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#掲載前のは反映されないので再...--時事や読売の記事はいいが、NHKの記事が酷かった。
NHK:5万年前まで年代測定の新手法 [nhk.or.jp]
古い物質の年代を調べるのに用いられる放射性炭素を使った測定法は、これまで、1万2000年余り前のものまでしか、正確に測ることができませんでしたが、日本人の研究者などでつくるグループが、およそ5万年前まで測れる新たな手法を開発
年代測定の新手法が開発されたかのような話になっているが、あくまで補正(較正)の精密な目盛りが約5万年まで遡れたという話である。測定と較正を分けて捉えないと、理解が混乱する。測定は従来から、約5~6万年前まで出来た。ただし、古くなるほどC14が減るから、6万年前では1/1000くらいしか残らず、その辺で測定限界になる。測定誤差の問題は較正ではどうにもならない。
あと1万2千年前まで正確に出せていたというのは、年輪年代法で精密な答え合わせが出来ていたから。今回のような事例を年縞というけど、年縞も年輪同様に扱えたという話。ただ、堆積の状況が水月湖では非常に良かったという前提。
「古い物質の年代を調べる」というのも、ちょっとまずい。あくまで生物が生きていた時に(光合成で)C14を体に取り込んだ(植物を食べた動物含め)のだから、生物由来の炭素が含まれていない物質はこの測定法とは無関係。
掲載前のは本来typoとか指摘するためにあるのに編集者が無視するから使いものにならない。それどころかコメント数を水増しするためにわざとtypoを放置したりタレコミにすらなかったtypoを混ぜたりする始末だから。マジfirehoseいらねえ
もっと夢が広がリングな想像をしてみるんだ。去年のあの災害から、今後5万年後まで測定できるような層ができたのかもしれないじゃないか?
Cs境界とか命名されるかもしれないぞ?
あの災害どころか前世紀の大気圏内核実験のせいで既に1950年以降の試料は無視せざるを得なくなっています。
あの災害で、後世に指標的な痕跡を残せた意義は少なからずあるんじゃないですか。数百年後の評価になるでしょうけど…
局地的にはともかく、世界レベルの広さだと大した痕跡にならんけどな。何せ核実験時にもっと多量にバラ撒いてるんで、「数ある放射性物質の拡散の一つ」にしかならないから。#局地的には話は別だよ?
チェルノブイリだと北半球レベルになるけどね。>痕跡
読売や時事の記事はマシなので、そっち参照と言いたいところですが、ちょっと頓珍漢な部分がないでもない。でもNHKのような酷い記事にはなっていない。可能性としては、
1)読売や時事の記者には、発表者の話や資料を理解する能力がある。必ずしも物事に詳しくない記者でも、発表資料の読解力があれば、ここまでは書ける。しかし基本が理解できてないので、これが限界。それはいい。2)NHKは一般向けの縛りが大きすぎて、色々な配慮や意見が入り込み、まともな記事は書かせてもらえない。しかも、結果として出来た文章が不適切なレベルまで酷くなっても、それを差し止めるだけの知性がない。
これは科学ジャーナリズムの問題。だが、そこには止まらない。多分、ジャーナリズム全般がこういう危機的状況。いつからそうなのかは知らない。
一見するどいコメントのようだけど、NHKの報道じつはそんなに悪くないと思うぞ。C12とC14の存在比率は、たしかに5万年くらい前の試料でも測定できた。でもそれはあくまで同位体の比率であって年代じゃない。仮説に基づいて較正らしきこともできたけど不正確だった。正確な「年代」は、12000年前までしか「測定」できなかったのは事実だろう。最初たしかに乱暴な報道だと思ったけど、じっくり考えると、学者がこだわりたがる無駄な部分を省いて問題のエッセンスを伝えてるとも言える。もっとも、なぜそれがより「正確」なのかの説明は皆無だけど、TVは新聞より情報限られるから、そこんとこはしょうがなかろう。
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測定と較正を分けて捉えよう (スコア:5, 参考になる)
#掲載前のは反映されないので再...
