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交通事故には信義則の問題が絡む事がある。駐車車両の物陰からの飛び出しもそうだし、横丁からの飛び出しもそう。左側を普通に通行している歩行者や自転車がいきなり車道を斜めに横切りだすかもしれない。信号が赤になってるにも関わらず、速度を維持したまま、自転車が交差点を強行突破するかもしれない。
そういう信義則違反が目前で起こる可能性を、どの程度見込んで運転するのか、というのは、常に意識している。これは事故が起きた時の過失割合の問題に直結する。基本的には自己の過失割合0%を目指す。
だから例えば、先頭で信号が緑になっても、一応慎重に走り出す。一般に安全確認は当然に行うが、確認後に見える範囲外から飛び出てくる可能性は排除しきれないから。
自動運転車は、主観的に見える範囲の交通状況は360度把握しているはずだが、その範囲でも他者の「挙動」が信義則にどの程度則していると考えるのか。
また、物陰や角など、見えない範囲にいる他者の挙動のリスクを、どの程度織り込んで車を運行するのか。
慎重サイドに振りすぎると交通の妨げ(他車のイライラ)になりかねないが、制限速度の遵守を優先して障害物を単に避けながら走るのも、リスキーだと思う。これは運転「戦略」の問題とも言える。
で、自動運転車はどのような運転戦略を採用するのであろうか。結局は事故の確率の問題になり、おそらく確率は運転戦略で任意に選択できるであろう。
信頼の原則のことを信義則と呼ぶのはやめてほしい。
前者が刑法の概念、後者が民法および民事訴訟法の条文に登場する法原則というわけですね。tks
補足すると、信頼の原則は過失の有無を判断する際の考え方を示すものであり、刑法および(民法の一部である)不法行為法において用いられる概念です。不法行為法の過失理論は刑法の過失理論に引っ張られていますので、同じ概念が共有されているわけです。
>交通状況は360度把握しているはず
という前提にしたがって思考実験してみた。
>駐車車両の物陰からの飛び出し
ひらけた通路で、対象者が物陰に隠れる角度になる前に補足出来ていれば回避出来そう。ひらけていなくて事前に把握できない空間がある状況の場合は、仮に飛び出してもぶつからない速度まで落としておくという工夫は出来そう。
>横丁からの飛び出しもそう。
これも前項の後者のアルゴリズムを使えばゼロまでとは言えないが低減できそう。
>左側を普通に通行している歩行者や自転車がいきなり車道を斜めに横切りだすかもしれない。
360度把握できるので自転車が来るのが
運行許可を出すほうにしても、相当危険度は低いよといえないとおいそれと許可をだすわけにはいかない(有人と同等では不十分とされるだろう)から、結局は人が入り込めないような自動運転車専用レーン(チューブ)を設置してその中を走らせるしかないんじゃないかな。で、決まった地点でしか乗り降りもできないんじゃ電車でいいじゃんって話になりそう。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:4, 興味深い)
交通事故には信義則の問題が絡む事がある。駐車車両の物陰からの飛び出しもそうだし、横丁からの飛び出しもそう。左側を普通に通行している歩行者や自転車がいきなり車道を斜めに横切りだすかもしれない。信号が赤になってるにも関わらず、速度を維持したまま、自転車が交差点を強行突破するかもしれない。
そういう信義則違反が目前で起こる可能性を、どの程度見込んで運転するのか、というのは、常に意識している。これは事故が起きた時の過失割合の問題に直結する。基本的には自己の過失割合0%を目指す。
だから例えば、先頭で信号が緑になっても、一応慎重に走り出す。一般に安全確認は当然に行うが、確認後に見える範囲外から飛び出てくる可能性は排除しきれないから。
自動運転車は、主観的に見える範囲の交通状況は360度把握しているはずだが、その範囲でも他者の「挙動」が信義則にどの程度則していると考えるのか。
また、物陰や角など、見えない範囲にいる他者の挙動のリスクを、どの程度織り込んで車を運行するのか。
慎重サイドに振りすぎると交通の妨げ(他車のイライラ)になりかねないが、制限速度の遵守を優先して障害物を単に避けながら走るのも、リスキーだと思う。これは運転「戦略」の問題とも言える。
で、自動運転車はどのような運転戦略を採用するのであろうか。結局は事故の確率の問題になり、おそらく確率は運転戦略で任意に選択できるであろう。
Re:自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:1)
信頼の原則のことを信義則と呼ぶのはやめてほしい。
Re:自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:1)
前者が刑法の概念、後者が民法および民事訴訟法の条文に登場する法原則というわけですね。tks
Re:自動運転車と信義則と運転戦略 (スコア:1)
補足すると、信頼の原則は過失の有無を判断する際の考え方を示すものであり、刑法および(民法の一部である)不法行為法において用いられる概念です。不法行為法の過失理論は刑法の過失理論に引っ張られていますので、同じ概念が共有されているわけです。
Re: (スコア:0)
>交通状況は360度把握しているはず
という前提にしたがって思考実験してみた。
>駐車車両の物陰からの飛び出し
ひらけた通路で、対象者が物陰に隠れる角度になる前に補足出来ていれば回避出来そう。
ひらけていなくて事前に把握できない空間がある状況の場合は、
仮に飛び出してもぶつからない速度まで落としておくという工夫は出来そう。
>横丁からの飛び出しもそう。
これも前項の後者のアルゴリズムを使えばゼロまでとは言えないが低減できそう。
>左側を普通に通行している歩行者や自転車がいきなり車道を斜めに横切りだすかもしれない。
360度把握できるので自転車が来るのが
Re: (スコア:0)
慎重サイドに振りすぎると交通の妨げ(他車のイライラ)になりかねないが、制限速度の遵守を優先して障害物を単に避けながら走るのも、リスキーだと思う。これは運転「戦略」の問題とも言える。
運行許可を出すほうにしても、相当危険度は低いよといえないとおいそれと許可をだすわけにはいかない(有人と同等では不十分とされるだろう)から、結局は人が入り込めないような自動運転車専用レーン(チューブ)を設置してその中を走らせるしかないんじゃないかな。
で、決まった地点でしか乗り降りもできないんじゃ電車でいいじゃんって話になりそう。