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「着うたフル」というと 40 kbps の低音質というイメージがありますが、当時の児童・生徒が持ち運べるポータブルオーディオ機器(ディスクの入れ替えが面倒なMD・CDを除く)としては比較的まともな音質だったのがヒットした理由だと思います。着うたフルの登場で、サビだけがAMラジオ未満の音質で聴ける「着うた」やボーカルの入っていない「着メロ」しかなかった状況から、携帯電話を音楽プレイヤーとして利用できるようになった訳なので、「写メール」と同様、歴史的の価値のある画期的なサービスといえるでしょう。
着うたフル全盛期のMP3プレイヤーのストレージ容量が極端に少なくて(128MB ので1万円以上したと思う)最大限圧縮する必要があったのですが、当時一番有名な「午後のこ~だ~」によるエンコードで MP3 128 kbps まで圧縮すると高音が完全に消えてしまい(規格上も 15kHz 以上は完全カット)当時は聞くに堪えないほど酷い音質に感じました。160 kbps でも多少の高音抜けを感じ、192 kbps でやっと着うたフルより高音質という感じだったと思います。たぶん、エンコーダーの質も今より悪かったのでしょうね。
一方、着うたフルは 40 kbps~48kbps と低ビットレートですが、高音が MP3 160 kbps 以下のように消え去ることは決してなく、繊細さがなくなる一方強調され、シャリシャリと強く鳴り響くギターやベース n倍音 がまるで麻薬のように脳内を刺激し、快感でした。無論、家でゆっくり鑑賞するのに耐える音質ではありませんが、うるさい電車の中で聴くにはちょうどよい味付けだったのです。
当時のエンコーダーの MP3 160 kbps 並みの音質を、その 1/4 の 40 kbps という低ビットレートで再現したのは凄い技術だと思います。当時は HE-AAC に対応したエンコーダーもプレイヤーも一般個人では入手不可能でした。この HE-AAC という 10年以上前の Codec は、今でも決して色あせることなく radiko [radiko.jp] でも使われており(着うたフルと同様の HE-AAC 48kbps)、混雑時の格安スマホでも視聴可能な最小限の帯域幅で比較的高音質の音を維持するという重大な役割を担っています。
# 今改めて聴いてみると、着うたフルの音源は10代前半の若者向けにイコライザーで無理に高音を異常に強調させている原音から大きく離れた不自然な音質で、「さ行」の突き刺さるような音が耳に痛いですが、独特のシャリシャリした軽快・爽快な高音にノスタルジーを感じます。
>高音が完全に消えてしまいカットオフ周波数位いじればいいのに……当時のバージョンで出来なかったなら仕方ないけど、みんなボーレートだのCBRとVBRだのばっかり気にしてカットオフ気にしない人が多すぎた感が…ちなみにカットオフ周波数を下げると音域と控えに各周波数の量子化ビット数を減らすことになり余計な倍音が出たりその音量がノイジーに揺れたりするような挙動を示したりする……筈。
>n倍音 がまるで麻薬のように脳内を刺激しガラケーってカットオフした倍音成分を低周波域から擬似生成したり強調するエフェクタとか付いてたりしたなぁ…
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
「着うたフル」 は歴史的価値のある画期的なサービス (スコア:1)
「着うたフル」というと 40 kbps の低音質というイメージがありますが、当時の児童・生徒が持ち運べるポータブルオーディオ機器(ディスクの入れ替えが面倒なMD・CDを除く)としては比較的まともな音質だったのがヒットした理由だと思います。着うたフルの登場で、サビだけがAMラジオ未満の音質で聴ける「着うた」やボーカルの入っていない「着メロ」しかなかった状況から、携帯電話を音楽プレイヤーとして利用できるようになった訳なので、「写メール」と同様、歴史的の価値のある画期的なサービスといえるでしょう。
着うたフル全盛期のMP3プレイヤーのストレージ容量が極端に少なくて(128MB ので1万円以上したと思う)最大限圧縮する必要があったのですが、当時一番有名な「午後のこ~だ~」によるエンコードで MP3 128 kbps まで圧縮すると高音が完全に消えてしまい(規格上も 15kHz 以上は完全カット)当時は聞くに堪えないほど酷い音質に感じました。160 kbps でも多少の高音抜けを感じ、192 kbps でやっと着うたフルより高音質という感じだったと思います。たぶん、エンコーダーの質も今より悪かったのでしょうね。
一方、着うたフルは 40 kbps~48kbps と低ビットレートですが、高音が MP3 160 kbps 以下のように消え去ることは決してなく、繊細さがなくなる一方強調され、シャリシャリと強く鳴り響くギターやベース n倍音 がまるで麻薬のように脳内を刺激し、快感でした。無論、家でゆっくり鑑賞するのに耐える音質ではありませんが、うるさい電車の中で聴くにはちょうどよい味付けだったのです。
当時のエンコーダーの MP3 160 kbps 並みの音質を、その 1/4 の 40 kbps という低ビットレートで再現したのは凄い技術だと思います。当時は HE-AAC に対応したエンコーダーもプレイヤーも一般個人では入手不可能でした。この HE-AAC という 10年以上前の Codec は、今でも決して色あせることなく radiko [radiko.jp] でも使われており(着うたフルと同様の HE-AAC 48kbps)、混雑時の格安スマホでも視聴可能な最小限の帯域幅で比較的高音質の音を維持するという重大な役割を担っています。
# 今改めて聴いてみると、着うたフルの音源は10代前半の若者向けにイコライザーで無理に高音を異常に強調させている原音から大きく離れた不自然な音質で、「さ行」の突き刺さるような音が耳に痛いですが、独特のシャリシャリした軽快・爽快な高音にノスタルジーを感じます。
Re: (スコア:0)
>高音が完全に消えてしまい
カットオフ周波数位いじればいいのに……当時のバージョンで出来なかったなら仕方ないけど、
みんなボーレートだのCBRとVBRだのばっかり気にしてカットオフ気にしない人が多すぎた感が…
ちなみにカットオフ周波数を下げると音域と控えに各周波数の量子化ビット数を減らすことになり
余計な倍音が出たりその音量がノイジーに揺れたりするような挙動を示したりする……筈。
>n倍音 がまるで麻薬のように脳内を刺激し
ガラケーってカットオフした倍音成分を低周波域から擬似生成したり強調するエフェクタとか付いてたりしたなぁ…