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時事や読売の記事はいいが、NHKの記事が酷かった。
NHK:5万年前まで年代測定の新手法 [nhk.or.jp]
年代測定の新手法が開発されたかのような話になっているが、あくまで補正(較正)の精密な目盛りが約5万年まで遡れたという話である。測定と較正を分けて捉えないと、理解が混乱する。測定は従来から、約5~6万年前まで出来た。ただし、古くなるほどC14が減るから、6万年前では1/1000くらいしか残らず、その辺で測定限界になる。測定誤差の問題は較正ではどうにもならない。
あと1万2千年前まで正確に出せていたというのは、年輪年代法で精密な答え合わせが出来ていたから。今回のような事例を年縞というけど、年縞も年輪同様に扱えたという話。ただ、堆積の状況が水月湖では非常に良かったという前提。
「古い物質の年代を調べる」というのも、ちょっとまずい。あくまで生物が生きていた時に(光合成で)C14を体に取り込んだ(植物を食べた動物含め)のだから、生物由来の炭素が含まれていない物質はこの測定法とは無関係。
Re: (スコア:0)
掲載前のは本来typoとか指摘するためにあるのに編集者が無視するから使いものにならない。
それどころかコメント数を水増しするためにわざとtypoを放置したりタレコミにすらなかったtypoを混ぜたりする始末だから。マジfirehoseいらねえ
Re: (スコア:0)
もっと夢が広がリングな想像をしてみるんだ。
去年のあの災害から、今後5万年後まで測定できるような層ができたのかもしれないじゃないか?
Cs境界とか命名されるかもしれないぞ?
Re: (スコア:0)
あの災害どころか前世紀の大気圏内核実験のせいで既に1950年以降の試料は無視せざるを得なくなっています。
Re: (スコア:0)
あの災害で、後世に指標的な痕跡を残せた意義は少なからずあるんじゃないですか。
数百年後の評価になるでしょうけど…
Re: (スコア:0)
局地的にはともかく、世界レベルの広さだと大した痕跡にならんけどな。
何せ核実験時にもっと多量にバラ撒いてるんで、「数ある放射性物質の拡散の一つ」にしかならないから。
#局地的には話は別だよ?
Re: (スコア:0)
チェルノブイリだと北半球レベルになるけどね。>痕跡
Re: (スコア:0)
予備知識もない素人向けの表現って難しいなぁ、と思った次第。
科学ジャーナリズムの問題 (スコア:2)
読売や時事の記事はマシなので、そっち参照と言いたいところですが、ちょっと頓珍漢な部分がないでもない。でもNHKのような酷い記事にはなっていない。可能性としては、
1)読売や時事の記者には、発表者の話や資料を理解する能力がある。必ずしも物事に詳しくない記者でも、発表資料の読解力があれば、ここまでは書ける。しかし基本が理解できてないので、これが限界。それはいい。
2)NHKは一般向けの縛りが大きすぎて、色々な配慮や意見が入り込み、まともな記事は書かせてもらえない。しかも、結果として出来た文章が不適切なレベルまで酷くなっても、それを差し止めるだけの知性がない。
これは科学ジャーナリズムの問題。だが、そこには止まらない。多分、ジャーナリズム全般がこういう危機的状況。いつからそうなのかは知らない。
Re: (スコア:0)
一見するどいコメントのようだけど、NHKの報道じつはそんなに悪くないと思うぞ。C12とC14の存在比率は、たしかに5万年くらい前の試料でも測定できた。でもそれはあくまで同位体の比率であって年代じゃない。仮説に基づいて較正らしきこともできたけど不正確だった。正確な「年代」は、12000年前までしか「測定」できなかったのは事実だろう。最初たしかに乱暴な報道だと思ったけど、じっくり考えると、学者がこだわりたがる無駄な部分を省いて問題のエッセンスを伝えてるとも言える。もっとも、なぜそれがより「正確」なのかの説明は皆無だけど、TVは新聞より情報限られるから、そこんとこはしょうがなかろう。