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ただ、この連載が成功裏に終わって、ネットワークにおける共通合意や文化に基礎をおいた「法」らしきものが見えてきたとしても、それが拘束力を持つ法になることについては、残念ながら諦めてもらっていたほうがいい。ここでやろうとしていることは、法律学の世界で絶対の「禁じ手」である立法論、すなわち法律を作ったり改正したりしましょうという提案どころか、さらに立法論からも相手にされないような「法ですらない慣習」に関する法的な、あくまでも「的」な考察でしかないから。
これからできあがってくるかもしれない「法」がそれと親和的なものになるよう働きかけていこうというねらいのようだ。
法は、もう出来あがってるものでなくて、誰かが決めるものでもなくて、自分たちが発見して発展させていくものでもあるんだ、ということを皆さんにわかってもらいたい。
…次回は「ネットワークにおける発言にまつわるルール」を検討してみたい。 読者の皆さんがネットワークにおいて経験した発言上のルールの中で「ネットワーク独特だなぁ」と思った事例があれば、…
自分たちが発見して発展させていく
というのを言い換えて「働きかけていく」と書いたつもりだったんだけど,たしかにこれだと「立法者に対して何らかのアクションを起こす」という意味にしかとれませんね。すいません。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
働きかける…のか? (スコア:4, 興味深い)
それから、本文には ということも書かれており、ローレンス・レッシグ先生と同じく、みんなが認識を持って声をあげていこうよ、とおっしゃりたいのだと思います。
Re:働きかける…のか? (スコア:2, 参考になる)
Re:働きかける…のか? (スコア:1)
これ、流し読みして、惑わすようなえーかげんなこと書いて、けしかけたのは私ですね。で、どなたかモデレータの方、貴重なポイントを使わせるのは申しわけないのですが...私に荒らし [srad.jp]でも頂戴。
Re:働きかける…のか? (スコア:2, 参考になる)
ご存知でない方もいらっしゃるでしょうから。
立法論の対概念は解釈論です。
既存の法についての運用。
で。
最近は大学などでも立法論の必要性がいわれてると思います。
政策学とか(刑法の)被害者学とか。その他いろいろ。
昔ほど絶対の禁じ手というものでもない気がしますよ。
Re:働きかける…のか? (スコア:1)
というのを言い換えて「働きかけていく」と書いたつもりだったんだけど,たしかにこれだと「立法者に対して何らかのアクションを起こす」という意味にしかとれませんね。すいません。
Re:働きかける…のか? (スコア:1)
インターネット世界での慣習についてはまだまだ検討されなければならない点があるということは全面的に原著者であるところの白田氏に同意します。
Re:働きかける…のか? (スコア:4, 参考になる)
今まで法律が解釈学として成立してきたからかもしれません。
解釈でできるのであれば、できる限り解釈で済ませよう、法律は変えてはいけないものなんだ、という考え方です。
立法論は最終手段として扱われていて、通常、立法論をぶちあげた時点で、「なんだ立法論か」で切られておしまいです(苦笑)
これは日本独自、でしょうね。アメリカ他では立法論も極普通に行われているようですし。
Re:働きかける…のか? (スコア:1)
レッシグ教授の『コモンズ』を読む [hotwired.co.jp]
textonly [hotwired.co.jp]
Re:働きかける…のか? (スコア:1)