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電極の劣化だと聞いたことがあるが(だから関連リンクなどにもあるように、これまでのリチウムイオン電池の長寿命化の試みは、みな電極の改良によるものだった)、電解質側の改良でそれを防止できるのだろうか。
まあ、毎年この手の話は何回か聞くが(最近ではこんなの [nikkei.com]も)、研究室から外にはなかなか出ていかないな。
リチウムイオン電池において、固体電解質の主なメリットは可燃性かつデンドライトの成長を許してしまう液体電解質を使わなくなることによる安全性の向上で、オマケとして体積あたりエネルギー密度の向上があると言われています。デメリットは内部抵抗の増大による低温特性や電圧の低下で、今回の発表はそれを克服したと主張するもの。いずれにしろ、寿命自体はあんまり関係ありません。
今回の発表については、科学的にどうこうというのは分からないのでおいといて、ゲルマニウムの原料コストの問題から商業的には失敗する可能性があります。今後の研究開発でもっと安いもの(同族元素のシリコンとか)に置き換えられるかというのが鍵になるかと。また、こういう電解質が理論的に可能というのと商業化レベルで安定した品質のものを量産出来るというのはまた別の話です。そこまでたどりつくのにはよくて10年はかかると思われます。
要するに、リチウムイオン電池の開発者や部材・原料生産者でない人は最低でも5年くらいは忘れてもいい話かと。
ん~、では
というのは、「電解質」は数十万回の充放電に耐えられるようになるけど、電極の方は(今まで通りの作りなら)今まで通りに劣化するので、結局二次電池全体としては充放電数百回程度で寿命が来ますよ、という話だろうか。
なんつーか、とんだミスリードだな。
チウム、ゲルマニウム、リン、硫黄の化合物からなる固体電解質は東工大が何年も前に開発済み。大学がからんでるのに論文書いてない。電池で重要な発明があれば反応するはずの専門メディアがとりあげてない。
以上から、あんまり大きな進展があったとはおもえない。成果をアピールするために盛りまくってだしたプレスリリースを電池に詳しくないメディアがたまたま見つけてこれはすごいと勘違いしただけでは?
プレスリリースにNature Materialsに発表されたと書いてあるのは違うの?記事の横にリンクがついてるけど。http://www.nature.com/nmat/journal/vaop/ncurrent/full/nmat4369.html [nature.com]
有料なので中身は読んでません(理解する知識もないですが)。
固体電解質で電極をガッチリサポートし、充放電による体積変化で電極が崩れるのを防ぐという研究は日本でもあったと思います。これがどういうものか解かりませんが。
それマジですか?どこの研究?
検索してもそのものの記事が見つからないので、こんなもので申し訳ないのですが。http://www.logsoku.com/r/2ch.net/bizplus/1265168952/ [logsoku.com]
固体電解質となるプラスチックシートの表面から原料を浸み込ませシート内部に「樹枝状」に金属スズを析出させて電極とする。スズには多くのリチウムが出入りできるので電極として潜在的には有望であるが、リチウムの出入りですぐに崩れた。しかしこの技術だと、プラスチックの中のスズの形状は崩れない。
高分子シートの中に金属の析出物を育てるのがこの会社の売りの技術なので電池屋さんから見たらおかしな理屈かも知れませんし2010年の話で続報を聞かないので、巧く行っていないのかも知れません。
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
リチウムイオン電池の劣化の要因は (スコア:0)
電極の劣化だと聞いたことがあるが(だから関連リンクなどにもあるように、
これまでのリチウムイオン電池の長寿命化の試みは、みな電極の改良によるものだった)、
電解質側の改良でそれを防止できるのだろうか。
まあ、毎年この手の話は何回か聞くが(最近ではこんなの [nikkei.com]も)、
研究室から外にはなかなか出ていかないな。
Re:リチウムイオン電池の劣化の要因は (スコア:2, 興味深い)
リチウムイオン電池において、固体電解質の主なメリットは可燃性かつデンドライトの成長を許してしまう液体電解質を使わなくなることによる安全性の向上で、オマケとして体積あたりエネルギー密度の向上があると言われています。デメリットは内部抵抗の増大による低温特性や電圧の低下で、今回の発表はそれを克服したと主張するもの。いずれにしろ、寿命自体はあんまり関係ありません。
今回の発表については、科学的にどうこうというのは分からないのでおいといて、ゲルマニウムの原料コストの問題から商業的には失敗する可能性があります。今後の研究開発でもっと安いもの(同族元素のシリコンとか)に置き換えられるかというのが鍵になるかと。また、こういう電解質が理論的に可能というのと商業化レベルで安定した品質のものを量産出来るというのはまた別の話です。そこまでたどりつくのにはよくて10年はかかると思われます。
要するに、リチウムイオン電池の開発者や部材・原料生産者でない人は最低でも5年くらいは忘れてもいい話かと。
Re: (スコア:0)
ん~、では
というのは、
「電解質」は数十万回の充放電に耐えられるようになるけど、
電極の方は(今まで通りの作りなら)今まで通りに劣化するので、
結局二次電池全体としては充放電数百回程度で寿命が来ますよ、という話だろうか。
なんつーか、とんだミスリードだな。
Re: (スコア:0)
チウム、ゲルマニウム、リン、硫黄の化合物からなる固体電解質は東工大が何年も前に開発済み。
大学がからんでるのに論文書いてない。
電池で重要な発明があれば反応するはずの専門メディアがとりあげてない。
以上から、あんまり大きな進展があったとはおもえない。成果をアピールするために盛りまくって
だしたプレスリリースを電池に詳しくないメディアがたまたま見つけてこれはすごいと勘違いしただけでは?
Re:リチウムイオン電池の劣化の要因は (スコア:1)
プレスリリースにNature Materialsに発表されたと書いてあるのは違うの?
記事の横にリンクがついてるけど。
http://www.nature.com/nmat/journal/vaop/ncurrent/full/nmat4369.html [nature.com]
有料なので中身は読んでません(理解する知識もないですが)。
Re: (スコア:0)
固体電解質で電極をガッチリサポートし、充放電による体積変化で電極が崩れるのを防ぐという研究は日本でもあったと思います。
これがどういうものか解かりませんが。
Re: (スコア:0)
それマジですか?どこの研究?
Re: (スコア:0)
検索してもそのものの記事が見つからないので、
こんなもので申し訳ないのですが。
http://www.logsoku.com/r/2ch.net/bizplus/1265168952/ [logsoku.com]
固体電解質となるプラスチックシートの表面から原料を浸み込ませ
シート内部に「樹枝状」に金属スズを析出させて電極とする。
スズには多くのリチウムが出入りできるので電極として潜在的には
有望であるが、リチウムの出入りですぐに崩れた。
しかしこの技術だと、プラスチックの中のスズの形状は崩れない。
高分子シートの中に金属の析出物を育てるのがこの会社の売りの
技術なので電池屋さんから見たらおかしな理屈かも知れませんし
2010年の話で続報を聞かないので、巧く行っていないのかも知れません。