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飽きたというか、昨年も一昨年も首都圏の大規模な停電は回避できていたので、同じようにやればいいのではないか、という意識の変化でしょう。昨年も一昨年も、関係者の多大な努力があってこそですが、昨年と同じレベルでよいなら「できた」という成功体験が私たちの中にはあるでしょうし、意識せずとも節電できているようになっているのだろうと、好意的に解釈してみたいと思います。
でも、新しい発電所が建ったわけでも、原発の再稼働が進んだわけでもなく、電力需給が逼迫している状態は変わっていないんですよね。意識が緩みすぎると、あるいは猛暑でエアコンの使用が増えるなどすると、大規模停電のリスクが高まります。昨年も一昨年も、夏の気候に恵まれたところがあったのは、覚えておくべきかと思います。
> でも、新しい発電所が建ったわけでも、原発の再稼働が進んだわけでもなく、電力需給が逼迫している状態は変わっていないんですよね。福島県の原ノ町火力発電所が今年の春に復旧して、200万KWのうち100万KWが東電管内に供給されることぐらいは知っておいて欲しいな。
そして既存火力発電所のトラブルが増えてきている事も知っておいて欲しいですね。たとえば 北海道電力のデータ [hepco.co.jp]によれば10年度は39件だった計画外停止・出力抑制発生件数が、11年度は52件、12年度は76件です。明らかに指数関数的増加兆候といえます。
「火力発電所が壊れていくというデマ」 [hatena.ne.jp]なんつって、火発は壊れてないなんて事言う人もいますが、まさにその人が引用したとおり
>火力発電の稼働率が上昇する中、昨夏に比べて計画外停止が少なかった理由について、>各電力会社か
> こんなの何時までも続きませんよ。ところがどっこい、トラブルが起きても予備率は10%近くあり十分に余裕があった。さらに、今年の冬は需要が減ってるんだよな。
寒くても需要は減った、北海道に見る今冬の電力事情 [itmedia.co.jp]
当日は複数の発電所でトラブルが発生していた。最大電力が発生したのは17時台で534万kWである。それでも予備率は10%近くあり、十分に余裕のある水準を維持することができた。ただし供給力の中には本州から余剰電力を融通してもらうことを含んでいる。
北海道で電力不足が予想される場合には、本州から余剰電力を融通することになっている。
> > こんなの何時までも続きませんよ。> ところがどっこい、トラブルが起きても予備率は10%近くあり十分に余裕があった。> さらに、今年の冬は需要が減ってるんだよな。
たとえば北海道電力で最大の出力を持つ苫東厚真発電所4号機でトラブルが起これば、70万キロワットが消える。53万キロワットとか、33万キロワットの供給予備力どころの話でなく、まったく足りない。
杞憂だったらいいだろうが、現に去年は九州電力でそのようなトラブルが実際に発生した [kyuden.co.jp]こともあり、かなり現実的な問題。「北海道の電力不足を回避するため」だけなら原発再起動はいらないだろうが、発電所トラブル時のブラックアウトを避けるためには原発の再起動は必要。少なくとも今の時点では。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
「努力」しているうちは継続できない (スコア:5, すばらしい洞察)
飽きたというか、昨年も一昨年も首都圏の大規模な停電は回避できていたので、同じようにやればいいのではないか、という意識の変化でしょう。
昨年も一昨年も、関係者の多大な努力があってこそですが、昨年と同じレベルでよいなら「できた」という成功体験が私たちの中にはあるでしょうし、意識せずとも節電できているようになっているのだろうと、好意的に解釈してみたいと思います。
でも、新しい発電所が建ったわけでも、原発の再稼働が進んだわけでもなく、電力需給が逼迫している状態は変わっていないんですよね。
意識が緩みすぎると、あるいは猛暑でエアコンの使用が増えるなどすると、大規模停電のリスクが高まります。
昨年も一昨年も、夏の気候に恵まれたところがあったのは、覚えておくべきかと思います。
Re: (スコア:2, 興味深い)
> でも、新しい発電所が建ったわけでも、原発の再稼働が進んだわけでもなく、電力需給が逼迫している状態は変わっていないんですよね。
福島県の原ノ町火力発電所が今年の春に復旧して、200万KWのうち100万KWが東電管内に供給されることぐらいは知っておいて欲しいな。
Re: (スコア:2, 参考になる)
そして既存火力発電所のトラブルが増えてきている事も知っておいて欲しいですね。
たとえば 北海道電力のデータ [hepco.co.jp]によれば10年度は39件だった計画外停止・出力抑制発生件数が、11年度は52件、12年度は76件です。明らかに指数関数的増加兆候といえます。
「火力発電所が壊れていくというデマ」 [hatena.ne.jp]なんつって、火発は壊れてないなんて事言う人もいますが、まさにその人が引用したとおり
>火力発電の稼働率が上昇する中、昨夏に比べて計画外停止が少なかった理由について、
>各電力会社か
Re: (スコア:2, 興味深い)
> こんなの何時までも続きませんよ。
ところがどっこい、トラブルが起きても予備率は10%近くあり十分に余裕があった。
さらに、今年の冬は需要が減ってるんだよな。
寒くても需要は減った、北海道に見る今冬の電力事情 [itmedia.co.jp]
当日は複数の発電所でトラブルが発生していた。最大電力が発生したのは17時台で534万kWである。それでも予備率は10%近くあり、十分に余裕のある水準を維持することができた。ただし供給力の中には本州から余剰電力を融通してもらうことを含んでいる。
北海道で電力不足が予想される場合には、本州から余剰電力を融通することになっている。
Re:「努力」しているうちは継続できない (スコア:1)
> > こんなの何時までも続きませんよ。
> ところがどっこい、トラブルが起きても予備率は10%近くあり十分に余裕があった。
> さらに、今年の冬は需要が減ってるんだよな。
たとえば北海道電力で最大の出力を持つ苫東厚真発電所4号機でトラブルが起これば、70万キロワットが消える。
53万キロワットとか、33万キロワットの供給予備力どころの話でなく、まったく足りない。
杞憂だったらいいだろうが、現に去年は九州電力でそのようなトラブルが実際に発生した [kyuden.co.jp]こともあり、かなり現実的な問題。
「北海道の電力不足を回避するため」だけなら原発再起動はいらないだろうが、発電所トラブル時のブラックアウトを避けるためには原発の再起動は必要。
少なくとも今の時点では。