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白人は瞳の色素が薄いから日本人より暗いところがよく見える(逆に言うと日本人にとっては暗すぎる)って聞いたことがあるけど本当?
>LED はキツイ
LEDは色味を変えるのも明るさの調整も白熱電球よりずっと自由に出来ますが?
白熱電球は最初から黒体放射、LEDで黒体放射のスペクトルを実現しようとすると、何色も重ね合わせないといけなくなる。
LED照明な部屋に持ち込んだら印刷物の印象が変わってしまう。紫〜青の範囲の彩度が落ちるのが顕著だと思うけど、それ以外の色でも見た目の色合いや鮮やかさがかなり変化する場合がある。
色のついたカードを二枚ずつおいて光源を変えて印象比較するとよくわかる。実際の反射光の印象って視野に含まれるモノそれぞれの色の組み合わせで与えられるものだから、特定の波長だけ反射光が少ないっていうのは意外とよく分かるもんだと思う。
>LEDで黒体放射のスペクトルを実現しようとすると、何色も重ね合わせないといけなくなる。
色を感じる目の錐体細胞がそもそも3原色で色を認識しているので、原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはずでは?
LED照明下で色が変わるというのは、そのLED照明の色温度が白熱電球の色と違うというだけの話だろう。
> 原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはずでは?
短い答え: 完璧な3原色は存在しない。
長い答え:人間は色を感じる3種類の錐体細胞を持ち、この細胞の反応の割合を色として認識しています。黄色の単波長の光でも、赤と緑の2波長の光でも、細胞の反応の割合が同じなら同じ色に見えます。これらの細胞はある特定の波長にだけ反応するのではなく、広い範囲に渡ってそれぞれ異なる強さで反応します。そしてカバーする波長の範囲はオーバーラップしています。
ここでは簡単のために青と赤の2種類の細胞だけを考えます。2種類の細胞は仮にこんな特性を持っているとします [tatapa.org]。横軸は波長で縦軸は反応の強さです。
次に同じ強さで波長が異なる光を当てた場合の反応の比 [tatapa.org]を見てみます。横軸が赤に反応する細胞の反応の強さで縦軸は青に反応する細胞の反応の強さで、黒い線が波長を変えていったときの比の軌跡です。左下から始まって右回りに動きます。
さて、ここでどんな色でも表せる2原色を選ぶとします。黒い線の上から適当な異なる2点を選んで、それ以外の色はその2つの線形和で表わすとします。しかし、負の光というものはないので、その2つのベクトルに挟まれた範囲しか表わせません。しかも形を見ると、どの2点を選んでも全体をカバーはできません。
このように、どんな色でも表せる完璧なn原色というのは(少なくとも人間の場合)はありません。
> LED照明下で色が変わるというのは、そのLED照明の色温度が白熱電球の色と違うというだけの話だろう。
短い答え: 赤と緑の光を黄色だけ反射する物質に当てると黒く見えるが、黄色を当てると白く見える。
長い答え:例えば、赤と緑の単波長の組み合わせは黄色に見えますが、黄色のみを反射するような物体に赤と緑の単波長の光を当てると反射しないのでその物体は黒く見えます。しかし黄色の単色光を当てれば全て反射するので白く見えます。このように光によって物の色は変わって見えます。通常は太陽の光(≒黒体放射)を基準に、照明の光がどれだけ近いかを指して演色性と言います。白熱電球は原理上黒体放射に近いので演色性は高くなります。家電売り場で色の鮮かさを売りにした蛍光灯が売ってたらこの演色性が高いんだなと思ってください。一方LEDの場合、演色性の悪いものは青色LEDと黄色の蛍光体を合わせて白を作っています。人間の目は黄色に反応しやすいため低い消費電力で明るく見えます。そのためイルミネーションなどに向いています。一方で照明に使うLEDの場合、なるべく広い範囲の波長を出すように蛍光体を調整してあります。人間の目が反応しにくい波長にもエネルギーを使うため、明るさの効率は落ちます。
# 色の専門家でも生物学の専門家でも照明の専門家でもないのであまり信用しないでください。
>例えば、赤と緑の単波長の組み合わせは黄色に見えますが、>黄色のみを反射するような物体に赤と緑の単波長の光を当てると反射しないのでその物体は黒く見えます。>しかし黄色の単色光を当てれば全て反射するので白く見えます。
いや、黄色くしか見えんだろう、その場合w
黄色い光しかない環境で黄色い光を全反射する物体は、白に見えると思うよ。正確には、白かもしくは黄色のどっちかわからない、なのかな。赤と白の紙を持って赤い光を放つ赤外線ランプのコタツ(最近はないか…?)の中にもぐって、どっちが白でどっちが赤か当ててみるのも面白いかも。
前半、数学的には正しいと思いますが、紫外や赤外が見える人はそうそういないと思うので可視の波長の範囲を決めてその上限下限を2原色とするのはダメですか?
