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CNNの記事を見る限り、完全に1から記憶を作りこんでいるわけではなく、過去の記憶から特定のものを呼び出している、ということですね
ところで、下記がCNN記事からの引用ですが、特定の記憶と関連した脳細胞を特定できている上に、後からそこに遺伝子操作を加えることが出来る?すでに出来上がった脳細胞に後から遺伝子操作って出来るんでしょうか・・・
> この技術をマウスに応用。マウスを箱に入れて足に刺激を与え、> 刺激を与えられた記憶が刻まれた脳細胞を遺伝子的に操作して、> 光に反応するようにした。
なんとなく、事前に遺伝子操作したマウスを準備してあって、そのマウスの脳細胞はどこでも光を当てれば活性化する状態。あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てることで、選択的に記憶を呼び出すんじゃないかと思うのですが。
遺伝子操作したマウスは事前に準備してあるはずです。後から遺伝子操作はさすがにできないと思います…。
実験的には特定の神経細胞にだけ光に反応するタンパク質(今回はチャネルロドプシン2)を遺伝子操作的にあらかじめいれておいて、神経細胞の活性を光で人為的に操作することで検証してるはず。
# アブストしか読んでないけど大筋ではあってるはず
# この手の研究では青い光をあてるとくるくる回るマウス [youtube.com]# みたいな例もあります
ちなみに、
> マウスの脳細胞はどこでも光を当てれば活性化する状態。> あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てる
みたいに全部の神経細胞に遺伝子操作しておいて、特定の細胞だけに光を当てるってことはできていないと思います。というか相手が神経細胞だけに、空間的にも色々ごちゃごちゃ入り組んでいるような気がするので、一種類の光タンパク(例えば今回のチャネルロドプシン2)だけで全部の神経細胞を選択的にコントロールするのは相当無理な気がします。
吸収波長がそれなりに違う光タンパク(具体的には光でon/offできるイオンチャネルかポンプ)を多数用意できれば、光の波長を制御することである程度の種類の神経細胞を同時に制御することは可能ですかね。それでもあんまり多くの神経細胞を同時に扱うのは厳しい悪寒。
実験に関してはSuppl. Mater.の方に全部書いてあるんで、アブストよりはそっちを読む方が良いかも。
>あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てることで、>選択的に記憶を呼び出すんじゃないかと思うのですが。
そう、そんな感じ。もうちょっと細かく言うと、「神経が活性化するとあるタンパク質を作るように改変されたマウス」を用意しておいて、そいつに「そのあるタンパク質が増えると、光応答性の分子を作る遺伝子」をベクターで組み込んだ形になるけど。
数年前に、「何かを記憶しようとして活性化している神経細胞(群)だけを見分ける手法」と言うのが開発されていて、「Aという記憶が、どの細胞(群)と関係しているのか?」を決められるようになった。で、今回のグループはその手法を利用して、「Aという記憶に結びついた領域を特定 → その領域を後から刺激すると、記憶が再呼び出しされる」という事を見つけていた。
その手法をさらに発展させて、「Aと言う状況の記憶を呼び出している間に嫌な刺激を与える → Aという状況は嫌なものだ、というように記憶が修正上書きされる」という事をやったのが今回の研究。「Aという状況の記憶を呼び出しながらBと言う嫌なことをする」と、「Aと言う状況の中で嫌なことをされた」という記憶を持つマウスと同じような行動をするようになるよ、と。だから多分、「ひも付けにより改変された記憶」が、「元々そういう記憶だった」かのように記憶されたんじゃね?と言うお話。
これを応用すれば、本当は嫌々だったのに、後から楽しかった思い出に改変させることもできると。
単にフラッシュバックしているだけではないか、とか思ったり。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
植えつけるというか改ざんというか (スコア:1)
CNNの記事を見る限り、完全に1から記憶を作りこんでいるわけではなく、
過去の記憶から特定のものを呼び出している、ということですね
ところで、下記がCNN記事からの引用ですが、
特定の記憶と関連した脳細胞を特定できている上に、
後からそこに遺伝子操作を加えることが出来る?
