結合が切れた DNA も、うまくすれば解析できる可能性がある。 DNA は蛋白質とともに高度に折りたたまれているはずなので、 その状態で固定されていれば、DNA の「並び」も維持されている可能性が高い。 これを酵素的に結合・修復することができるかもしれない。 修復しなくとも、末端から順に分解できれば配列を決定できるし、 あるいは、原子間力顕微鏡で直接画像にして、構成塩基の並びを検出できるようになるかも。 とにかく配列さえ決定できれば、現在の技術でも化学的に DNA を合成できる。 あとは、最も似ている生物の DNA を、何世代か時間をかけて徐々に置換してゆけば、 やがて絶滅した生物を復
切れた DNA でもがんばれば何とか (スコア:1)
結合が切れた DNA も、うまくすれば解析できる可能性がある。
DNA は蛋白質とともに高度に折りたたまれているはずなので、
その状態で固定されていれば、DNA の「並び」も維持されている可能性が高い。
これを酵素的に結合・修復することができるかもしれない。
修復しなくとも、末端から順に分解できれば配列を決定できるし、
あるいは、原子間力顕微鏡で直接画像にして、構成塩基の並びを検出できるようになるかも。
とにかく配列さえ決定できれば、現在の技術でも化学的に DNA を合成できる。
あとは、最も似ている生物の DNA を、何世代か時間をかけて徐々に置換してゆけば、
やがて絶滅した生物を復
計算は置いといて (スコア:1)
DNAの折りたたみ状態も遺伝情報として機能する [riken.jp]らしいので、DNAだけ分かってもダメな可能性があります。
っていうか親個体と子個体が相互作用して伝搬しうる数多の要素の一つに過ぎませんよDNAは。
ミトコンドリアDNAなんかが本体のDNA配列には含まれていない事からもわかるけど細胞を構成するDNA以外の要素なんかは分裂前後に充足されるだけで全てDNAから合成してるわけではないし、哺乳類では顕著な親子の接触による情報的な遺伝なんかもDNAから生まれてるわけではない。
その辺を無視できる程度に近縁と呼べる種が残ってればそっちで補完できるけど、そうでないなら復元は難しいね。
だが人間でさえミトコンドリアDNAが変異してバリエーションがあるくらいなんで、たかが近縁種でその辺が復元できるとは思えない。
上手く生存可能な個体が作れたとしても、絶滅種によく似た人工生物になっちゃうんじゃないかなぁ・・・
Re:計算は置いといて (スコア:1)
DNA の折りたたみ状態などの DNA 外の遺伝情報は、iPS 細胞の技術である程度初期化できる。
人工的に折りたたみ (クロマチン形成) もできるし、そもそもそのような情報のうち生存に重大な影響を与えるものはそれほど多くない。
親から子へ伝播しうる数多の要素の中で最も重要なのが DNA。細胞を構成する因子は、基本的には DNA の遺伝情報を元に作られている。
遺伝情報が変われば、いずれその遺伝情報を元にした因子に置き換わる。
親子の接触による情報的な遺伝はとても重要だけど、おそらく生存に必須でない。(必須かどうかはわからない)
その辺を無視できる程度に近縁じゃなくとも、同じ機能の DNA を少しずつ置き換えてゆけば
時間 (世代) はかかるけれどもその遺伝情報に適応するだろう。
生命は意外とたくましいので。(私たちの DNA には、すでにウイルス由来の配列がたくさん入っている。)
ミトコンドリアも適応できると思われるけど、かなりの部分を宿主に依存しているから考慮する必要があるだろう。
むしろ皮膚や腸内に住む共生細菌の違いがネックになるかもしれない。
いろいろ技術的に乗り越えるべき課題は多くあるけれど、いずれ実現は可能だと思う。
まぁ絶滅種を復活させることの倫理、野生化した場合の環境破壊等、いろいろ問題はあるけれど。
生命の進化を解きほぐすにはとても有用であると思う。
何より夢があるじゃん。
手の届かないと思われたイトカワに手が届いたように、
想像の中でしか会えなかった生物たちと現実に出会える日も意外と近いかも。