まあ可視波長にも個人差があるらしいので万人にとっての>完璧な3原色は存在しないは正しいと思いますが、実質的に区別できない程度には> 原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはずだと思う (別ACですけど)
確かに私の説明だとそれで良くなっちゃいますね。
実際には見える色の範囲(断面)はこんな風になっていて [wikimedia.org]、その中から3色選ぶとその3点による三角形の中の色が表現できるようになります。全体が3角形ではないのでやはり完璧な3原色は選べません。
照明の場合一旦物に反射した光をみるんだから。その理屈は通じないよ。物は照明が出した光を反射するだけだから。照明のスペクトルが偏っていると当然色味も変わる。スペクトルの谷間の光を反射するものは暗く見えてしまうし。反対にスペクトルの山の光を反射するものは明るくなりすぎる
人の視覚特性に合わせた波長の光で3原色を選べば、どの道その谷間にある波長の光はそもそも錯体が感じていないんでは?
なんだ錯体ってw 錐体ね。
ポイントは、三原色のピーク位置ではなく、ピークの幅にあります。
人の視覚特性は、けっこう広い分布をしています。たとえば青と緑の中間、緑と赤の中間の光もかなり見ることが出来ます。一方、物体の反射スペクトルはそれぞれですから、たとえば、緑と赤の中間の光は強く反射するが緑や赤の光はあまり反射しないような物体もあるかも知れません。
このような物体を、白熱電球(連続スペクトル)とLED照明(三原色に合わせた輝線状スペクトル)で見た場合、どうなるか。白熱電球には緑と赤の中間の光が含まれますから、物体はその光を反射します。人間の目は、緑を感じる細胞と赤を感じる細胞の両方が反応し、緑と赤の中間に見えます。一方、LED照明には、緑や赤の光は含まれますがその中間の光は含まれないので、物体は光を反射しませんので黒く見えます。
オーディオマニアを笑えないな
色味の話は、蛍光体の問題なだけです。高演色タイプなら大丈夫ですよ。東芝がルーブル美術館?に入れて、大々的に広告してたでしょ。
黒体放射なLED電球のマーケットができるなら、メーカーは作りますよ。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:0)
白人は瞳の色素が薄いから日本人より暗いところがよく見える(逆に言うと日本人にとっては暗すぎる)って聞いたことがあるけど本当?
Re: (スコア:0)
>LED はキツイ
LEDは色味を変えるのも明るさの調整も白熱電球よりずっと自由に出来ますが?
Re:昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:3)
白熱電球は最初から黒体放射、LEDで黒体放射のスペクトルを実現しようとすると、何色も重ね合わせないといけなくなる。
LED照明な部屋に持ち込んだら印刷物の印象が変わってしまう。紫〜青の範囲の彩度が落ちるのが顕著だと思うけど、それ以外の色でも見た目の色合いや鮮やかさがかなり変化する場合がある。
色のついたカードを二枚ずつおいて光源を変えて印象比較するとよくわかる。実際の反射光の印象って視野に含まれるモノそれぞれの色の組み合わせで与えられるものだから、特定の波長だけ反射光が少ないっていうのは意外とよく分かるもんだと思う。
Re: (スコア:0)
>LEDで黒体放射のスペクトルを実現しようとすると、何色も重ね合わせないといけなくなる。
色を感じる目の錐体細胞がそもそも3原色で色を認識しているので、
原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはずでは?
LED照明下で色が変わるというのは、そのLED照明の色温度が白熱電球の色と違うというだけの話だろう。
Re:昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:5, 参考になる)
> 原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはずでは?
