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このたびSTAP細胞に関する研究論文の疑義について、「研究論文に関する調査委員会」の調査報告書が発表されました。問題の発覚から今日に至るまで、皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深く反省するとともにお詫び申し上げます。関係者の一人として、調査報告書に関し、所感を述べさせていただきます。
実験に用いたSTAP幹細胞がすべてES細胞由来であったという点について「研究論文に関する調査委員会」の調査報告書で、実験に用いたSTAP幹細胞が、私の研究室で樹立されたES細胞由来であったことが明らかにされたことに驚愕しております。私がSTAP幹細胞の樹立に用いたSTAP細胞に、なぜES細胞が混入したかはわかりませんが、研究室の主宰者としては、たとえ研究室メンバーの自由な研究を妨げることになっても、細胞を保存している冷凍庫の管理を、より厳しくするべきであったと悔やまれます。
新たに認定された2つの不正について調査委員会の報告書において、「(私が)指導監督を怠り、データの正当性、正確性について検証することなく、このような捏造を生じさせたことの責任は過失とはいえ重大である。」と指摘されました。私は科学者として、重要な新発見につながる可能性を示す根拠となる実験データを捏造することは有り得ないとの信念、並びに若い研究者を応援し、重要な新発見を世に出したいとの思いから、提示された実験データの不正を見抜くことが出来ませんでした。しかし研究室の長としての責任がある以上、たとえ博士号を持った客員研究員の出したデータであっても、しっかりと検証するべきでした。今回の調査報告書で、私については、「不正行為は認定されなかった。」と結論されましたが、「このような捏造を生じさせたことの(私の)責任は過失とはいえ重大である。」との調査委員会のご指摘はもっともであり、私はこれを真摯に受け止めます。
STAP細胞に関する研究論文の疑義について真摯に向き合っていただいた調査委員会、並びに関係者の皆さまのご尽力のおかげで、論文のSTAP細胞、STAP幹細胞およびテラトーマがES細胞由来であったことが明らかにされました。皆さまに対し、大変申し訳なく思うとともに、ご尽力に心からお礼申し上げます。
私は論文に疑義が見つかった時点で論文撤回を呼びかけ、疑義の調査にできる限りの協力をしてきたつもりです。今後は、本経験を踏まえ、このようなことが二度と起きないよう、質の高い研究と教育に全力を尽くすことで責任を果たしていきたいと思っております。
最初に、お疲れ様でした。ありがとうございました。>kaho様
私は科学者として、重要な新発見につながる可能性を示す根拠となる実験データを捏造することは有り得ないとの信念、並びに若い研究者を応援し、重要な新発見を世に出したいとの思いから、提示された実験データの不正を見抜くことが出来ませんでした。しかし研究室の長としての責任がある以上、たとえ博士号を持った客員研究員の出したデータであっても、しっかりと検証するべきでした。
「常識の否定なくして進歩はない(Narihara, 1987)」とはいいますが、若手から常識をひっくり返すような「発見」を聞かされたベテランの取るべき行動は「それはすごい、やり方を教えてくれ、うまくいったら論文にしよう」である場合が多いでしょう。カッティングエッジ=現状の延長線上で寸刻を争うような性質ものならともかく、非常識なものならすぐに追いつかれる恐れはないわけですし。なので、「まず検証」が常識だと思います。
Narihara N (1987) 究極超人あ~るイメージアルバムCD
わたしは科学には素人ですが、ここのくだりはよく理解できる、もっともなことばかりです。理研にも問題があったとはいえ、たくさんの人が苦しい思いで過ごされてきたと思う。これからもまだまだ大変でしょうが、陰ながら応援、見守っていきたいです。やはり真実をより明らかにすることから、建て直しが始まっていけると思います。KAHOさん、ありがとうございました。
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
若山氏コメント全文 (スコア:0)
このたびSTAP細胞に関する研究論文の疑義について、「研究論文に関する調査委員会」の調査報告書が発表されました。問題の発覚から今日に至るまで、皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深く反省するとともにお詫び申し上げます。関係者の一人として、調査報告書に関し、所感を述べさせていただきます。
実験に用いたSTAP幹細胞がすべてES細胞由来であったという点について
「研究論文に関する調査委員会」の調査報告書で、実験に用いたSTAP幹細胞が、私の研究室で樹立されたES細胞由来であったことが明らかにされたことに驚愕しております。私がSTAP幹細胞の樹立に用いたSTAP細胞に、なぜES細胞が混入したかはわかりませんが、研究室の主宰者としては、たとえ研究室メンバーの自由な研究を妨げることになっても、細胞を保存している冷凍庫の管理を、より厳しくするべきであったと悔やまれます。
新たに認定された2つの不正について
調査委員会の報告書において、「(私が)指導監督を怠り、データの正当性、正確性について検証することなく、このような捏造を生じさせたことの責任は過失とはいえ重大である。」と指摘されました。私は科学者として、重要な新発見につながる可能性を示す根拠となる実験データを捏造することは有り得ないとの信念、並びに若い研究者を応援し、重要な新発見を世に出したいとの思いから、提示された実験データの不正を見抜くことが出来ませんでした。しかし研究室の長としての責任がある以上、たとえ博士号を持った客員研究員の出したデータであっても、しっかりと検証するべきでした。今回の調査報告書で、私については、「不正行為は認定されなかった。」と結論されましたが、「このような捏造を生じ
させたことの(私の)責任は過失とはいえ重大である。」との調査委員会のご指摘はもっともであり、私はこれを真摯に受け止めます。
STAP細胞に関する研究論文の疑義について真摯に向き合っていただいた調査委員会、並びに関係者の皆さまのご尽力のおかげで、論文のSTAP細胞、STAP幹細胞およびテラトーマがES細胞由来であったことが明らかにされました。皆さまに対し、大変申し訳なく思うとともに、ご尽力に心からお礼申し上げます。
私は論文に疑義が見つかった時点で論文撤回を呼びかけ、疑義の調査にできる限りの協力をしてきたつもりです。今後は、本経験を踏まえ、このようなことが二度と起きないよう、質の高い研究と教育に全力を尽くすことで責任を果たしていきたいと思っております。
Re:若山氏コメント全文 (スコア:1)
最初に、お疲れ様でした。ありがとうございました。>kaho様
私は科学者として、重要な新発見につながる可能性を示す根拠となる実験データを捏造することは有り得ないとの信念、並びに若い研究者を応援し、重要な新発見を世に出したいとの思いから、提示された実験データの不正を見抜くことが出来ませんでした。しかし研究室の長としての責任がある以上、たとえ博士号を持った客員研究員の出したデータであっても、しっかりと検証するべきでした。
「常識の否定なくして進歩はない(Narihara, 1987)」とはいいますが、若手から常識をひっくり返すような「発見」を聞かされたベテランの取るべき行動は「それはすごい、やり方を教えてくれ、うまくいったら論文にしよう」である場合が多いでしょう。カッティングエッジ=現状の延長線上で寸刻を争うような性質ものならともかく、非常識なものならすぐに追いつかれる恐れはないわけですし。なので、「まず検証」が常識だと思います。
Narihara N (1987) 究極超人あ~るイメージアルバムCD
Jubilee
Re: (スコア:0)
わたしは科学には素人ですが、ここのくだりはよく理解できる、もっともなことばかりです。理研にも問題があったとはいえ、たくさんの人が苦しい思いで過ごされてきたと思う。これからもまだまだ大変でしょうが、陰ながら応援、見守っていきたいです。やはり真実をより明らかにすることから、建て直しが始まっていけると思います。KAHOさん、ありがとうございました。