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正直、読みたいのは雑誌の中の一つの論文のみで、あとはどうでもいいということはある。だから、わからなくはない。でも、それをやってはいけないのは当然だよね。それをやってしまうと、雑誌の収益が落ちる。編集者や査読者のレベルが下がる。論文掲載のためのコストが上がる。結局、雑誌自体の質が下がり、発行停止になるか、質の良い論文が集まらず愚にもつかないエッセイ集になりさがる。
学生や趣味の研究なら手間を惜しまず図書館にいけば良いし、研究者なら研究費から出そう。
論文を書いた人が「オレの論文、どうぞ」と言うのなら、よいのではないか。
学術論文誌に論文を書いた著者は出版社に著作権を譲渡しているのが一般的で、「オレの論文、どうぞ」と言ってPDFファイルを配布する権利がないから基本的にはダメです。規約で限定的にPDFファイルの配布を認める出版社もなくはないけど。昔は著者が出版社から別刷りを何十部も買ってそれを希望者などに配ってた。
現在の研究者は所属している大学や研究機関の図書館がリッチなら図書館が出版社と多数の論文誌オンライン購読契約を結んでくれて沢山の論文PDFファイルを研究者個人の負担なしに入手できるけど、所属組織が貧乏だと入手可能な論文PDFファイルが少ない。その場合、出版社のサイトで目的の論文PDFファイルを個人で購入するのが正規の方法だけど、数が増えると経済的に苦しいので無料で読める分しか自分で書く論文に引用しないという傾向になりがち。研究者としては自分の論文を引用して欲しいので、出版社に追加料金を払って自分の論文のPDFファイルを出版社のサイトで無料公開してもらったり。たまにSTAP細胞の論文のように出版社の判断で勝手に無料公開されることもあるけど…。そんなわけで、著者が出版社に払う掲載料が高いが全て無料公開されるオープンジャーナルが近年人気に。オープンジャーナルの出版社としては論文を載せるほど儲かるので、査読が甘くなっているのではという懸念も。
自分のとこの図書館になくても、紙のジャーナルが出ていれば、他大学の図書館に複写依頼を出せばほとんどはコピーを手に入れることはできます。2週間ほど時間がかかるので手元に来たときはもう要らないとなっていることがほとんどだが。#都会に住んでるなら、直接行けばいいんだけどね(国公立なら、学外者でも利用できるところがほとんど)。
オンラインのみのジャーナルのアーカイブはどうなるんだろうか?
>2週間ほど時間がかかるので手元に来たときはもう要らないとなっていることがほとんどだが。
え?そんなに時間かかるなんて体験したことはもちろん、聞いたことこともないんだけど。文献複写依頼だしたらDDS/Fax使える奴だとと早ければ当日中、ダメな奴でも郵便で翌日か翌々日には届くのが普通だと思ってたけど、そうじゃないの?
今は早くなったのね、昔は2週間ぐらいかかりました。そういえばここ10年くらい図書館で論文をコピーしたことないや。
著者以外の人がそれをやっちゃうのが問題のように読めるんですが
驚いたことに、PDFを譲渡する権利は著者に残されていないと思います。図書館にあれば良いけれど、図書館にもないのが問題なのだよ。文献複写では、時間がかかりすぎるし、ゼロックスコピーでは、画像が綺麗に見えないので、役に立たないことも多い。
昔から論文掲載時には別刷り購入義務があるのが普通でしたが、あれは「配るならお金払って買ったものを」という意味で、著者といえども勝手に自分の論文をコピーして配るのは認められないのが普通です。紙だろうが電子媒体だろうが。が、あくまで「普通」であって、ジャーナルによって異なります。具体的には投稿規定等に明記されているはずです。
オープンアクセスジャーナルについてはいうまでもありませんが、「セルフアーカイブは可」「機関リポジトリは可」というのは一種のテンプレになっていて、採用するジャーナルがそれなりにあります。 # セルフアーカイブは著者が自分のサイトに載せること、機関リポジトリは大学なりが所属研究者の論文をまとめたサイトに載せること。 # グリーンポリシーとかブルーポリシーとかエンバーゴ期間とか、内容は他のコメントでも触れられていますがキーワードだけ挙げておきます。
PDF配布を許可すると、二次配布される可能性があります(というよりたぶんされる)から、悩ましいところです。「どうせどっかから流出する」と考えることもできますが、理事会を通るかどうかは別の話。
欲しい文献が近所の大学図書館等に所蔵されているなら、自分で出向いてコピーとることもあります。コピー機を画像ページのみ写真モードにするとかのため。文献複写サービスでは、時間がかかるのはともかく、画像が潰れることは確かにありますね。でもただでさえ予算がない図書館にコピー機新しくしろとか言えません。年間100万円を超える購読料を取る一流誌とかもありますし。
そんなことは無い。
例えば American Physical Society(APS)は自分の論文を本人や所属機関が Web に置いて配ってもOK。http://journals.aps.org/copyrightFAQ.html#eprint [aps.org]
細かな条件は出版社によって異なるけど、認めてるところは多いし、だから最近は機関レポジトリで公開される論文が増えている。せっかく成果を発表してもごく一部にしか読まれないのは本末転倒。
それって、本当はだめじゃないの?
