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何に寄付しようと個人の勝手と言ってしまえば、そのとおりであり、話はそれまでですが、一方でリーマン・ショックの被害者に還元すべきだという主張も心情的には理解できる話です。この両者のギャップについて思いを巡らせると話は膨らんで来ると思われます。
私は、このお金を税金として徴収できていれば合法的に貧困対策に使えたのに、と理解しました。寄付という形で個人の自由とすると、目立つ分野に使われるのは当然かもしれまでん。ついこの間もアイスバケツチャレンジといった全世界の富裕層を巻き込んだ寄付活動兼売名行為が話題になりましたし、今回の人も名前を買っています。東北の大震災の時も巨額の寄付を表明した人がいましたよね。
お上がお金の使い方を考えると無駄が多い、では個人が使い方を考えるとどうなのか?という疑問を本件は突き付けているものと私は捉えます。
おっしゃることも分かりますが、その話は、貧困対策をすべきだ、という前提に立っているように思います。その前提条件を吟味する必要はありませんでしょうか。
ひとつは、格差はあって当然だし自己責任なんだから貧困対策なんていらない、という考え方。もうひとつは、逆に、貧乏人がますます損をするように経済の仕組みを作っちゃったのに、それに手をつけずに貧困対策を言うなんて偽善だ、という考え方。
サブプライムローンを「貧乏人の金を金持ちがむしり取った」という解釈すれば、そもそも「貧乏人はさらに貧乏になる余地があった」という当然の理屈が成立します。この「さらに貧乏になる余地」というのが重要な資源であって、この資源を空にする勢いでの乱獲が問題なのです。「貧乏人がさらに貧乏になる余地」は無限に沸いてくるものではないので、絶滅しないように保護しないと、絶滅してしまえば他の貧困ビジネスも全てこけて、ハゲタカは外国を荒らすしかなくなります。
しかし、対策を公的資金で打つと、その対策の金はハゲタカで儲けている人だけではなく、他の儲けている業種からも万遍なくとられます。つまり、IT長者のポケットから税金として流れ出た金がそのままハゲタカの未来の収穫物を育てる苗の育成に使われるわけで、だからこそIT長者の政治的スタンスは貧困対策に及び腰になるわけですね。
だから、IT長者は自分が一銭も寄付していなくても、ハゲタカの行為を非難すべき十分な理由があるわけで、それはハゲタカではない全ての業種の人にも言えることです。
もしハゲタカが荒らさなければ、各々のビジネスはそれだけうまくいきます。たとえば庶民向けのソフトウェアや牛丼の価格を上げることができるようになるのですから「貧乏人がさらに貧乏になる余地」を使い切ろうとするのに批判が出るのは当然です。
ケータイ屋と牛丼屋と消費者金融が手を握っているまで読んだ。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
減税と社会正義 (スコア:2)
何に寄付しようと個人の勝手と言ってしまえば、
そのとおりであり、話はそれまでですが、
一方でリーマン・ショックの被害者に還元すべきだ
という主張も心情的には理解できる話です。
この両者のギャップについて思いを巡らせると
話は膨らんで来ると思われます。
私は、このお金を税金として徴収できていれば
合法的に貧困対策に使えたのに、と理解しました。
寄付という形で個人の自由とすると、
目立つ分野に使われるのは当然かもしれまでん。
ついこの間もアイスバケツチャレンジといった
全世界の富裕層を巻き込んだ寄付活動兼売名行為
が話題になりましたし、今回の人も名前を買っています。
東北の大震災の時も巨額の寄付を表明した人がいましたよね。
お上がお金の使い方を考えると無駄が多い、
では個人が使い方を考えるとどうなのか?
という疑問を本件は突き付けているものと私は捉えます。
Re: (スコア:0)
おっしゃることも分かりますが、その話は、貧困対策をすべきだ、という前提に立っているように思います。
その前提条件を吟味する必要はありませんでしょうか。
ひとつは、格差はあって当然だし自己責任なんだから貧困対策なんていらない、という考え方。
もうひとつは、逆に、貧乏人がますます損をするように経済の仕組みを作っちゃったのに、それに手をつけずに貧困対策を言うなんて偽善だ、という考え方。
Re:減税と社会正義 (スコア:3, 興味深い)
サブプライムローンを「貧乏人の金を金持ちがむしり取った」という解釈すれば、そもそも「貧乏人はさらに貧乏になる余地があった」という当然の理屈が成立します。この「さらに貧乏になる余地」というのが重要な資源であって、この資源を空にする勢いでの乱獲が問題なのです。「貧乏人がさらに貧乏になる余地」は無限に沸いてくるものではないので、絶滅しないように保護しないと、絶滅してしまえば他の貧困ビジネスも全てこけて、ハゲタカは外国を荒らすしかなくなります。
しかし、対策を公的資金で打つと、その対策の金はハゲタカで儲けている人だけではなく、他の儲けている業種からも万遍なくとられます。つまり、IT長者のポケットから税金として流れ出た金がそのままハゲタカの未来の収穫物を育てる苗の育成に使われるわけで、だからこそIT長者の政治的スタンスは貧困対策に及び腰になるわけですね。
Re: (スコア:0)
だから、IT長者は自分が一銭も寄付していなくても、ハゲタカの行為を非難すべき十分な理由があるわけで、それはハゲタカではない全ての業種の人にも言えることです。
もしハゲタカが荒らさなければ、各々のビジネスはそれだけうまくいきます。たとえば庶民向けのソフトウェアや牛丼の価格を上げることができるようになるのですから「貧乏人がさらに貧乏になる余地」を使い切ろうとするのに批判が出るのは当然です。
Re: (スコア:0)
ケータイ屋と牛丼屋と消費者金融が手を握っているまで読んだ。