「ビル・ゲイツ氏がスタンフォード大学の卒業式で演説、「利益だけに目をむけるな」」記事へのコメント

権力者を支援する技術

[Anonymous Coward]

検閲を手助けする技術。
できる限り少数の治安維持部隊で、市民の暴動を効率的に抑え込める鎮圧・制圧用武器。
できる限り少数の監視員・警備員で、できる限り多くの財産を守れる半機械化防犯・監視装置。
各種の個人・集団データを紐付けし、行動追跡技術で反乱勢力の中心になりそうな人・集団を効率的に絞り込む技術。

技術というものは、人々を助けるために作られるのではない。
権力者が、その権力格差をより安泰なものにするために雇われた目先の金目当ての傭兵技術者が、
市民をより効率的に残酷に弾圧する方法を開発する。
貧しい人々の一部が権力者側に寝返って、残りの貧しい人々の弾圧を手伝って生計を立てる。
不平等があっても、それを容易には平等にさせないような技術を次々と生み出す。
独裁国家だからといって、核兵器技術や盗聴技術、テロ技術に消極的とは限らない。
いや、むしろ、国民や世界から敵視されている権力だからこそ、
その権力を守り続けるための技術開発の労を厭わない。
北朝鮮然り、日本の土地階級社会然り。