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でも実行するのは人間。実行する立場だったら、逃げ出すかも...
厳密に判定するならば「無治療vs新ワクチン」の試験をしなければならないというのはその通りなのですが、実際は「既存治療vs新ワクチン」あるいは「既存治療vs既存治療+新ワクチン」という形でも、試験を組む(効果を確かめる)ことはできます。一方で、新ワクチンは副作用でとんでもない結果になる可能性がある以上、たとえ致死性が高い疾病であっても「新ワクチンを使うこと=患者の利益」と言えないことも実情。だからこそプラセボ群を作ることを躊躇してはいけないのだ・・・というのがひとまずの判断になるかなぁ。
例えば、全員に新ワクチンを投与することを考えた時、過去の統計で4割が死ぬ病気があって、今居る患者全員に投与して5割が死亡した場合、「投与しなかったら6割以上死んでいたかもしれない」ので新ワクチンが悪いとは言えないんですよね。あるいは、全員投与で9割助かったとしても、投与しなくても全員助かったかもしれない(過去の統計対象の環境が悪く、一方で新ワクチンの副作用がキツい場合)「全員にやってみて効いたらオッケーじゃん?」って言えないんですよね。治った=効いたじゃないから。
エボラ出血熱って致死率9割でしたよね。「既存治療」が致死率9割だと、#2691683 の議論は成り立たないんじゃないでしょうか。
同意です。
通常の薬効確認では、精神的効果などのあやふやな点を除外するために対照群が必要でしょうが、今回のように致死率9割に達する病の場合、効果の有無は生死ではっきり確認できますから、あとは致死率が9割から統計的に優位に落ちるかだけを見ればいいですよね。
ワクチンの投与対象って感染の疑いが非常に強い群になるよね現状。今回の場合は致死率5-6割(治療を受けた状態)で加えて回復した人の血清が治療薬になるというのが確度の高い情報としてある。現地は飲料水からして不足するような土地柄で、血清の検査や保存すらままならないような状態。
先にやるべきことは、電気水等の最低限のインフラ整備や回復した患者から提供された血清を十分に検査して別の病気の二次感染を防げる状態の構築だよね。
ワクチンや治療薬も大事だけど、アフリカの感染拡大防ぐ方法は教育とかインフラのレベルまで落とさないと無理そうに見える。
一番強いのは9割程度と言われてますが、バラツキはありますよ。Wikipedia [wikipedia.org]では50-90%となっていいますし、以前読んだ「ホットゾーン」でも同様の記述があったと記憶しています。
そうですね、#2691683 は一般論寄りで、致死率が高すぎるケースや、ワクチンの著効性が高い(ことが期待できる)ケースに当てはめるのは難しいな。健康な人に投与する「予防」についてはともかく、感染者に投与する「治療」であれば、「正しい治験」的な正しさは棚にあげて投与してみる、ってのも手かな…。(ややこしいこと考え始めると、命は助かるけど精神に重大な後遺症を残す副作用が出たらQOL的には投与しない方が良かったかも、みたいなレアケースまで思い至っちゃいますが、きっと考えすぎだよな……)
致死率は6割位ではないですかね。http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/140801_WHO_ebola_table.jpg [forth.go.jp]
ワクチンを使った場合の致死率が9割5分になることも考えられる。
四面四角に、対照実験を要求しているのは官僚制度だ。
例えば、株式の売買で利益を上げようとするヘッジファンドの投資手法は、再現性のない市場が相手だから、対照実験などできない。しかし、様々な統計的な手法を駆使して、投資手法の有効性を推定しようとする。
推定の精度を最高に効率良くしようと求めるのなら、対照実験しかないかもしれないが、多少、推定の信頼性を犠牲にして、統計的な手法を駆使する方法であきらめるしかないだろう。
だって不確かな推定で薬を認可して、もし薬害が起きれば、おまえら国を訴えるじゃん。
国が薬の認可をするには確かな証拠が必要なのよ。
で、どこからの保証もいらないし、薬害を受けても誰も責めないから、とにかくその効くかどうかも分からない薬をくれと言う人には、今でも本人の了承を受けて試験段階の薬品が与えられているでしょ。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
それが科学 (スコア:1)
でも実行するのは人間。実行する立場だったら、逃げ出すかも...
