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あまり知られてないが,英語の発音が綴りを無視して謎の変化をした時期があって(だいたい17世紀まで),これは大母音推移とかよばれている.このため,現在の英語は発音と綴りが噛み合わない宙ぶらりんの状態で,原理的にはどちらかを直さないと「正しく」ない.
# 例えば,昔は home は ホーメ と発音していたのだ.この頃の発音ならばなんと理解しやすく,かつ言文一致していたことか.
つまり,英語の発音を17世紀以前に戻すか,綴りを現在の発音に合わせるかしないかぎり,かのブリテン野郎(愛称)の英語は書き言葉を読み上げるシーンでは「正しくない」.過去のブリテン人が今に現れたら「奇妙な発音」にびっくりすることだろう.
そんな現状で「正しい英語」?いやいや,間違っている現状をまずなんとかせーよ.
「を」お「お」と書いて「こんにちは」わ「こんにちわ」と書かないと間違いですか?個人的にわ「こんにちわ」くらいわ通用していいと思いますけど、機能語は識別しやすくなるので今のままがいい派です。
を は一回廃止されかけたのよね.だけど不便だからとりあえずちょっとだけ,ということで生き延びたのよ.で,そのまま今に至ると.こんにちは はおっしゃるとおり,は が正しいんだけど,それもいつまでもつかなあ.100年後には わ が正しいとされているかもしれない.
まあ,日本語について言えば,漢字の発音や意味がそうとうアレなことになっている(魚の漢字なんか,「間違えた」のが結構あるよ!)ので,なにをもって正しいというべきか…
# 逆にいえば,より使いやすい言語を目指して変えていける,とも言える.
さういへば丸谷才一のやうに現代かなづかひを拒否する御仁もゐたねえ。なんでも日本語は母音が少ないから音そのままでなく表記を変えたほうがヴィジュアルとして読み易いとかなんとか。助詞の「は」「へ」「を」もそんな感じか。
福田恆存 [wikipedia.org]と丸谷才一の日本語教室本を読んだ限りでは、丸谷才一氏はぱっとみ当人の合理主義に適合しているという判断基準で例外を設けて枉げている自分ルールがあちこち透けて見えるからこの御仁にとってはいちばん都合いいんだろう、と切り捨てるのが私流。
新潮文庫版だと新字新かなのシェイクスピア翻訳でしかないのが残念。同じ傾向は三島由紀夫の新潮文庫版にも。どっちもハードケース入りでないと。
丸谷才一は日本語教室本ではなくて文章読本だったかも。谷崎潤一郎、三島由紀夫がそういうタイトルでエッセイ書いて評判になったので便乗しようとしたと見受けられるのもわたしにとって評価が低い理由になっている。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:5, 興味深い)
あまり知られてないが,英語の発音が綴りを無視して謎の変化をした時期があって(だいたい17世紀まで),これは大母音推移とかよばれている.このため,現在の英語は発音と綴りが噛み合わない宙ぶらりんの状態で,原理的にはどちらかを直さないと「正しく」ない.
# 例えば,昔は home は ホーメ と発音していたのだ.この頃の発音ならばなんと理解しやすく,かつ言文一致していたことか.
つまり,英語の発音を17世紀以前に戻すか,綴りを現在の発音に合わせるかしないかぎり,かのブリテン野郎(愛称)の英語は書き言葉を読み上げるシーンでは「正しくない」.過去のブリテン人が今に現れたら「奇妙な発音」にびっくりすることだろう.
そんな現状で「正しい英語」?いやいや,間違っている現状をまずなんとかせーよ.
Re: (スコア:0)
「を」お「お」と書いて「こんにちは」わ「こんにちわ」と書かないと間違いですか?
個人的にわ「こんにちわ」くらいわ通用していいと思いますけど、
機能語は識別しやすくなるので今のままがいい派です。
Re: (スコア:0)
を は一回廃止されかけたのよね.だけど不便だからとりあえずちょっとだけ,ということで生き延びたのよ.で,そのまま今に至ると.
こんにちは はおっしゃるとおり,は が正しいんだけど,それもいつまでもつかなあ.100年後には わ が正しいとされているかもしれない.
まあ,日本語について言えば,漢字の発音や意味がそうとうアレなことになっている(魚の漢字なんか,「間違えた」のが結構あるよ!)ので,なにをもって正しいというべきか…
# 逆にいえば,より使いやすい言語を目指して変えていける,とも言える.
Re: (スコア:0)
さういへば丸谷才一のやうに現代かなづかひを拒否する御仁もゐたねえ。なんでも日本語は母音が少ないから音そのままでなく表記を変えたほうがヴィジュアルとして読み易いとかなんとか。助詞の「は」「へ」「を」もそんな感じか。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
福田恆存 [wikipedia.org]と丸谷才一の日本語教室本を読んだ限りでは、丸谷才一氏はぱっとみ当人の合理主義に適合しているという判断基準で例外を設けて枉げている自分ルールがあちこち透けて見えるからこの御仁にとってはいちばん都合いいんだろう、と切り捨てるのが私流。
新潮文庫版だと新字新かなのシェイクスピア翻訳でしかないのが残念。
同じ傾向は三島由紀夫の新潮文庫版にも。どっちもハードケース入りでないと。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
丸谷才一は日本語教室本ではなくて文章読本だったかも。
谷崎潤一郎、三島由紀夫がそういうタイトルでエッセイ書いて評判になったので便乗しようとしたと見受けられるのもわたしにとって評価が低い理由になっている。