短い答え: 完璧な3原色は存在しない。
長い答え:
人間は色を感じる3種類の錐体細胞を持ち、この細胞の反応の割合を色として認識しています。
黄色の単波長の光でも、赤と緑の2波長の光でも、細胞の反応の割合が同じなら同じ色に見えます。
これらの細胞はある特定の波長にだけ反応するのではなく、広い範囲に渡ってそれぞれ異なる強さで反応します。
そしてカバーする波長の範囲はオーバーラップしています。
ここでは簡単のために青と赤の2種類の細胞だけを考えます。
2種類の細胞は仮にこんな特性を持っているとします [tatapa.org]。横軸は波長で縦軸は反応の強さです。
次に同じ強さで波長が異なる光を当てた場合の反応の比 [tatapa.org]を見てみます。横軸が赤に反応する細胞の反応の強さで縦軸は青に反応する細胞の反応の強さで、黒い線が波長を変えていったときの比の軌跡です。左下から始まって右回りに動きます。
さて、ここでどんな色でも表せる2原色を選ぶとします。
黒い線の上から適当な異なる2点を選んで、それ以外の色はその2つの線形和で表わすとします。
しかし、負の光というものはないので、その2つのベクトルに挟まれた範囲しか表わせません。
しかも形を見ると、どの2点を選んでも全体をカバーはできません。
このように、どんな色でも表せる完璧なn原色というのは(少なくとも人間の場合)はありません。
> LED照明下で色が変わるというのは、そのLED照明の色温度が白熱電球の色と違うというだけの話だろう。
短い答え: 赤と緑の光を黄色だけ反射する物質に当てると黒く見えるが、黄色を当てると白く見える。
長い答え:
例えば、赤と緑の単波長の組み合わせは黄色に見えますが、黄色のみを反射するような物体に赤と緑の単波長の光を当てると反射しないのでその物体は黒く見えます。しかし黄色の単色光を当てれば全て反射するので白く見えます。
このように光によって物の色は変わって見えます。
通常は太陽の光(≒黒体放射)を基準に、照明の光がどれだけ近いかを指して演色性と言います。白熱電球は原理上黒体放射に近いので演色性は高くなります。
家電売り場で色の鮮かさを売りにした蛍光灯が売ってたらこの演色性が高いんだなと思ってください。
一方LEDの場合、演色性の悪いものは青色LEDと黄色の蛍光体を合わせて白を作っています。人間の目は黄色に反応しやすいため低い消費電力で明るく見えます。そのためイルミネーションなどに向いています。
一方で照明に使うLEDの場合、なるべく広い範囲の波長を出すように蛍光体を調整してあります。人間の目が反応しにくい波長にもエネルギーを使うため、明るさの効率は落ちます。
# 色の専門家でも生物学の専門家でも照明の専門家でもないのであまり信用しないでください。
Re: (スコア:0)
>例えば、赤と緑の単波長の組み合わせは黄色に見えますが、
>黄色のみを反射するような物体に赤と緑の単波長の光を当てると反射しないのでその物体は黒く見えます。
>しかし黄色の単色光を当てれば全て反射するので白く見えます。
いや、黄色くしか見えんだろう、その場合w
Re: (スコア:0)
黄色い光しかない環境で黄色い光を全反射する物体は、白に見えると思うよ。
正確には、白かもしくは黄色のどっちかわからない、なのかな。
赤と白の紙を持って赤い光を放つ赤外線ランプのコタツ(最近はないか…?)の中にもぐって、どっちが白でどっちが赤か当ててみるのも面白いかも。
Re: (スコア:0)
前半、数学的には正しいと思いますが、紫外や赤外が見える人はそうそういないと思うので
可視の波長の範囲を決めてその上限下限を2原色とするのはダメですか?
まあ可視波長にも個人差があるらしいので万人にとっての
>完璧な3原色は存在しない
は正しいと思いますが、実質的に区別できない程度には
> 原則、3原色に波長をあわせた3色のLEDの輝度の組み合わせで、人が感じるすべての色を表現できるはず
だと思う (別ACですけど)
Re:昔アメリカのホテルに泊まったとき (スコア:2)
確かに私の説明だとそれで良くなっちゃいますね。
実際には見える色の範囲(断面)はこんな風になっていて [wikimedia.org]、その中から3色選ぶとその3点による三角形の中の色が表現できるようになります。
全体が3角形ではないのでやはり完璧な3原色は選べません。
Re: (スコア:0)
照明の場合一旦物に反射した光をみるんだから。その理屈は通じないよ。
物は照明が出した光を反射するだけだから。照明のスペクトルが偏っていると当然色味も変わる。
スペクトルの谷間の光を反射するものは暗く見えてしまうし。反対にスペクトルの山の光を反射するものは明るくなりすぎる
Re: (スコア:0)
人の視覚特性に合わせた波長の光で3原色を選べば、
どの道その谷間にある波長の光はそもそも錯体が感じていないんでは?
Re: (スコア:0)
なんだ錯体ってw 錐体ね。
Re: (スコア:0)
ポイントは、三原色のピーク位置ではなく、ピークの幅にあります。
人の視覚特性は、けっこう広い分布をしています。たとえば青と緑の中間、緑と赤の中間の光もかなり見ることが出来ます。
一方、物体の反射スペクトルはそれぞれですから、
たとえば、緑と赤の中間の光は強く反射するが緑や赤の光はあまり反射しないような物体もあるかも知れません。
このような物体を、白熱電球(連続スペクトル)とLED照明(三原色に合わせた輝線状スペクトル)で見た場合、どうなるか。
白熱電球には緑と赤の中間の光が含まれますから、物体はその光を反射します。
人間の目は、緑を感じる細胞と赤を感じる細胞の両方が反応し、緑と赤の中間に見えます。
一方、LED照明には、緑や赤の光は含まれますがその中間の光は含まれないので、物体は光を反射しませんので黒く見えます。
Re: (スコア:0)
オーディオマニアを笑えないな
Re: (スコア:0)
色味の話は、蛍光体の問題なだけです。
高演色タイプなら大丈夫ですよ。
東芝がルーブル美術館?に入れて、大々的に広告してたでしょ。
黒体放射なLED電球のマーケットができるなら、メーカーは作りますよ。