Google AdSense の場合、普通のサイトであれば、クリックが1回も無くても平均でだいたい一般に1PVあたり 0.002円~0.02円 程度支払われます。これは、インプレッションで広告収入が発生する広告も含まれているためです。しかし、このインプレッションによる収益は、クリック課金を含めた全体の収益からするとおまけ程度の金額ですので、クリックされない限りまともに収益が発生しないと考えて良いです。
従って、例えば誤クリックを誘発するような広告の貼り方をしても Google から不正扱いされない程度であればクリック報酬自体は発生しますが、報酬額がどんどん少なくなっていきます。これは、Google ネットワークのスマートプライシングによって、成果に繋がっていないサイト・ページからのクリック単価が自動的に引き下げられるからです。
で、ステルスブロッカーですよ (スコア:0)
読み捨て+空白化
トラフィックは減らないけど、サーバー側からはブロックされているのが判らないという
Re: (スコア:0)
広告掲載料が支払われるなら
Wiredにとってはそれでもいいんじゃないですかね。
#広告の仕組みに疎いんで何なんですけど、
#「クリックされなければ支払われない」という訳でもないですよね。
「成果」が無ければ、広告掲載料は殆ど支払われない (スコア:5, 参考になる)
WIRED.com の広告は、主に Google AdSense を使用しているようです。
Google AdSense の JavaScript コードは極めて高度に組まれています。ページのスクロールの状況・マウスの動き・広告ユニットの表示時間なども計測されており、レポートからアクティブ ビューの視認可能率・平均視認可能時間などが確認可能 [google.com]ですし、Google 自体はレポートで広告主や掲載サイトが確認できる情報を遥かに超えるデータを取得・分析しています。
単に広告コードをロードした上でユニットを非表示にするようなステルス広告ブロックで広告掲載料が支払われるほど、今の広告ネットワークのシステムは間抜けではありません。
Google AdSense の場合、普通のサイトであれば、クリックが1回も無くても平均でだいたい一般に1PVあたり 0.002円~0.02円 程度支払われます。これは、インプレッションで広告収入が発生する広告も含まれているためです。しかし、このインプレッションによる収益は、クリック課金を含めた全体の収益からするとおまけ程度の金額ですので、クリックされない限りまともに収益が発生しないと考えて良いです。
ということで、まともに広告収入を得るためには最低限広告がクリックされなければなりません。
しかし、継続的にまとまった金額の広告収入を得続けるためには、クリックだけでは駄目です。一般に、広告のリンク先の広告主のサイトでは、Google アナリティクスなどのアクセス解析によって、広告をクリックしたユーザーの行動を含めた分析を行っており、有料広告のクリックによって最終的にコンバージョン(最終的な結果。例えば資料請求、商品の購入、アプリのダウンロードなどの成果があったかどうか)が発生したかも含めたアクセス解析を行っています。成果の発生しないクリックに対するクリック報酬はどんどん引き下げられていくのです。
従って、例えば誤クリックを誘発するような広告の貼り方をしても Google から不正扱いされない程度であればクリック報酬自体は発生しますが、報酬額がどんどん少なくなっていきます。これは、Google ネットワークのスマートプライシングによって、成果に繋がっていないサイト・ページからのクリック単価が自動的に引き下げられるからです。
勿論、月極め広告であっても、同様に成果が得られないサイトに対して継続的に広告掲載料を支払い続けるような間抜けな広告主は殆どいません。私も、月極め広告の広告主に「先月はクリック回数自体は○○○回もあって多かったんですが、コンバージョン率が低く売り上げに結びついたのは○○回で、貴サイトからのアクセスで得られた売り上げは○○万円でした。それに対して○○万円の広告掲載料を支払い続けるのは厳しいので、掲載料金を○○万円まで値下げしてくださいませんか?」と広告主に言われて、月極め広告の料金を引き下げたことが何度もあります。Web広告のメリットは、成果が容易に分析できることですので、広告主は費用対効果を分析しているのです。広告掲載料金に対して十分な成果が得られなかったとしたら、その広告に対してお金を払い続けることはないでしょう。
結論としては、どんな広告配信システム・課金システムであっても、広告主は結局のところ「成果」に対してお金を払っているということです。広告の課金方式が、月極広告であっても、成功報酬型のアフィリエイト広告であっても、インプレッション(表示)課金であっても、クリック課金であっても、広告主は成果を分析していて成果の無い広告に対して継続的にお金を払うことはないのですから、広告ブロッカーがどんなに高度にステルス広告ブロックをしたとしても、ステルスブロックされた広告に対して継続的に収益が発生することはあり得ません。
Re: (スコア:0)
なるほど。全体像をどうもどうも。
とすれば、
広告に対して最初から「能動的なアクションを取らないよ」と
決めてた人であれば、元コメのステルス広告ブロックにしても
Wiredにとって実害はそれほどない、と考えていいのかな。
「もともと広告については良い読者ではなかったから」という
消極的なものだけどw
#広告ブロックの禁止以上のことは強制できる性質のものじゃないね
Re: (スコア:0)
いやーわかりやすい説明をありがとうございます。
それにしても話を聞いてみると、この20年で10回以下しか広告をクリックしていない(と思われる。しかも間違えてクリックしただけなので当然「コンバージョン」にはつながっていない)身からすると、よくそんなシステムで金になるなあと思います。皆さん意外と広告に反応してるんですね。
Re:「成果」が無ければ、広告掲載料は殆ど支払われない (スコア:2)
自分もこの20年誤クリックのみのコンバージョン0です。まず興味を引く広告が無いですからね。
昔スラドでやった「これ買ってね」的?なやつで野菜ジュース買ったくらいですね。あれは広告ではなく寄付だと思って買ったんですが。
本当に広告が金になるのが不思議でしょうがないです。
Re: (スコア:0)
たいへん勉強になりました。
自分は年間3クリックくらいかなあ、収入につながる広告クリックは。
嫁は10倍くらいしてるかも。
Re:「成果」が無ければ、広告掲載料は殆ど支払われない (スコア:1)
広告業界では「千三つの法則」っていうのがあって、チラシを撒いたときに読まれる確率が0.3%くらいで、さらに購入に至るのがその数%っていう基準があるから、そもそも広告を読まない997人は圧倒的マジョリティなんだよ。だから、買わない人に広告を読ませる意味がないなんてことは全然ない。
現代的な広告だとこの上さらにトラッキングとかやってるから、3:997よりは比率がいいのかもしれないけど、この比を変えるのは労力のわりにはリターンが少ないから、結局は母数を上げるのが最も効果的だと考えられている。だからページビューとか視聴率とかが幅を利かせるわけで、997人が経済活動に従事していないわけじゃないんだよ。統計的なもんだから、ネジはネジである自覚がないってこと。ラフに言って、このツリーにコメントが300くらい付けば、「俺は商品購入したよ」って人が出るか出ないかってあたりだから。
Re: (スコア:0)
なんか説得力ない理屈だな。
Re: (スコア:0)
誤クリックしてすぐ戻る/閉じることしかない私は全く貢献してませんね。
AmazonとかHMVなどにブックマークから直接行って買ってるけど、広告や記事内リンクから買いに行ったことは一度もない。
Re: (スコア:0)
それが真だとしたら広告ブロックしてるユーザのブロック解除したら(どうせそんなユーザは広告クリックしないから)収益落ちるんじゃ・・・