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(銀河核以外も含め)ブラックホール周りの降着円盤の構造がどうなっているのか?というのは最近よく議論されている分野です(シミュレーション能力が上がり,いろいろ計算できるようになったから).
すでに誰かも書かれていますが,ブラックホールの周囲を回っている物質が落下するには,角運動量をどうにかしないといけません.その機構としては,輻射の反動だったり,ブラックホール周囲のぐちゃぐちゃに乱れた磁場との相互作用であったり,と考えられています.そしてどの冷却機構が効くのか・どういう状態にあるのかは,降着円盤の物理的な厚さ,光学的な厚さ(光が外に十分抜けるかどうか),円盤の温度などにより変わります.で,いくつかの代表的なモデルがあって(標準円盤,スリム円盤,RIAFなど),ブラックホールの進化(生まれて,周囲の物質を引き込みながら成長して,という変化)によって次第に移り変わっていくと予想されています.
今回の論文の結果は,「うちらの銀河核を観測したら,RIAFモデルに合うような感じだった」と言うものです.新しい現象が出てきたと言うよりは,理論的に予想される分類のうちどの状態に到達しているのかがわかった,という感じでしょうか.
とっくに分かってる事をなんでいまごろ?と思ったらモデルが確認された話だったか。なんにも知らない人向けのタイトルだね。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
モデルは既知 (スコア:5, 参考になる)
(銀河核以外も含め)ブラックホール周りの降着円盤の構造がどうなっているのか?というのは最近よく議論されている分野です(シミュレーション能力が上がり,いろいろ計算できるようになったから).
すでに誰かも書かれていますが,ブラックホールの周囲を回っている物質が落下するには,角運動量をどうにかしないといけません.その機構としては,輻射の反動だったり,ブラックホール周囲のぐちゃぐちゃに乱れた磁場との相互作用であったり,と考えられています.
そしてどの冷却機構が効くのか・どういう状態にあるのかは,降着円盤の物理的な厚さ,光学的な厚さ(光が外に十分抜けるかどうか),円盤の温度などにより変わります.
で,いくつかの代表的なモデルがあって(標準円盤,スリム円盤,RIAFなど),ブラックホールの進化(生まれて,周囲の物質を引き込みながら成長して,という変化)によって次第に移り変わっていくと予想されています.
今回の論文の結果は,「うちらの銀河核を観測したら,RIAFモデルに合うような感じだった」と言うものです.
新しい現象が出てきたと言うよりは,理論的に予想される分類のうちどの状態に到達しているのかがわかった,という感じでしょうか.
Re:モデルは既知 (スコア:1)
とっくに分かってる事をなんでいまごろ?と思ったらモデルが確認された話だったか。
なんにも知らない人向けのタイトルだね。
the.ACount