Re:それが科学 (スコア:3, 興味深い)
厳密に判定するならば「無治療vs新ワクチン」の試験をしなければならないというのはその通りなのですが、
実際は「既存治療vs新ワクチン」あるいは「既存治療vs既存治療+新ワクチン」という形でも、試験を組む(効果を確かめる)ことはできます。
一方で、新ワクチンは副作用でとんでもない結果になる可能性がある以上、たとえ致死性が高い疾病であっても「新ワクチンを使うこと=患者の利益」と言えないことも実情。
だからこそプラセボ群を作ることを躊躇してはいけないのだ・・・というのがひとまずの判断になるかなぁ。
例えば、全員に新ワクチンを投与することを考えた時、
過去の統計で4割が死ぬ病気があって、今居る患者全員に投与して5割が死亡した場合、「投与しなかったら6割以上死んでいたかもしれない」ので新ワクチンが悪いとは言えないんですよね。
あるいは、全員投与で9割助かったとしても、投与しなくても全員助かったかもしれない(過去の統計対象の環境が悪く、一方で新ワクチンの副作用がキツい場合)
「全員にやってみて効いたらオッケーじゃん?」って言えないんですよね。治った=効いたじゃないから。
Re: (スコア:0)
エボラ出血熱って致死率9割でしたよね。
「既存治療」が致死率9割だと、#2691683 の議論は成り立たないんじゃないでしょうか。
Re:それが科学 (スコア:2, 参考になる)
エボラ出血熱って致死率9割でしたよね。
「既存治療」が致死率9割だと、#2691683 の議論は成り立たないんじゃないでしょうか。
同意です。
通常の薬効確認では、精神的効果などのあやふやな点を除外するために対照群が必要でしょうが、
今回のように致死率9割に達する病の場合、効果の有無は生死ではっきり確認できますから、
あとは致死率が9割から統計的に優位に落ちるかだけを見ればいいですよね。
Re: (スコア:0)
ワクチンの投与対象って感染の疑いが非常に強い群になるよね現状。
今回の場合は致死率5-6割(治療を受けた状態)で
加えて回復した人の血清が治療薬になるというのが確度の高い情報としてある。
現地は飲料水からして不足するような土地柄で、血清の検査や保存すらままならないような状態。
先にやるべきことは、電気水等の最低限のインフラ整備や回復した患者から提供された血清を
十分に検査して別の病気の二次感染を防げる状態の構築だよね。
ワクチンや治療薬も大事だけど、アフリカの感染拡大防ぐ方法は教育とかインフラのレベルまで落とさないと無理そうに見える。
Re:それが科学 (スコア:1)
一番強いのは9割程度と言われてますが、バラツキはありますよ。
Wikipedia [wikipedia.org]では50-90%となっていいますし、以前読んだ「ホットゾーン」でも同様の記述があったと記憶しています。
Re: (スコア:0)
そうですね、#2691683 は一般論寄りで、致死率が高すぎるケースや、ワクチンの著効性が高い(ことが期待できる)ケースに当てはめるのは難しいな。
健康な人に投与する「予防」についてはともかく、感染者に投与する「治療」であれば、「正しい治験」的な正しさは棚にあげて投与してみる、ってのも手かな…。
(ややこしいこと考え始めると、命は助かるけど精神に重大な後遺症を残す副作用が出たらQOL的には投与しない方が良かったかも、みたいなレアケースまで思い至っちゃいますが、きっと考えすぎだよな……)
Re: (スコア:0)
致死率は6割位ではないですかね。
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/140801_WHO_ebola_table.jpg [forth.go.jp]
Re: (スコア:0)
ワクチンを使った場合の致死率が9割5分になることも考えられる。
「統計の工夫で効果を推定する」、それも科学 (スコア:0)
四面四角に、対照実験を要求しているのは官僚制度だ。
例えば、株式の売買で利益を上げようとするヘッジファンドの投資手法は、
再現性のない市場が相手だから、対照実験などできない。
しかし、様々な統計的な手法を駆使して、投資手法の有効性を推定しようとする。
推定の精度を最高に効率良くしようと求めるのなら、対照実験しかないかもしれないが、
多少、推定の信頼性を犠牲にして、統計的な手法を駆使する方法であきらめるしかないだろう。
Re: (スコア:0)
だって不確かな推定で薬を認可して、もし薬害が起きれば、おまえら国を訴えるじゃん。
国が薬の認可をするには確かな証拠が必要なのよ。
で、どこからの保証もいらないし、薬害を受けても誰も責めないから、とにかくその効くかどうかも分からない薬をくれと言う人には、
今でも本人の了承を受けて試験段階の薬品が与えられているでしょ。