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コミスタのユーザーには災難ですが、スラド流に言うと「邪悪で不自由なプロプライエタリソフトウェアを信頼した結果」というところでしょうか。私はmdiapp(のOEMであるComicWorks)とComicstudioを併用していますが、Comicworksメインで描いてますので、「Comicstudioがなければmdiappを使えばいいじゃない」と思ってしまって、同人界隈で湧き上がった今回の騒動が全く解せません。アマチュアならともかく、プロならそれなりの投資をして既存環境を温存すればいいんじゃなくて?
コミスタは機能が充実してる分、「トーンワークまで済んだ最終段階でコ
> プロならそれなりの投資をして既存環境を温存すればいいんじゃなくて?
たとえば、アシスタントを新たに増員することになった際、作業者全員の環境を統一するというのは必要だと思いますが、その際、販売終了してしまっているソフトをどのように調達するかが問題になるのでは無いでしょうか。 コピーして使っちゃえ、というのはモラル的にアレですし。
#たとえば、既存ユーザが望んだ場合に追加ライセンスを販売、とかの措置が必要でしょう。
そのツールについては詳しくないけど、仮にそのツールがWindows7に対応していても、新規開発/サポートがなくなればWin8以降は非対応のままだろう。今後何年かすれば新規マシンでWin7が購入できなくなって、Windows8以降のマシン上でどうやって動かすのかというのが問題になると思う。
十分な数のWindows7とソフトだけならまだしも、それが動くハードウエアの確保を考えると、売れっ子漫画家でないとかなり厳しいのではないだろうか。#VMware上で動かすとか?漫画家さんにそれをさせるの?
Windows7のサポート期限は2020年まであるんだがそれでは足らんかね…?http://support.microsoft.com/lifecycle/default.aspx?LN=ja&x=14&... [microsoft.com]
ただ、プロの漫画家のはずなのに予備機も24時間オンサイトサポートの購入も用意せず、その辺で売ってる家庭用PCで仕事して「締め切り前なのに壊れたどうしよう!」とかやっている人をみるとあほじゃねえのとは思う。
あなたが思うほどプロが儲かってないからだと思う。
昔、講談社が「年収1千万のマンガ家を増やしたい」という趣旨の発言しとったがとどのつまり大多数は1千万未満。(かなり大雑把に年間売上20万部未満)よほどの大物マンガ家以外、原稿料はアシスタント代で消えるんで、1千万未満の印税から生活費差っ引いて、執筆用のPCやソフト用意したら家庭用が関の山。家庭用なりに予備を用意しないのは自業自得だけどね。
学生さんだか金持ちさんだかわからんが、えらく大雑把な計算をなさるね。「(業務上の支出を除いて)年収一千万の人が、追加の業務上の支出として予備機代を用意できるかどうか」なんて九百万だったら十分可能だろうし、三百万だったら難しいだろうし。
で、#2341825のACが言いたいのは、アシ代や仕事場の家賃や、画材ストック等と同様の扱いとして、業務用の予備機を用意しておくべきってことでしょ。アシ人数を基準とした原稿料となっているならともかく、個人事業主の収支額の大きさなら、そのくらいは捻出できるだろう。
ただ、もちろん仰るように予備機を用意する余裕がない漫画家だって多くいると思われるし、そういった部分は出版社側でフォローできる仕組みがあって欲しいなあ。漫画家個人それぞれで予備機を保持するよりは効率的だし。
■佐藤秀峰日記「漫画貧乏」 [mangaonweb.com]
>漫画業界には「連載貧乏」という恐ろしい言葉があります。>初めての週刊連載。>張り切って描いたはいいけど、人気が出ず半年で打ち切り。>残ったのは借金だけ。>こんな状況を指す言葉です。>僕が「海猿」を連載し始めた頃、原稿料は1枚1万円でした。>週刊連載で1話20ページですから、月産80枚=80万円の収入です。>そこからまず、8万円が源泉税として引かれまして残り72万円。>スタッフを3人雇っていましたので、人件費が1ヶ月47万円で、残り25万円。>仕事中のスタッフの食費が約10万円で、残り15万円。>画材代、資料代が約10万円で、残り5万円。>仕事場の家賃が7万円で、残りマイナス2万円。>さらに、光熱費や諸経費が5万円で、残りマイナス7万円。>その他に、自分自身の生活費がかかりますし、スタッフにもたまには焼き肉でも食べさせてやりたい、>などとなると、どう少なく見積もっても、毎月20万円の赤字になります。
■佐藤秀峰著「漫画貧乏」の紹介ブログ [hatena.ne.jp]
>漫画業界の常識でいうと、単行本が2万部売れるとまずまず、5万部売れるとヒット、>10万部を超えるとドル箱扱いといったところでしょうか。>10万部を超えるとドル箱扱いといったところでしょうか。>10万部を超える作品は、恐らく、全体の10%もないでしょう。>さらには、100万部を超える作品となると、毎年10タイトル以下ですので、全体の1%もありません。
>ちなみに、「99%の漫画家は年収3360万円以下」であり、「単行本が1冊につき10万部売れている漫画家でも、>年に4冊の単行本を出したとして、年収は1000万円を超えるかどうか」なのだそうです。>そして、漫画家志望者のほとんどはプロの漫画家にはなれないし、プロデビューしても、漫画だけでずっと食べていける人は、ごくずか。
■うるの拓也コラム「印税は、しょせん「たら・れば」」 [urutaku.com]「宝くじに当たることを前提とした人生設計って、むちゃくちゃだよね」 [urutaku.com]
>400円の単行本が出たとします。昔は初版2~3万部も珍しくなかったのですが、>今は1~2万部がいいトコでしょうから、中をとって15000部として考えてみましょう。(略)>となると、400円×10%=40円×15000=600,000>というわけで、60万円の印税がもらえることになります。>普通に連載が続いていたとしたら、年間3~4册くらいづつ単行本が出ることになりますから、240万円くらいの収入になりますね。>原稿料は「アシ代でなくなってしまう」のだから、これが漫画家の収入そのもの。>240万円・・・・。>フツーの平サラリーマン以下か・・・。>結婚して子供もいて・・・という生活には、足りないよね。>毎日、寝る間もなく、休日も返上して働いて、年収240万?