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
気持ちはわからないでもないが (スコア:2, おもしろおかしい)
正直、読みたいのは雑誌の中の一つの論文のみで、あとはどうでもいいということはある。
だから、わからなくはない。
でも、それをやってはいけないのは当然だよね。
それをやってしまうと、雑誌の収益が落ちる。編集者や査読者のレベルが下がる。論文掲載のためのコストが上がる。
結局、雑誌自体の質が下がり、発行停止になるか、質の良い論文が集まらず愚にもつかないエッセイ集になりさがる。
学生や趣味の研究なら手間を惜しまず図書館にいけば良いし、研究者なら研究費から出そう。
Re:気持ちはわからないでもないが (スコア:1)
論文を書いた人が
「オレの論文、どうぞ」
と言うのなら、よいのではないか。
Re:気持ちはわからないでもないが (スコア:2, 参考になる)
学術論文誌に論文を書いた著者は出版社に著作権を譲渡しているのが一般的で、「オレの論文、どうぞ」と言ってPDFファイルを配布する権利がないから基本的にはダメです。
規約で限定的にPDFファイルの配布を認める出版社もなくはないけど。
昔は著者が出版社から別刷りを何十部も買ってそれを希望者などに配ってた。
現在の研究者は所属している大学や研究機関の図書館がリッチなら図書館が出版社と多数の論文誌オンライン購読契約を結んでくれて沢山の論文PDFファイルを研究者個人の負担なしに入手できるけど、所属組織が貧乏だと入手可能な論文PDFファイルが少ない。
その場合、出版社のサイトで目的の論文PDFファイルを個人で購入するのが正規の方法だけど、数が増えると経済的に苦しいので無料で読める分しか自分で書く論文に引用しないという傾向になりがち。
研究者としては自分の論文を引用して欲しいので、出版社に追加料金を払って自分の論文のPDFファイルを出版社のサイトで無料公開してもらったり。
たまにSTAP細胞の論文のように出版社の判断で勝手に無料公開されることもあるけど…。
そんなわけで、著者が出版社に払う掲載料が高いが全て無料公開されるオープンジャーナルが近年人気に。
オープンジャーナルの出版社としては論文を載せるほど儲かるので、査読が甘くなっているのではという懸念も。
Re: (スコア:0)
自分のとこの図書館になくても、紙のジャーナルが出ていれば、他大学の図書館に複写依頼を出せばほとんどはコピーを手に入れることはできます。
2週間ほど時間がかかるので手元に来たときはもう要らないとなっていることがほとんどだが。
#都会に住んでるなら、直接行けばいいんだけどね(国公立なら、学外者でも利用できるところがほとんど)。
オンラインのみのジャーナルのアーカイブはどうなるんだろうか?
Re: (スコア:0)
>2週間ほど時間がかかるので手元に来たときはもう要らないとなっていることがほとんどだが。
え?そんなに時間かかるなんて体験したことはもちろん、聞いたことこともないんだけど。
文献複写依頼だしたらDDS/Fax使える奴だとと早ければ当日中、ダメな奴でも郵便で翌日か翌々日には届くのが普通だと思ってたけど、そうじゃないの?
Re: (スコア:0)
今は早くなったのね、昔は2週間ぐらいかかりました。
そういえばここ10年くらい図書館で論文をコピーしたことないや。
Re: (スコア:0)
著者以外の人がそれをやっちゃうのが問題のように読めるんですが
Re: (スコア:0)
驚いたことに、PDFを譲渡する権利は著者に残されていないと思います。
図書館にあれば良いけれど、図書館にもないのが問題なのだよ。
文献複写では、時間がかかりすぎるし、ゼロックスコピーでは、画像が綺麗に見えないので、役に立たないことも多い。
著者の配布権はジャーナルによる (スコア:2)
昔から論文掲載時には別刷り購入義務があるのが普通でしたが、あれは「配るならお金払って買ったものを」という意味で、著者といえども勝手に自分の論文をコピーして配るのは認められないのが普通です。紙だろうが電子媒体だろうが。が、あくまで「普通」であって、ジャーナルによって異なります。具体的には投稿規定等に明記されているはずです。
オープンアクセスジャーナルについてはいうまでもありませんが、「セルフアーカイブは可」「機関リポジトリは可」というのは一種のテンプレになっていて、採用するジャーナルがそれなりにあります。
# セルフアーカイブは著者が自分のサイトに載せること、機関リポジトリは大学なりが所属研究者の論文をまとめたサイトに載せること。
# グリーンポリシーとかブルーポリシーとかエンバーゴ期間とか、内容は他のコメントでも触れられていますがキーワードだけ挙げておきます。
PDF配布を許可すると、二次配布される可能性があります(というよりたぶんされる)から、悩ましいところです。「どうせどっかから流出する」と考えることもできますが、理事会を通るかどうかは別の話。
欲しい文献が近所の大学図書館等に所蔵されているなら、自分で出向いてコピーとることもあります。コピー機を画像ページのみ写真モードにするとかのため。文献複写サービスでは、時間がかかるのはともかく、画像が潰れることは確かにありますね。でもただでさえ予算がない図書館にコピー機新しくしろとか言えません。年間100万円を超える購読料を取る一流誌とかもありますし。
Jubilee
Re: (スコア:0)
そんなことは無い。
例えば American Physical Society(APS)は自分の論文を本人や所属機関が Web に置いて配ってもOK。
http://journals.aps.org/copyrightFAQ.html#eprint [aps.org]
細かな条件は出版社によって異なるけど、認めてるところは多いし、
だから最近は機関レポジトリで公開される論文が増えている。
せっかく成果を発表してもごく一部にしか読まれないのは本末転倒。
Re: (スコア:0)
それって、本当はだめじゃないの?