されているかと思います。
他のメーカとのクロスライセンス時の内訳や、その技術を利用した製品の原価などから算定
されますから、字面通り、妥当な値段にしかなりません。
|その上で、「妥当な金額」を決めるまでは輸入差し止めだって普通にありえる話です。
通常は、決まるまでの間は供託する形になるでしょう。
独占的な使い方ができる特許は、3GPP 標準には(原則として)採用されません
標準に組み込む際に、妥当な金額(えてして安価)でライセンス供与することが強制されます。
Re: (スコア:0)
>字面通り、妥当な値段にしかなりません。
で、その妥当な金額ってなによ、って話ですが。
過去事例をカバーしつつAppleに対して高く、または安くなるような算出根拠の式にして主張する、
なんてのはすぐにできることです。
あたかも誰でも同一固定料金使い放題みたいな論調は意味ないですよ。
Re: (スコア:0)
ちょっとうろ覚えな話で恐縮なのですが、訴訟の中で
サムスン:
Qualcommには製品価格(チップの)の2.4%(数セント)でライセンスしている。
Appleも製品価格(iPhoneの)の2.4%(数十ドル)払え。
といったようなやりとりがあったような覚えがあります。
どのみち米国での訴訟でサムスンに勝ち目はないでしょうが。
Re:FRAND条項があるので勝負は見えている (スコア:2, 興味深い)
Q社のライセンス料が数セントで済むわけがないんですが……。チップの製品価格ではなく端末価格のはずですよ。
チップ価格とライセンス料(いわゆるクアルコム税)は別料金です(ライセンス料はクロスである程度相殺が効くので)
この業界のプレイヤーはApple以外標準特許を持っている会社ばかりなので、ほぼあらゆる契約がクロスライセンスである程度相殺されており、実際の相場って分からないんですよね。
数少ない例外がCDMA初期のQ社で、CDMAに関するほぼあらゆる特許をQ社が自社開発してしまい他社はクロスする弾がないという状態になったことがあります。この時にQ社がCDMA特許の使用に対して求めたロイヤリティが端末価格の5%程度と言われています。一応Q社の名誉のために言っておくと、CDMA技術は本当に画期的な技術であり開発の努力を考えるとボッタクリとも言えません。ちなみにCDMA特許を「薄める」ためにQ社以外の各社が自社特許を大量に盛り込んでQ社とクロスできるように作った規格がW-CDMAです。
3Gスマホを、特許を全く持たない会社が全ての標準特許で真面目に現金払いすると、特許料だけで端末価格の15%くらい取られると言われています。
Samsungの2.4%という要求はSamsungの保有する標準特許からすると少々高い気もしますが、さりとて法外というほどの値段ではないです。実際問題、Samsungが標準特許をクロスライセンスすることで浮かせている金額はそのくらいあってもおかしくありません。
どちらにしても米国じゃ陪審補正で勝ち目ないよなってのはまあそうかもしれませんが。