>だって、原稿料は「アシ代でなくなってしまう」のだとしたら(実際そうなんですが)、>一定のヒットに届かない限り、ゼロってコトですよ?>大物先生だろうが新人だろうが、連載となれば同じペースで、一定量の作品を仕上げなきゃならないのは一緒。>そうするためにアシスタントが不可欠なら、そのための人件費だって一緒。>でも、単行本は連載が貯まらないと出ないし、印税がすぐに振り込まれるわけでもない。>そもそも人気がなければ単行本も出るかどうか。出たとしても、それまでの赤字を補填できる程の印税であるわけがない。>当たらなきゃゼロどころかマイナスの大行進。>そして売れるかどうかは、やってみなきゃ分からない。>まさにギャンブル。>宝くじに当たることを前提とした人生設計って、むちゃくちゃだよねぇ?
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関連■雷句誠「小学館との訴訟」 [wikipedia.org]■新條まゆ「雷句先生の訴訟問題で~」 [mayutan.com]
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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
なぜmdiappを使わない? (スコア:3, 興味深い)
コミスタのユーザーには災難ですが、スラド流に言うと「邪悪で不自由なプロプライエタリソフトウェアを信頼した結果」というところでしょうか。私はmdiapp(のOEMであるComicWorks)とComicstudioを併用していますが、Comicworksメインで描いてますので、「Comicstudioがなければmdiappを使えばいいじゃない」と思ってしまって、同人界隈で湧き上がった今回の騒動が全く解せません。アマチュアならともかく、プロならそれなりの投資をして既存環境を温存すればいいんじゃなくて?
コミスタは機能が充実してる分、「トーンワークまで済んだ最終段階でコ
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
> プロならそれなりの投資をして既存環境を温存すればいいんじゃなくて?
たとえば、アシスタントを新たに増員することになった際、作業者全員の環境を統一するというのは必要だと思いますが、
その際、販売終了してしまっているソフトをどのように調達するかが問題になるのでは無いでしょうか。
コピーして使っちゃえ、というのはモラル的にアレですし。
#たとえば、既存ユーザが望んだ場合に追加ライセンスを販売、とかの措置が必要でしょう。
Re: (スコア:0)
そのツールについては詳しくないけど、
仮にそのツールがWindows7に対応していても、新規開発/サポートがなくなればWin8以降は非対応のままだろう。
今後何年かすれば新規マシンでWin7が購入できなくなって、Windows8以降のマシン上でどうやって動かすのか
というのが問題になると思う。
十分な数のWindows7とソフトだけならまだしも、それが動くハードウエアの確保を考えると、
売れっ子漫画家でないとかなり厳しいのではないだろうか。
#VMware上で動かすとか?漫画家さんにそれをさせるの?
Re: (スコア:2, 興味深い)
Windows7のサポート期限は2020年まであるんだがそれでは足らんかね…?