すでに出来上がった脳細胞に後から遺伝子操作って出来るんでしょうか・・・
> この技術をマウスに応用。マウスを箱に入れて足に刺激を与え、
> 刺激を与えられた記憶が刻まれた脳細胞を遺伝子的に操作して、
> 光に反応するようにした。
なんとなく、事前に遺伝子操作したマウスを準備してあって、
そのマウスの脳細胞はどこでも光を当てれば活性化する状態。
あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てることで、
選択的に記憶を呼び出すんじゃないかと思うのですが。
Re:植えつけるというか改ざんというか (スコア:2)
遺伝子操作したマウスは事前に準備してあるはずです。
後から遺伝子操作はさすがにできないと思います…。
実験的には特定の神経細胞にだけ光に反応するタンパク質
(今回はチャネルロドプシン2)を遺伝子操作的にあらかじめいれておいて、
神経細胞の活性を光で人為的に操作することで検証してるはず。
# アブストしか読んでないけど大筋ではあってるはず
# この手の研究では青い光をあてるとくるくる回るマウス [youtube.com]
# みたいな例もあります
ちなみに、
> マウスの脳細胞はどこでも光を当てれば活性化する状態。
> あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てる
みたいに全部の神経細胞に遺伝子操作しておいて、特定の細胞だけに光を
当てるってことはできていないと思います。というか相手が神経細胞
だけに、空間的にも色々ごちゃごちゃ入り組んでいるような気がするので、
一種類の光タンパク(例えば今回のチャネルロドプシン2)だけで全部の
神経細胞を選択的にコントロールするのは相当無理な気がします。
吸収波長がそれなりに違う光タンパク(具体的には光でon/offできる
イオンチャネルかポンプ)を多数用意できれば、光の波長を制御することで
ある程度の種類の神経細胞を同時に制御することは可能ですかね。
それでもあんまり多くの神経細胞を同時に扱うのは厳しい悪寒。
Re:植えつけるというか改ざんというか (スコア:1)
実験に関してはSuppl. Mater.の方に全部書いてあるんで、アブストよりはそっちを読む方が良いかも。
Re:植えつけるというか改ざんというか (スコア:2, 参考になる)
>あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てることで、
>選択的に記憶を呼び出すんじゃないかと思うのですが。
そう、そんな感じ。もうちょっと細かく言うと、「神経が活性化するとあるタンパク質を作るように改変されたマウス」を用意しておいて、そいつに「そのあるタンパク質が増えると、光応答性の分子を作る遺伝子」をベクターで組み込んだ形になるけど。
数年前に、「何かを記憶しようとして活性化している神経細胞(群)だけを見分ける手法」と言うのが開発されていて、「Aという記憶が、どの細胞(群)と関係しているのか?」を決められるようになった。
で、今回のグループはその手法を利用して、「Aという記憶に結びついた領域を特定 → その領域を後から刺激すると、記憶が再呼び出しされる」という事を見つけていた。
その手法をさらに発展させて、「Aと言う状況の記憶を呼び出している間に嫌な刺激を与える → Aという状況は嫌なものだ、というように記憶が修正上書きされる」という事をやったのが今回の研究。
「Aという状況の記憶を呼び出しながらBと言う嫌なことをする」と、「Aと言う状況の中で嫌なことをされた」という記憶を持つマウスと同じような行動をするようになるよ、と。
だから多分、「ひも付けにより改変された記憶」が、「元々そういう記憶だった」かのように記憶されたんじゃね?と言うお話。
Re: (スコア:0)
これを応用すれば、
本当は嫌々だったのに、後から楽しかった思い出に改変させることもできると。
Re: (スコア:0)
単にフラッシュバックしているだけではないか、とか思ったり。