http://support.microsoft.com/lifecycle/default.aspx?LN=ja&x=14&... [microsoft.com]
ただ、プロの漫画家のはずなのに予備機も24時間オンサイトサポートの購入も用意せず、
その辺で売ってる家庭用PCで仕事して「締め切り前なのに壊れたどうしよう!」とかやっている人をみると
あほじゃねえのとは思う。
Re: (スコア:0)
あなたが思うほどプロが儲かってないからだと思う。
昔、講談社が「年収1千万のマンガ家を増やしたい」という趣旨の発言しとったが
とどのつまり大多数は1千万未満。(かなり大雑把に年間売上20万部未満)
よほどの大物マンガ家以外、原稿料はアシスタント代で消えるんで、
1千万未満の印税から生活費差っ引いて、執筆用のPCやソフト用意したら家庭用が関の山。
家庭用なりに予備を用意しないのは自業自得だけどね。
Re: (スコア:0)
学生さんだか金持ちさんだかわからんが、えらく大雑把な計算をなさるね。
「(業務上の支出を除いて)年収一千万の人が、追加の業務上の支出として予備機代を用意できるかどうか」なんて九百万だったら十分可能だろうし、三百万だったら難しいだろうし。
で、#2341825のACが言いたいのは、アシ代や仕事場の家賃や、画材ストック等と同様の扱いとして、業務用の予備機を用意しておくべきってことでしょ。アシ人数を基準とした原稿料となっているならともかく、個人事業主の収支額の大きさなら、そのくらいは捻出できるだろう。
ただ、もちろん仰るように予備機を用意する余裕がない漫画家だって多くいると思われるし、そういった部分は出版社側でフォローできる仕組みがあって欲しいなあ。漫画家個人それぞれで予備機を保持するよりは効率的だし。
Re:なぜmdiappを使わない? (スコア:1)
■佐藤秀峰日記「漫画貧乏」 [mangaonweb.com]
>漫画業界には「連載貧乏」という恐ろしい言葉があります。
>初めての週刊連載。
>張り切って描いたはいいけど、人気が出ず半年で打ち切り。
>残ったのは借金だけ。
>こんな状況を指す言葉です。
>僕が「海猿」を連載し始めた頃、原稿料は1枚1万円でした。
>週刊連載で1話20ページですから、月産80枚=80万円の収入です。
>そこからまず、8万円が源泉税として引かれまして残り72万円。
>スタッフを3人雇っていましたので、人件費が1ヶ月47万円で、残り25万円。
>仕事中のスタッフの食費が約10万円で、残り15万円。
>画材代、資料代が約10万円で、残り5万円。
>仕事場の家賃が7万円で、残りマイナス2万円。
>さらに、光熱費や諸経費が5万円で、残りマイナス7万円。
>その他に、自分自身の生活費がかかりますし、スタッフにもたまには焼き肉でも食べさせてやりたい、
>などとなると、どう少なく見積もっても、毎月20万円の赤字になります。
■佐藤秀峰著「漫画貧乏」の紹介ブログ [hatena.ne.jp]
>漫画業界の常識でいうと、単行本が2万部売れるとまずまず、5万部売れるとヒット、
>10万部を超えるとドル箱扱いといったところでしょうか。
>10万部を超えるとドル箱扱いといったところでしょうか。
>10万部を超える作品は、恐らく、全体の10%もないでしょう。
>さらには、100万部を超える作品となると、毎年10タイトル以下ですので、全体の1%もありません。
>ちなみに、「99%の漫画家は年収3360万円以下」であり、「単行本が1冊につき10万部売れている漫画家でも、
>年に4冊の単行本を出したとして、年収は1000万円を超えるかどうか」なのだそうです。
>そして、漫画家志望者のほとんどはプロの漫画家にはなれないし、プロデビューしても、漫画だけでずっと食べていける人は、ごくずか。
■うるの拓也コラム
「印税は、しょせん「たら・れば」」 [urutaku.com]
「宝くじに当たることを前提とした人生設計って、むちゃくちゃだよね」 [urutaku.com]
>400円の単行本が出たとします。昔は初版2~3万部も珍しくなかったのですが、
>今は1~2万部がいいトコでしょうから、中をとって15000部として考えてみましょう。(略)
>となると、400円×10%=40円×15000=600,000
>というわけで、60万円の印税がもらえることになります。
>普通に連載が続いていたとしたら、年間3~4册くらいづつ単行本が出ることになりますから、240万円くらいの収入になりますね。
>原稿料は「アシ代でなくなってしまう」のだから、これが漫画家の収入そのもの。
>240万円・・・・。
>フツーの平サラリーマン以下か・・・。
>結婚して子供もいて・・・という生活には、足りないよね。
>毎日、寝る間もなく、休日も返上して働いて、年収240万?
>だって、原稿料は「アシ代でなくなってしまう」のだとしたら(実際そうなんですが)、
>一定のヒットに届かない限り、ゼロってコトですよ?
>大物先生だろうが新人だろうが、連載となれば同じペースで、一定量の作品を仕上げなきゃならないのは一緒。
>そうするためにアシスタントが不可欠なら、そのための人件費だって一緒。
>でも、単行本は連載が貯まらないと出ないし、印税がすぐに振り込まれるわけでもない。
>そもそも人気がなければ単行本も出るかどうか。出たとしても、それまでの赤字を補填できる程の印税であるわけがない。
>当たらなきゃゼロどころかマイナスの大行進。
>そして売れるかどうかは、やってみなきゃ分からない。
>まさにギャンブル。
>宝くじに当たることを前提とした人生設計って、むちゃくちゃだよねぇ?
---
関連
■雷句誠「小学館との訴訟」 [wikipedia.org]
■新條まゆ「雷句先生の訴訟問題で~」 [mayutan.com]
Re: (スコア:0)
好きな道一筋!で生計が立つ世界なんて、どこさがしたってそうそう無いでしょう、と思うんですよね。
個人事業主や自営業として生きていくなら、副業を持つとか兼業とかでリスク分散するものだとばかり思っていましたが。